祝日、土曜日は大型ダンプによる搬出入はしない！

大京、工事説明会で確約―３月下旬に工事協定書締結へ―

　大京は３月６日（日）夜、北鎌倉・山ノ内公会堂で、近隣住民に対し、北鎌倉・旧小泉邸跡地のマンション（仮称・ライオンズマンション北鎌倉）建設工事説明会を開き、工事協定書のたたき台を提案した。焦点となっていた１０トンダンプ、１０トン生コン車、大型トレーラーの搬出入に関し、大京は「全工期を通じ、祝日、土曜日は、基礎、コンクリートなどの大型車両を伴う工事は、大型車の搬出入を原則的にしない。作業は場内のみ」と出席した近隣住民に確約した。また、日曜日、年末年始、お盆は作業そのものを行わない方針。この日の説明会での質疑応答を踏まえ、大京、近隣住民、建設工事を請け負うことが内定している東鉄工業の３社は、３月下旬にも工事協定書を締結する見通しとなった。

▽早ければ３月２０日から工事スタート
　ライオンズマンション北鎌倉の建設工事は、早ければ３月２０日からスタート、１年後の来年３月末に終了する。工事協定書のたたき台は全体で工期、騒音・振動、家屋などの事前調査、近隣建物の保全、井戸対策など１４条からなる。建物の概要は４階建てと５階建ての混在で、戸数６０戸、駐車台数は６２台。敷地面積は約３６６７平方メートル。
　１０トンダンプの最大投入台数は一日３０台。積み込み開始は午前８時半。終了は午後４時ごろ。経路は建設工事現場―鶴岡八幡宮―長浦港（横須賀）。船で千葉県へ向かう。６月から８月にかけて投入される。１０トン生コン車の最大投入台数は一日５０台。作業開始が午前８時半。終了は午後５時。経路は大船警察―小袋谷踏み切り―建設工事現場。８月から１２月まで投入される。交通渋滞への対応や安全確保のために、専任のガードマン二人が配置される。

▽水ガラス系の薬液の使用は問題がない
　前回の説明会で、大京は建設予定地の地盤強化のため、水ガラス系の薬液を注入して人工的な難透水層をつくる方針を明らかにした。これに対し、「水ガラス系の薬液は土になじみやすい。土になじむということは、止水性がなくなる、ということ。恒久的に止水性を持たすことはできないのではないか」という指摘があったので、確認を求めた。
　大京は「水ガラス系の薬液の効果は一時的だが、効果がなくなる前にセメント系が固まる。セメント系は固まれば環境に害を与えない。水ガラス系の薬液の使用は問題がない」と答えた。たたき台第１２条には、井戸水対策として「近隣居住者所有の井戸に関し、本工事に起因して損害が生じた場合は、住民と協議の上、誠意を持って対処する」と明記され、第１０条では「本工事に起因して近隣住民の建物に損害・地盤沈下が生じた場合は、協議の上、誠意を持って原状回復のための復旧工事戸などに努める」としている。