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下草刈りとスギの間伐と運び出し:六国見山6月定例手入れ 目にも鮮やかなガビチョウ(「日本の侵略的外来種ワースト100」)の卵 ガビチョウの写真(川上克己さん提供) 6月22日、六国見山森林公園で植樹したヤマツツジ周辺の下草刈りをしていたら、ヤマツツジの根元に野鳥が巣を作っており、巣には目にも鮮やかなコバルトブルーの卵が3個あった。しばらく別の場所で下草を刈った後、巣の様子を見るために戻ったらヒヨドリくらいの大きさの茶色の母鳥が飛び去って行った。 さっそく、野鳥に詳しい北鎌倉湧水ネットワークの里山インストラクターで台峯緑地保全会のかっちゃんこと川上克己さんにメールで問い合わせた。かっちゃんからの返信によればどうやら「日本の侵略的外来種ワースト100」にリストアップされているガビチョウのようだ。 【かっちゃんからの返信】 興味深い情報有難うございます。地上に営巣する鳥は鎌倉ではコジュケイ位ですが、コジュケイはコバルトブルーではなく薄茶色の卵で、写真のような巣はつくりません。茶色くてヒヨドリ位の大きさで、この季節に鎌倉で見かけることのできる鳥は今、悪名高い、中国南部から密入国してきた??外来種のガビチョウと考えられます。ガビチョウの卵はまだ見たことはありませんので確定は出来ませんが、・・・・写真のような濃いコバルトブルーの卵は初めて見ました。私はガビチョウは嫌いな鳥です。家の窓辺にきてヒステリックになきわめきます。テレビの音をかき消すほどのボリュームです。 かっちゃんからの返信を受けてネット検索した。それによればコバルトブルーの卵を産む野鳥は、ガビチョウ以外にムクドリなどだ。ただ、巣から飛び去った母鳥の色と大きさから判断するとガビチョウに間違いない。 国立環境研究所の侵入生物データベースによれば、ガビチョウは「外来生物法で特定外来生物に指定された「日本の侵略的外来種ワースト100」。ハワイでは,ガビチョウが侵入してから在来種が減少している。影響を受ける生物:在来鳥類」。 この日の下草刈りは急きょ実施した六国見山森林公園の臨時手入れの一環。「北鎌倉の間伐材を一本100万円で売るプロジェクト」の仕掛け人である山上剛さんから、チェンソーの実践練習をしたいとの要望があり、臨時手入れに組み入れた。 山上さんにはこれまで間伐したが、時間切れで放置状態になっていたスギなどの玉切りと立ち枯れになっているスギの間伐をお願いした。わたしは6月定例手入れで手が回らなかった植樹したヤマツツジとイロハモミジ周辺の下草刈りをした。ガビチョウの卵はこの過程で発見した。 間伐したが時間切れで放置状態のスギを山上さんが玉切りして整理 立ち枯れのスギを、ロープを使って間伐 下草刈り前 下草刈り後 以下、参考までに「日本鳥学会誌」と「森林総合研究所」のHPに記載されているガビチョウに関する記述を転載する。 日本鳥学会誌 62(1): 38–44 (2013) ─ 短 報─ 東京都八王子市における移入鳥類ガビチョウの営巣場所と繁殖活動 ガビチョウGarrulax canorus は中国の中・南部,インドシナ半島北部,海南島に自然分布するチメドリ科の鳥類である(Collar & Robson 2007).本種は自然分布域外の複数地域で人為移入され野生化している. ハワイ諸島では1900 年代前半から移入・野生化した本種が標高1,200 m 以下の森林に多く生息し,他の移入種であるソウシチョウLeiothrixlutea やメジロZosterops japonicus 等と共にその個体数増加が在来鳥類の個体群密度に影響を与えている可能性が示唆されている(Long 1981;Mountainspring & Scott 1985). シンガポール(Castelletta et al. 2000)や台湾でも移入個体の野生化が確認されており,後者では亜種G. c. taewanus(別種とする見解もある Li et al. 2006; Collar &Robson 2007)との交雑が問題となっている(Tu &Severinghaus 2004; Li et al. 2006, 2010). 1980 年代以降,日本においてもガビチョウの野生化が九州地方北部,関東地方西部,東北地方南部, 長野県の4 地域で確認され(Kawakami &Yamaguchi 2004),近年各地で分布を拡大している(堀田ら 2011;バードリサーチ 2012). 2005 年には特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に基づき特定外来生物に指定され(環境省自然環境局 2011),日本の在来生態系への影響が懸念されている. ガビチョウの定着と分布拡大の要因や在来生態系への影響を明らかにするためには,日本における本種の繁殖生態についての知見が必要である. 森林の鳥の繁殖(森林総合研究) ガビチョウという鳥の巣と卵ですが、地上近くの低い藪などに隠れるようにして作っていますが、非常に目立つ、鮮明なルリ色をしたきれいな卵です。これはなにを表しているのでしょうか?近くに敵が近づくと非常に目立ちそうですが、我々にはわからない別の機能があり、そのように適応、進化してきたのかもしれません。 ガビチョウは本来日本産の鳥ではなく、中国などから飼い鳥として輸入されたものが野外に放されて増えてしまったと言われているものです。もしかすると、本来の生息地では、卵の色がそれなりの意味を示していたのかも知れません。 森林の中で、鳥の巣を見つけることは至難のわざです。ただ、この時期、鳥たちが大きな危険を覚悟して次世代の繁栄のために、ひそやかに隠れた場所でこのような営みをしていることを考えて鳥の観察をすると、またひと味違った森林のおもしろさが感じられるのではないかと思います。
by kitakamayunet
| 2017-06-23 09:19
| 鎌倉の美しい里山継承PJ
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Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2017-07-21 14:30
タイトル : ガビチョウの孵化は失敗か、巣に卵の殻が皆無(7・21)
ヤマツツジの根元にコバルトブルーの卵3個!六国見山臨時 7月21日、六国見山森林公園の植樹したヤマツツジの根元のガビチョウの巣を見に行った。6月22日に下草刈りをしていた時に、巣の中にガビチョウの卵が3個あるのを発見してから1ヶ月が経過していた。「ガビチョウの繁殖生態の研究」によれば、抱卵期間は14日から15日、孵化して巣立つまでが13日。もし、すべてば順調に進んでいたならば、巣立ちは完了してはずだと考えた。ガビチョウの“子育て”の邪魔はしたくなかった。 巣は予想通りもぬけの殻となっ...... more
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