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【シリーズ鎌倉市長選④】やぶにらみ(1)[企業経営と政治] ■やぶにらみ(2) 県の開発審査会で鎌倉市の開発許可に疑問の声 瀬戸内晴美(寂聴)の小説に、「美は乱調にあり」がある。これは「美は調和」の反語だと考える。「美は調和」―。こう明快に断言したのは、日本に最初にヨガを伝えた故・中村天風氏である。中村天風氏は当時、不治の病といわれた肺結核を、インドの山中でヨガの聖者カリアッパ師に師事し、厳しい修行の末に克服、この体験をもとに「心身統一法」を確立した。 前置きが長くなってしまった。何がいいたいかといえば、景観は全体との調和があって、はじめてその美しさを確保できるということだ。先に鎌倉の表玄関、大船のシンボルである永遠の平和を願って建立された大船観音像のまん前に、この観音像と同じ高さの高層マンションの建設計画があると書いた。 ▽鎌倉市の開発許可は罰当たりで暴挙 まさかと思ったが、高層マンションの建設計画を今年3月、住民5300人余の反対署名を無視し、鎌倉市つまり、石渡徳一市長が建設を許可してしまった。台峯や広町緑地さえ守れば事足りると思ったら大きな間違いだ。私はそう思う。いや、私だけでなく実際に景観や自然環境保全運動に取り組んでいた人なら、同じ考えを持つのではないか。 写真を見てほしい。この大船観音像のまん前に、ほぼ同じ高さの高層マンションが建つというのだ。聖なる対象を冒涜する野蛮かつ不遜な行為だと考えざるを得ない。罰当たりである。暴挙といっていいだろう。北鎌倉の街並みも旧小泉邸跡地マンション問題に象徴されるようにガタガタになってしまった。「鎌倉市を世界遺産に」というなら、鎌倉市の全体の景観をどう描くか明確にし、そのための施策を具体化すべきだろう。 □北鎌倉の街並みはマンション建設でガタガタに(写真は旧小泉邸跡地) □旧小泉邸は北鎌倉の街並みのシンボルだった(マンション建設前) ▽日本人の美意識を問う選挙 先日、作家の山口瞳がかつて、「日本で一番美しい大通り」と評した国立市の「大学通り」を訪ねた。私はこの通りが好きだ。だが、国立駅の周辺は高層マンションが林立し、景観の破壊が一段と進行していた。国立市、市民があれだけ、町並みの保全に努力しているのにだ。もし、行政のトップが、景観保全の意識を持たねば、さらに悲惨なことになっていただろう。 大船観音像の前の高層マンション建設問題で、立候補予定者の考え方を徹底的に聞きただそう。今回の鎌倉市長選は、日本人の美意識を問う選挙だ。開発許可手続きなどで問題があるらしい。松中健治鎌倉市議会議員のHP、「岡本の緑と景観」NEWS、石渡徳一氏HP、渡辺光子氏HPを参考までに掲示しておく。仲地漱祐氏のHPは「仲地漱祐 鎌倉市長選」のキーワードで、ヤフーで検索できなかった。ネットワーク時代の選挙で、なぜ? 【参考】 ■石渡徳一氏HP 石渡市政4年間の歩みと評価 7つの基本政策 ■渡辺光子氏HP 2005 年 9 月 19 日 NO、ミニ開発! ~大船観音と高層マンションは似合いません~ ■鎌倉ひとすじ(松中健治鎌倉市議会議員HP) 新着・鎌倉発かわら版 平成17年9月26日 何をそんなに気にするのか分からない?大船観音前のマンション建設がらみでの怪文書か噂話かに異常に反応している議員がいるようだ。 漏れ聞くところによると、某陣営の事務所開きの席で、某氏が怪情報はとんでもないことだと、根も葉もないことをながす人がいるとのようなことに怒りをぶちまけていたとか。 確か、今年の3月議会の時、議員が議会で決議しようとしたら、引っ込めた方が良いと、泣き泣き取りやめになった経過のある大船観音前マンション建設問題である。 でも、それがなぜ今頃話題になるのかなぁ。そもそも、問題があるとしたら、都市計画審議会で会長が裁決時に退席したので、審議会委員は会長の態度を問題しなければいけないのに、そのまま、議長交代で採決した。 これは、都市計画審議会の権威にも関わることであるので、会長辞職勧告決議くらいしてもいいくらいの大問題であった。また、市長もそのような会長には審議委員を辞退してもらうべきであった。 何か、おかしいと思わないのも変であるし、委員に議員も入っているので何をしているのかとの声もあった。 もう、議員は許認可に関わる都市計画審議会委員、緑政審議会委員、市有財産評価審査会委員などは辞退すべきであると思う。 とにかく、裁決時に辞退するような会長には辞めてもらうくらいの、発言をしなければ、市民はどうなっているのだと疑ってしまう。 