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鎌倉如水会サロンで六国見山の手入れをテーマに話題提供 話題提供「今、大学は?―大学での教育と経営体験から―」(平尾前支部長) 新年会兼ねる格好で、横浜支部、逗葉支部からも参加 如水会鎌倉支部は1月26日、「仕立て屋・小町通り」で、会員のタイムリーな話題提供などを酒の“肴”に、会員相互の親密交流を目的にした第6回鎌倉如水会サロンを開催した。出席者は15人で、新年会も兼ねた格好となり、近隣の横浜支部からは早瀬勇さん、逗子支部からは花井義武さんが参加してくれた。 今回の話題提供者は平尾光司・昭和女子大学理事長(前如水会鎌倉支部長)で、話題のタイトルは「今、大学は?―大学での教育と経営体験から―」。平尾理事長は、1961年一橋大学社会学部卒業後、株式会社日本長期信用銀行に入行、長銀副頭取、長銀総合研究所社長、専修大学経済学部教授、立命館アジア太平洋大学大学院客員教授を歴任するなど、ビジネスと教育の両分野で活躍してきた。 平尾理事長は経済人、大学教授、大学の理事長という三つの顔を持つ、まさに“マルチ人間”。平尾理事長によれば、日本の将来を担う人材の育成機関である日本の大学は、小・中校のゆとり教育がもたらした基礎学力の低下、続出する定員割れ、産業として構造不況業種化、台湾、中国、韓国の台頭による世界ランキングの低下など、極めて厳しい現実に直面しているという。 厳しい現実をもたらしている最大の要因は需給ギャップ。1991年に大学の設置基準の緩和、弾力化が始まったのに伴い、同年約500校だった4年制大学の数は、2012年には783校に増えた。 大学の設置基準の緩和、弾力化により、短期大学経営者は4年制大学を目指した。さらに、大学設置による地域活性化を目指す地方自治体の思惑と、中学・高校一貫教育をしてきた経営者の上昇志向がミートし、4年制大学は拡大を続けた。 ところが「供給」が右肩上がりなのに、一方の「需要」は急激な少子高齢化の進展で右方下がりとなった。1991年に約200万人だった18歳人口は20年後の2011年には約120万人に急減し、100万人割れ目前になっている。 定員割れ大学の実態については、数字が明確に物語っている。私立大学571校の場合、2011年度は定員を確保した大学が349校、定員割れの大学が222校だった。2012年度には定員を確保した大学が310校、定員割れの大学が261校と、定員割れの大学の数が、全体の半分近くまで迫っている。 大学の現状は、土地の「右肩上がり神話」を妄信して、奈落の底に落ちた1990年代の日本のバブル崩壊を思い出させる。構造的な問題に起因しているだけに、大学の再生は一筋縄ではいかないだろう。平尾理事長は大学に求められる役割は①社会の変革を担う人材の育成②「知の拠点」としての研究成果③イノベーションの創出・地域再生の拠点―と指摘した。 一種の笑い話みたいだが、田中真紀子元文部科学相が昨年、新設を申請していた3大学について、不認可と決めたのはある意味では正しかったのだ。しかし、田中元文科相は自らの立場を忘れていた。3大学は文科省が決めた手続きに従って、申請して文科省の大学設置・学校法人審議会(設置審)の設置すべきとの建議を得た。その文科省の代表者が文科相なのだ。第6回鎌倉如水会サロンも有意義かつ楽しい時間を過ごすことができた。 【参考】 3大学不認可問題──問われているのは「法の支配」 --- 玉井 克哉 アゴラ編集部 http://agora-web.jp/archives/1499278.html
by kitakamayunet
| 2013-01-29 18:56
| 交遊録
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Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2013-05-05 09:39
タイトル : 常識の踏襲がイノベーション無くす:第7回鎌倉如水会サロン
田中元文科相の不認可は正解?第6回鎌倉如水会サロン 4月20日(土)、鎌倉駅近くのフランス料理のお店「コム・アン・オアゾー」で、第7回鎌倉如水会サロンが開催され、一橋大学を卒業した鎌倉在住者を中心に17人が参加した。今回の話題提供者は、昭和54年に社会学部卒の土屋敏男さんで、話題は『企業におけるイノベーションがどう起きるか?―電波少年からLIFEVIDEO』。 一橋祭に関与し、「人を楽しませる・喜ばせる」ことに興味を覚えた土屋さんは、日本テレビに入社し、プロデューサーとして「進め!電波少年...... more
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