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菊一輪携えて建長寺の花祭り大法要(降誕会)へ参加:4・8 4月8日、円覚寺で執り行われたお釈迦様のご誕生を祝う法要である降誕会(ごうたんえ)を見学した。円覚寺に塔頭の龍隠庵を訪ねようと思って、午前9時半ごろ、円覚寺境内を歩いていたら龍隠庵の太田周文住職に出会い、降誕会の見学を勧められた。 降誕会の所要時間は約1時間。開催場所は方丈。例年なら仏殿が開催場所だが、現在は修復工事中で、今年は特別に方丈で行われることになった。是非、見物したいと思ったが、問題があった。午前11時から第5回「山の恵みに乾杯!」が始まるのだ。 太田住職の勧めもあり、興味もあった。そこで、「山の恵みに乾杯!」の共同主催者である緑のダム鎌倉の兼松まゆみさんに電話し、少し遅れることを伝え、了解を得た。降誕会は潅仏会(かんぶつえ)、俗に花祭りともいう。降誕会、お釈迦様が悟った日の12月8日の成道会、お釈迦様が亡くなった日の2月15日の涅槃会はまとめて三仏会といわれ、全国の各寺院で法要が行われる。 お釈迦様は2500年以上前に現在のネパール領のルンビニーという場所で生まれ、29歳で出家。35歳の12月8日ブッダガヤで悟りを開いた。円覚寺の降誕会終了後、横田南嶺管長が挨拶に立ち、お釈迦様の悟りの内容を簡単に説明し、「降誕会はそれに対するお礼の法要だ」と話してくれた。このところ、どうも心が波立つ。降誕会見学を心の態勢立て直しのきっかけにしたい。 釈迦は、人間の苦の原因とその解決法を説いた(「仏教早わかり百科」=監修 ひろさちやより転載) 釈迦が菩提樹の下でさとり、説いた教えとは「縁起」「四諦(したい)」「八正道(はっしょうどう)」から成っている。「縁起」とは、物事が互いに関係しあっているという意味。そこから、人生が苦であるならば、それが独立しているのではなく原因があるはず。それならば、原因がなくなれば、苦悩もなくなるということを導き出し、人生が苦であることの根本原因を考えたのである。 「四諦」とは、四つの真理のことで「苦諦」「集諦(じったい)」「滅諦」「道諦」をいう。それぞれ苦という人生の本質、苦の原因、原因の消滅、苦の原因を取り除く方法を説いている。 「四諦」のうちの「道諦」をさらに詳しく説いたのが「八正道」である。ここでは、苦を消滅させるためには八つの正しい道(方法)があるとしている。正見(しょうけん)、正思惟(しょうしゆい)、正語、正業、正命、正精進、正念、正定というのがそれで、これらの修行を積むことによって、煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとしているのである。 *仏教でいう「四苦八苦」 四苦 「生・老・病・死」。人間の根本的な苦しみ。苦とは、「苦しみ」のことではなく「思うようにならない」ことを意味する。
八苦 四苦に怨憎会苦(おんぞうえく=怨み憎しみ合う同士が会う苦しみ)、愛別離苦(あいべつりく=愛する者と別れたくなくとも別れなければならない苦しみ)、求不得苦(ぐふとくく=求めるものを得ることのできない苦しみ)、五陰盛苦(ごおんじょうく=五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならない苦しみ)を加えたもの。
by kitakamayunet
| 2017-04-09 14:45
| 現代に生きる禅の精神
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