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「源流の森」への違和感の正体:台峯実施設計案説明会① 台峯の谷戸の池(撮影:2013・11・2) 台峯緑地のシンボルともいうべき谷戸の池への大量の土砂流入、堆積、結果としての蓮田化への対応についてはかねてから鎌倉市に要望し、(仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案に対する意見書にも「(2)ため池(谷戸の池)の急速な環境悪化の原因究明と、改修方法の分かりやすい説明をお願いいたします」と書いた。 7月25日の実施設計案説明会では、谷戸の池の改修設計についての具体的な説明があった。この説明の中で多数の出席者から疑問符を付けられたのが、水をせき止めている堤体の大規模な補強工事。鎌倉市よれば、堤体を地質調査した結果、安全基準を満たさないため、地震発生時には左岸が崩壊するので、堤体の補強工事を実施するという。 補強工事の方法だが、現在の堤体を深く掘削し、その跡に土を増量、圧力を加える。実施設計案通りに工事を進めた場合の工事費見込みは2億円(建物を除く)で、このうち堤体の補強工事費は全体の3割に当たる6千万円。 この工事の前提になっている谷戸の池の貯水量は3000トン。出席者からは「谷戸の池の水は農業用水に使われていた。今はそうでない。だとすれば貯水量を少なくすれば補強工事は必要ないのでは」「過去70年の間に、地震で堤体が崩壊した事実はない。現在、堤体にはアズマネザサがびっしり生え、堤体の強度は増している」と補強工事に反対する声が相次いだ。 今から16年前、できるかぎり里山の原型を残した形での「里山的実質保全」という目標を設定し、台峯の保全運動を展開した。鎌倉市は「市民の安全確保」を錦の御旗に補強工事を推進する姿勢を見せているが、説得力に欠けているとわたしは思う。不必要な工事は止めてもらいたい。 「ため池の改修設計」(台峯実施設計案より) ため池の役割と整備の考え方 ・多様な環境の要素として、また湿地環境を維持するための施設として重要な役割を果たしており、今後もその役割を担うものと思われます。 ・ため池の水環境の維持及び安全性の確保を図り、本緑地内で『生きたため池』として保全活用を図ります。 ・底泥の除去及び堤体の補強、取水施設、余水吐等の整備等を行い、基本的なため池の機能を維持していきます。 ・これらの整備は出来るだけ現況を保全しつつ実施します。 ・ため池は、安全に利用し、谷戸の湿地環境を復原するために堤体を改修します。 ・現在の堤体は、安定計算の結果から、地震発生時には左岸が崩壊します。 ・ため池の改修にあたっては、生き物や環境に十分配慮した工法の選定、工事時期を検討し、設計しました。 ・ため池の改修整備は1年目に浚渫を行い、2年目に堤体の改修整備をします。 ・緑地内に入る工事用車両は原則2t車以下とします。 ・ため池は、①堤体、②洪水吐、③取水施設・緊急放流施設からなります。 ・堤体の全断面で遮水する形式の均一型とします。全断面がほぼ同一材料であるため、施工が比較的容易です。 ・現況の堤体の地質調査(ボーリング地点:上流側・下流側)を実施した2箇所で計算を行った結果、下流側で基準安全率「1.2」を満たさないため、地震発生時には崩壊する結果となりました。 堤体の改修整備 工事フロー図 2-1. 既存堤体掘削 ・既存堤体を堤体深土まで掘削し、堤体近くに仮置き ( 約890 ㎡ ) 2-2. 樋管等整備 ・樋管、洪水吐、コンクリート階段、フラップゲート付泥排水桝を整備 2-3. 堤体の改修整備 ・仮置土を運搬 (下流湿地深土920 ㎡ + 既存堤体掘削土890 ㎡ =1810 ㎡) ・既存堤体を段切し、腹付盛土後、転圧 ・堤体緑化( 芝張り) (仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案に対する意見書 2014・4・30 北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔 (2)ため池(谷戸の池)の急速な環境悪化の原因究明と、改修方法の分かりやすい説明をお願いいたします。 【上記要望の理由と背景】 (2)について 約3年前から始まった台峯緑地のシンボルともいうべき谷戸の池への大量の土砂流入、堆積、結果としての蓮田化という環境の悪化の原因については、2011年3月2日付で「定期的に実施されていた谷戸ノ池の水抜き作業が、耕作放棄とともに、行われなくなり、徐々に堆積し、現在に至ったものと考えています」との回答をいただいております。 確かにこうした理由もあると思いますが、主因は谷戸の池の上のハンノキ林(かつては水田)に水路を作り、谷戸の池に水を引き込んだことと、池の水の落ち口を下げてしまったからだと考えます。きちんとした原因究明をされた上で改修工事を行ってください。 4月25日の説明会に参加しましたが、改修方法としてオープンカット工法、地盤改良方法、グラウト工法の三つの工法が提示されました。しかし、説明が不十分で優劣がよく理解できませんでした。予算の見通しも含めた分かりやすい説明をお願いいたします。 【ご参考】 谷戸の池への土砂流入・堆積問題について鎌倉市に質問状(2011年1月29日) http://kitakamayu.exblog.jp/15837276/ 谷戸の池への土砂流入・堆積問題についての鎌倉市回答(2011年3月 2日) http://kitakamayu.exblog.jp/15999155 谷戸の池はまるで蓮田、「ひどすぎる」と参加者から怒りの声(2013年11月 2日) http://kitakamayu.exblog.jp/20933216/
by kitakamayunet
| 2014-07-27 14:22
| 台峯&マンション問題
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Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2014-07-27 15:36
タイトル : 市、指定管理者、市民協働で維持管理:台峯実施設計案説明会③
谷戸の池の堤体改修に疑問符:台峯実施設計案説明会② 実施設計案に示された【管理運営体制】 北鎌倉湧水ネットワークは実施設計素案に対し、「緑地の保全・管理に当たっては、市民ボランティアとの連携をお考えとのことですが、できるだけ多くの市民が意欲的に参加できるような連携の仕組みを作ってください」との意見書を提出した。 実施設計案説明会では①里山はきめ細やかな維持管理が必要になることから、市と指定管理者、市民等との協働による維持管理を行う②詳細な維持管理内容の検討など、市と...... more
Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2016-02-14 12:17
タイトル : 台峯のこのアズマネザサの処理、危険では?
谷戸の池の堤体改修に疑問符:台峯実施設計案説明会② 2月9日、台峯緑地保全会の定例手入れに参加したついでに、台峯の谷底も見に行った。現時点で同会の手入れの対象エリアは尾根道周辺で谷底は対象外だ。谷底はかつての田んぼで、人為的に“蓮田”になってしまったため池(谷戸の池)もある。こちらを訪れるのも久しぶりで、昨年(2015年)10月31日に開催された「北鎌倉『匠の市』同時開催―北鎌倉ウオッチング 台峯で里山の秋を愉しむ」以来だ。 尾根道から谷底に至る常緑樹林にさしかかると園舎をもたず、里...... more
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