土壌汚染の事例はない―水ガラス系薬液で鎌倉市回答―

　旧小泉邸跡地マンション建設工事（仮称：ライオンズマンション北鎌倉）で、大京は建設予定地の地盤強化のため、水ガラス系の薬液を注入して人工的な難透水層をつくる考えだが、北鎌倉湧水ネットワークは、その安全性について、鎌倉市へも問い合わせをした。その回答が３月９日、石渡徳一市長名で、文書で寄せられた。
　回答によると鎌倉市は、神奈川県、薬物注入工法の業界団体・社団法人日本グラウト協会、事業者の大京に問い合わせをした。その結果、神奈川県下で、水ガラス系の薬液による土壌汚染の事例はないし、水ガラス自体に含まれる物質そのものには、環境省の定める「地下水の水質汚濁に関わる環境基準」の項目には該当しない、としている。　鎌倉市の回答は、先にこの問題でＭＬ等でアドバイスを求めた結果（地盤強化の水ガラス系薬液は止水性に難点？）と大きな食い違はない。鎌倉市にはこれまでも何度か質問状を出しているが、いつも丁寧な回答をいただいている。この場を借りて、感謝の意を表したい。