でも、市長選1ヶ月前に、どうして大船観音前マンション建設問題が、議員の口から出るのか、何かあるのかと思ってしまう。確か、この問題は県の開発審査会で精査中であったと思うが、結論はまだ? とにかく、石渡市政の周りには噂が絶えない。それも、議員がらみで。何も無ければいいが。煙が? ■「岡本の緑と景観」NEWS 「口頭審理」 速報!!9月15日号 昨日、9月15日(木)午後2時~3時45分神奈川県開発審査会の主催で「岡本のマンション建設開発」の口頭審理が行われました。 鎌倉市(都市計画関連部課)、申請書提出の近隣住民が呼ばれての「口頭審理」でした。鎌倉市16名、近隣住民14名。傍聴者15名出席。口頭審理は金子審査会長の挨拶と進行の説明からはじまる。 前川委員から,住民の申請書にたいして行政に確認の検証が行われた。また金子会長からも行政に対して非常に厳しい確認の追求質問が行われた。 両者の質問に対して鎌倉市は要領の得ない回答が行われた。審査会会長はじめ委員は現場検証をしており、更なる厳しい追求質問が投じられた。行政の入れ替わり説明者の答えが矛盾しており強く指摘されていた。 1)接道2)建築3)係争中4)市民説明5)手続法6)弁明書・再弁明書等の問題が追求される。 金子審査会長は鎌倉市の「開発許可の手続法」に大きな問題がある事を述べ,口頭審理の幕は閉じる。 ▼口頭審理は1時間という冒頭の挨拶があったが、終わって見ると1時間45分を過ぎていた。審査委員が行政への検証に如何に手こづったかを物語る。鎌倉市は住民の申請書にたいする弁明書・再弁明書の内容に枝葉末節的なことが書かれ、開発許可に対しての重大な問題点に触れていないことが審査会会長,委員に油を注いだ結果になった。 ▼傍聴席には玉縄自治町内会連合会長、鎌倉市都市計画審査会委員長神奈川新聞記者等の顔も見えた。鎌倉市議会議員に呼びかけたが誰一人顔を見せていなかったのは残念でした。 岡本の緑と景観を守る会:長田克巳 ■県審査会(口頭審理)感想ー(1) 9月20日号 当日の審査会委員の立場・発言は皆様の感想と同様意外に公正であることに驚きました。 主観がからんでくる倫理面(緑の保全・景観)はさておき「守る会」の皆様が法規的に疑問に感じた点の”接道”の解釈、”市道(石垣・階段)”の扱い、”係争地”の問題などは専門家でなくても感付いていたことです。 委員の質問・考えはあたり前のこととだとも言えます。そうなると問題は市側の法規を読み取れない力量不足か、悪意での横暴かのいずれかだと思います。審査会のお終いに平倉さんから一言ありましたが、「同じ鎌倉市民であるのに、市は市民の方を向いて考えていない。話していない。」(表現は少し違いますが)ということが根本の問題点ではないかと考えます。様々な場で、市民と一緒に考えているフリはしていても実態は真逆に感じます。 都市計画法の開発許可に関しては”地方公共団体は条例により制限の強化・緩和ができる”とありますが鎌倉市では実際にはどうなっているのでしょうか。(私はまだよく知りませんが)環境を守って行こうという意思があればこのような事にはきっとならなかったはずだと思います。 何故今回のような無理を押し通そうとするのか。考えたくはありませんが国と同様、本市にも政・官・財の癒着があるのかと勘繰ってしまいます。市の入札結果情報を閲覧しても各業者の入札金額は明らかに談合の結果のものと容易に想像できます。市の様々なシステムについて改革が必要なのでしょうか。17万人程度の都市でも容易ではなさそうな話です。 私は昨年、横浜市金沢区から鎌倉に越してきました。確かに自然環境には恵まれていますが周囲の人達が言うほど”鎌倉は特別ではない”と感じ出しています。ただ私の知る範囲では市民に高い意識の方が非常に多いということは確かです。市民が鎌倉の資産、イメージを大事にし、支えているのだということが解かりました。 景観問題を考え始めて思うことはこれまでの、そして今なおつづく商業競争による弊害が非常に大きいと思います。生産活動を続けなくては、いくら奇麗ごとを並べても生きては行けないということだと思います。(行政も同じ)このことを考える時、奥が深すぎる問題で行動が止まってしまいます。 自分の仕事のやり方も社会的意義のあるものに移行しなくてはいけないと、ずっと考えています。今は、せめて無駄な消費は差し控えようと思うくらいです。とりとめない文になってしまいましたが今感じていることを書かせていただきました。 今川玄人
by kitakamayunet
| 2005-10-05 14:41
