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「源流の森」への違和感の正体:台峯実施設計案説明会① 台峯のスダジイ林の一部は既に「緑の砂漠化」しています! 北鎌倉湧水ネットワークは8月6日、鎌倉市に対し、下記のように「(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)」への意見書を提出した。 「(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)」への意見書 2014年8月6日 北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔 (1)「源流の森」関連では表現の変更を考えてはいかがでしょうか ご承知のように台峯はかつて倉久保の谷戸と呼ばれ、隣接している山崎の谷戸(現在の鎌倉中央公園)ともに鎌倉を代表する里山です。(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)の目指す世界は、里山の特質を生かした風致公園であると理解しています。 しかし、(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)には①源流の森と里山の保全ゾーン②里山の保全ゾーン③里山再生ゾーンのゾーン分けの中で「スダジイの優占する自然林として保全を図る」という目標が掲げられ、里山を否定する書き方になっています。そもそも里山は手付かずの自然ではありません。人が生活の糧を得るために自然の遷移を足踏みさせてきた場所です。結果として人間の命だけでなく、多様な生き物たちの命を守り育んできました。 スダジイの優占する自然林=極相林が、「水源涵養力の高い下層植性の発達した複層林」を生み出すという表現も意味不明です。実施設計(案)で「源流の森」に設定されている地帯のスダジイ林の一部は既に暗く、「緑の砂漠」になっており、下層植生が生えていません。極相林化が進行すればさらに森は暗くなり、下層植生が発達するとは到底思えません。林野庁、各自治体、森林組合などの森林関係者は、下層植生を発達させるために、こぞって間伐を実施し、日当たりを良くする方法を採用し、実践しています。 実施設計(案)説明会の席上「『スダジイの優占する自然林として保全を図る』ことで、『水源涵養力の高い下層植性を発達させた』という実証例なり、根拠はあるのか」という質問に「何らかの根拠はあったはず」というお答えしか、いただいておりません。下層植性が発達しなければ、水源涵養力を高めるという目標も達成できないはずです。 従ってスダジイの優占する自然林=極相林を源流の森(=水源の森)と命名することも不自然です。ならば「スダジイの優占する自然林として保全を図る」「特に水源涵養力の高い下層植性の発達した複層林として保全」という表現の変更を考えてはいかがでしょうか。鎌倉市の公式文書に根拠薄弱かつ意味不明な文言を未来永劫に残すことは、鎌倉市の見識を疑われかねないとわたしは考えます。 (2)堤体の大規模な補強工事は見直してください 実施設計(案)説明会で、実施設計(案)通りに工事を進めた場合の工事費見込みは2億円(建物を除く)で、このうち堤体の補強工事費は全体の3割に当たる6千万円とお聞きし、コストと規模の大きさに驚きました。工事の前提になっている谷戸の池の貯水量が3000トンということですが、現在は農業用水には使われていないので、景観面や生物の多様性などに配慮しながら、貯水量を少なくし、堤体の大規模な補強工事を回避する方向を探ってください。 (3)「里山とは何か」をきちんと説明してください 実施設計(案)説明会では①里山はきめ細やかな維持管理が必要になることから、市と指定管理者、市民等との協働による維持管理を行う②詳細な維持管理内容の検討など、市と指定管理者、市民等との間の意思決定や連絡調整を行う組織として協議会(案)を設立する-の方針が示されました。 「緑」と「自然」の問題は非常に難しいものがあります。「里山」を目指すのか、「原生林(極相林)」を目指すのか。いずれかを選択することによって、ゴールへのアプローチの仕方は、決定的に違うと思います。鎌倉市が「里山とは何か」をきちんと説明しないで協議会を設立したら、協議会の内部で意見の対立が起き、市と指定管理者、市民等との協働による維持管理は暗礁に乗り上げることが予想されます。
by kitakamayunet
| 2014-08-06 16:11
| 台峯&マンション問題
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