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台峯トラストの目標達成を祝う会(2009・1・11) 無残、既に池の3分の1以上が消失 鎌倉市に土砂流入・堆積問題で質問状 1月28日、鎌倉中央公園に残された里山(「山崎の谷戸」)を見学するために、同公園に隣接している台峯緑地(「倉久保の谷戸」)を久しぶりに散策した。山崎の谷戸では、市民活動団体が里山の復活再生・農文化伝承の基盤づくりを目指し、保全活動を行っている。1月から六国見山森林公園の手入れ(http://kitakamayu.exblog.jp/15804339)をスタートさせた。今後の六国見山森林公園の手入れの参考にするために、里山の手入れの“大先輩”である「山崎の谷戸」の現状を見ておきたかった。 台峯緑地に足を踏み入れて大きな衝撃を受けた。台峯緑地のシンボルともいうべき谷戸の池に大量の土砂が流入、堆積して、既に池の3分の1以上が消失していた。池の上方にあるハンノキ林には沈砂池と書いた立て看板の横に四角い人口の水溜まりがあった。 立て看板には「深さ50cm。谷戸の池への土砂の流入を防止するため沈砂池を設置しました。(仮称)山崎・台峯緑地基本設計に基づくもので、沈砂池への土砂の流入量を測定します。(鎌倉市景観部公園海浜課)」と書かれてあった。 沈砂池の周囲には黒色の土のう袋が並べてあった。それは無粋でグロテスクとしかいいようのない不気味な光景だった。すらっと天に向かって伸びたハンノキはシンプルでとても美しい。沈砂池とハンノキ林は、明らかにミスマッチだと私は思う。 沈砂池から先はかっては池だった。しかし、今は土砂で陸地化してしまっている。この陸地化した土砂の中を流れる水路の様子を観察する限り、沈砂池と新水路の設置が、池への大量の土砂の流入を招いているとしか思えない。 沈砂池と新水路設置が土砂流入の最大の理由か 数十年にわたって台峯緑地を観察している台峯ウォッチャーのAさんに事情を聴いてみた。Aさんは沈砂池と新水路設置が土砂流入の最大の理由だと話していた。 【Aさんの見解】(谷戸の池の今昔の写真はAさん提供) 自然を知らない都会人は水田には冬でも水があると錯覚 土砂が池に流入している最大の理由は、谷底が乾燥化したとの理由で何百年も続いていた水路の流れを堰き止めて、ハンノキ林(かつては水田)の中に新たに2本の水路と2つの沈砂池を作ったからだ。 ①ハンノキ林と沈砂池(撮影:2011年) ②かつてのハンノキ林(撮影:1981年) 旧水路は長い歴史の中で水の流れで土砂が徐々に削り取られて、岩がむき出しになっていた。このため、池に土砂がたくさん流れ込むことはなかった。しかし、新しい水路は旧水路のような状態になっていないので、大雨の時に大量のどろどろした土砂を雨水と一緒に池に流し込んでしまう。 ③谷戸の池につながる新水路と新たに誕生した陸地(撮影:2011年) ④新たに誕生した陸地部分ははかつては池だった(撮影:1974年) そもそも、谷底が乾燥化したから水を送って乾燥しない湿地になるという考え方も間違っている。これは水田には冬でも水があると錯覚している里山の自然を知らない都会人の発想である。稲刈りが終われば水を干す。 春になるとハンノキ林には一面にヘビイチゴの花が咲きとてもきれいだった。しかし、沈砂池と新水路を作ることを推進した人たちは、ヘビイチゴは乾燥化の象徴であり、谷底にそぐわない植物だと主張した。結果としてヘビイチゴの草原はなくなり、池に草地ができた。 ⑤新水路が走るハンノキ林(撮影:2011年) ⑥ハンノキ林とヘビイチゴの草原(撮影:1992年) 池の水位が低下しているもう一つの理由は、「浅くしなければ水が腐る」といって、池の水の落ち口を下げてしまったからだ。谷戸の池は円くて平たい池だが、かつて水深は2メートルくらいあった。それでも水が腐ることはなかった。現状を放置すれば土砂の池への流入が今後も続くだろう。 ⑦土砂が流入、陸地化と水位の低下が同時進行中(撮影:2011年) ⑧かつては水面と陸の部分は段差があり、境界線が明確だった(撮影:1981年) ⑨谷戸の池は天然のプール(撮影:1956年) ⑩満々と水をたたえた谷戸の池(撮影:1981年) Aさんの見解は果たして正しいのだろうか。正しいと思う。なぜなら、わたしは水田、畑、山林を所有する農家の出身で、少年時代、稲刈りが終わった後、水を抜いて乾いた水田で野球をした思い出があるからだ。それに現場の状況から判断して、新水路がせっせと土砂を運んでいるとしか思えない。 台峯緑地は私の地域デビューの舞台になった大切な場所である。台峯緑地保全のためにナショナル・トラスト団体が設置されたが、この団体の設立に参加した。だから台峯への思い入れは強い。早急な原因の究明と具体的な対応が求められる。1月29日、鎌倉市にもメールで土砂流入・堆積問題冠する質問状を出した。 *里山的実質保全 …私は「枝木一本の伐採も認めない」という全面保全論とは、一線を画すべきだと考えた。イデオロギー論争とか、政治のテーマとしては、全面保全論は意味があると思うが、台峯はもともとが人の手入れが必要な里山である。それが、放置されて荒れ放題になり、生態系がどんどん変化している。しかも、私有地だということは皆承知だ。できるだけ原型を残した状態で保全できればいいというのが、多くの市民の共通の願いではないかと考え、里山的実質保全というコンセプトを打ち出した。…(「北鎌倉発ナショナル.トラストの風」(野口 稔著、「夢工房」より) *スクープ!野村不動産、台峯の宅地開発を断念-緑地は中央公園の拡大地として保全へ- http://www.kitakama-yusui.net/tokusyu/12.html
by kitakamayunet
| 2011-01-29 15:30
| 台峯&マンション問題
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Trackback(2)
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Comments(0)
Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2011-08-02 19:29
Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2012-12-13 09:50
タイトル : またまた大変だ!谷戸の池が泥沼化し今度は蓮(ハス)田に
大変だ!台峯のシンボル・谷戸の池に大量の土砂が流入 沈砂池設置に伴う泥土流入と水位低下が原因か 話しはやや古くなって恐縮である。10月26日、久しぶりに北鎌倉台峯緑地の谷戸の池を訪れてまたまた大きな衝撃を受けた。昨年は谷戸の池に大量の土砂が流入、堆積して、既に池の3分の1以上が消失していたのに驚いたが、今年は池にたくさんのハスが生えていたのだ。 この日、谷戸の池近くで鎌倉の緑の保全及び創造に関する基本的事項及び重要事項を調査審議するとされる鎌倉市緑政審議会の委員の一人を囲んで台峯保...... more
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