| 唯我独尊(コラム)
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from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2005-10-06 20:11
タイトル : シリーズ鎌倉市長選⑥:大船観音前高層マンションに驚き
【シリーズ鎌倉市長選⑤】仰天、大船観音前に高層マンション 環境・景観等の観点からも大いに問題 -星野鎌倉市都市計画審会長が、許可めぐる事実関係を説明- 10月5日に掲載した「仰天、大船観音前に高層マンション」-やぶにらみ(2) 県の開発審査会で鎌倉市の開発許可に疑問の声―に対し、さっそく反響があった。「鎌倉市の開発許可は罰当たりで暴挙」と書いたが、こう思っているのは、やはり私だけでないようだ。 Aさん 驚きました。皆さんのご努力で諸問題にご対応されてこられ市側も十分にご理解が進んで...... more
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from 鎌倉スイス日記
at 2005-10-21 21:56
タイトル : 今、鎌倉で・・・
大船観音が我が家から見えるのだが、これが今問題となっている。何がかと言えば、その近くの森を造成してマンションを建てるというからだ。 我が国は嘆かわしいことに、景観ということに対して、全く保護する気がない。家を建てるのにその外壁は、燃えにくい素材にせよというだけで、その色彩や材質、デザインに対してはどうでも良いのだ。 法律は、そうしたことを全く考慮していない。だから、業者はどこに何を建てても、基本的に許可されるのだ。京都も何年か前まで、建築の高さに対しての規制が条例でたったと思うがあった。しかし、そ...... more
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from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2005-10-25 16:06
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from AirNET
at 2005-10-27 21:36
タイトル : 緑の森
緑の森 R業者が、無許可で14ヘクタールもの森林を伐り倒し、木をその場で野焼きをしてしまったらしい。 現代日本で焼畑農業でもするつもりだったのか。バカな話である。 うわさでは、砂防方違反、森林法違反、自然保護条例違反、廃棄物処理法違反とのこと。 今、... more
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from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2005-12-14 20:00
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from ucddubf
at 2006-09-09 01:35
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from oqrlngq
at 2006-09-09 20:32
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from video di les..
at 2007-02-17 07:28
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from チャットレディお悩み110番
at 2008-04-15 20:26
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from チャットレディをする娘たち
at 2008-04-16 16:10
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at 2008-04-17 18:59
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from チャットレディのチップ獲得術
at 2008-08-01 23:29
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