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地域デビューのきっかけから今後の展望を具体的に講演 写真:地域デビューの舞台になった台峯緑地のハンゲショウ(撮影:川上克己さん) ![]() 綾瀬市教育委員会が主宰する「平成21年度・綾瀬市民スクール 『これからがおもしろい第2の人生』~あやせに暮らせば~」の講師に招かれた。21年度の綾瀬市民スクールは、全部で10回開催される予定で、わたしは7月8日に開催される第3回目の講師を担当する。演題は「帰りなん、いざ地域、故郷へ」。今年でわたしは、地域ビュー11周年を迎えた。主催者から地域デビューのきっかけから今後の展望を具体的に話してほしいと要望されている。 平成21年度・綾瀬市民スクール(第3回) 講師:北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔 演題:帰りなん、いざ地域、故郷へ 「地域デビューの心得7か条」~基本は楽しく、無理せず~ 日 時 7月8日(水) 10:00~12:00 場 所 綾瀬市立中央公民館3階講堂AB 受講者 綾瀬市内在住・在勤で50歳以上 定員30名(抽選済み) 問合せ先 0467-77-3020(社会教育指導員 岡順子、片桐佐和子) 【内容概略】 <1>地域デビューのきっかけは偶然、舞台は台峯緑地 ・次男の要望で横浜から北鎌倉へ転居 ・「揉め事が大好きです」(お隣の奥さんへの冗談の一言) ・「北鎌倉の景観を後世に伝える基金」(台峯トラスト)の創設に参加 ・上司と衝突し、赤坂の本社から池袋の超閑な職場へ左遷 ・台峯保全に成功、鎌倉市に基金の緑積立金13.540,000円を寄付 <2>分社化の発想で地ビール「北鎌倉の恵み」誕生 ・「北鎌倉湧水ネットワーク」発足と北鎌倉匠の市開催のきっかけに ・売上の一部を市民団体に寄付(総額は100万円を突破) ・地域活動は自然・景観保全から街づくりへと拡大、発展 <3>「団塊サミット」開催は地域活動の延長線に ・培ってきたノウハウの故郷や地域への提供 ・開催の引き金は丹沢での講演(ピンチヒッター) ・故郷でレヴィン文化財プロジェクトを推進 ・神奈川新聞「市民編集長」(「団塊探偵団」)は“ついでトリオ” ・鎌倉団塊プロジェクトに参加 ・08年(地域デビュー10周年)「ガイドブックに載らない北鎌倉の神々」と「無名人からの伝言」(大叔父の自叙伝)出版 ・「大利根用水の父・野口初太郎の志を継ぐ会」結成 <4>介護問題待ったなし! ・否応なしに家庭デビュー ・昨年(2008年)3月から長崎で二人暮らしをしていた妻の両親と同居 ・「人生は『命』のバトンタッチリレー」 <5>1千年の歴史を持つ氏神様の例大祭の事前取材開始 ・週3日から4日、継続雇用で出社 ・「下総台地の子」という強い自覚 ・「ガイドブックに載らない北鎌倉の神々」の増刷分の完売目指す ・「自治会デビュー」(自治会の役員就任) ・「如水会鎌倉支部デビュー」(大学の同窓会組織の役員就任) <6>地域デビューの心得7か条 ①肩書きを忘れる 地域活動は横社会である。縦社会の会社とは違う。しかし、長い間縦社会で生きてきた男性は、その中で絶大な威力を発揮した肩書きが忘れられない。笑い話のような具体例がある。大手企業の元部長さんがあるNPO法人の事務局長になった。元部長さんは自分では何もしないで、ただ周囲の女性メンバーに指示を出すのみ。「それくらいのことは自分でやってください」。耐えかねた女性メンバーが部長に苦言を呈した。部長の答えは「そんなのできない」。「だったら辞めてください」。ほどなくして元部長さんは事務局長の職を去った。辛いかもしれないが、心得の第一は過去の肩書きを忘れることである。 ②常識摩擦に注意 捕鯨をめぐる捕鯨国と反捕鯨国の論争に見られるように立場によって常識が違う。地域活動への参加者は、これまで育ってきた世界が違うのでそれぞれの常識が異なる。常識と常識がぶつかり合って「常識摩擦」が発生するのは必然だ。調整には時間がかかる。メディアの世界で「一分一秒」を争って仕事をしてきたからスピードを重視した。ある時、仲間から「あなたは新幹線、わたしたちは江ノ電ね」と言われた。「ここは企業ではありません。地域には地域に流れる固有の時間がありますよ」。そういう警告だった。相手の常識を理解せず、独走すると常識摩擦を拡大させ、人間関係を険悪化させてしまう。要注意だ。 ③バカの壁が存在 地ビール「北鎌倉の恵み」は自然環境保全と地域活性化を目標に掲げ、北鎌倉湧水ネットワークと横浜ビールが協働事業で誕生させた。横浜ビールが「売上の一部を寄付したい」と、地域デビューの舞台となった「北鎌倉の景観を後世に伝える基金」(台峯トラスト)へ申し出たことが事業のきっかけだった。丁寧に説明したが、台峯トラストでは理解が得られなかった。そこで、湧水ネットワークを発足させ、事業を完成させた。市民団体への寄付額は百万円を超えた。相手が聞く耳を持たなければいくら説明しても説明したことにはならない。「『話せばわかる』なんて大うそ!」とのキャッチコピーでベストセラーとなった養老猛さんの「バカの壁」の存在を身近に感じた。 ④ギブアンドギブ 人間は他人の評価に比べ自己評価が甘い。となると自分が百%責務を果たしたと考えても、周囲は五十%しかやっていないと受け止める可能性がある。百%と五十%では「ギブアンドテイク」の関係が成立しない。加えて地域活動には「常識摩擦」や「バカの壁」が存在する。ならば、最初から「ギブアンドギブ」と割り切って地域活動に参加すればいい。腹も立たなくなる。「ギブアンドギブ」の精神で継続していくうちに、「自己実現」の世界が見えてくるはずで「自分の本来の居場所」の発見にもつながる。結果として「ギブアンドテイク」が成立する。 ⑤原点の再点検を 「培ってきたノウハウを地域や故郷のために還元しよう」と言うと、しばしば「マスメディアの世界にいるからできるのであって、普通のサラリーマンにはその術がありません」と反論される。これに対しては「自分の原点を再点検してください」と答えている。「北鎌倉の景観を後世に伝える基金」の機関誌「北鎌倉の風」(創刊号から第4号)の発刊に関わった。発行部数は千部単位と極めて少ない。しかし、「伝えたい大切なこと伝える」というマスメディアの世界を目指した自分の原点に立ち返ることが出来た。喜びは大きかった。原点に戻って考えれば、蓄積したノウハウは必ず生きると気付く。 ⑥ITを積極活用 仕事を持ちながら地域活動をしてきた。インターネットの登場がなければ不可能だったと思う。会社に電話やFAXで地域活動の連絡をされては困る。深夜や早朝に自宅に同じことをされてもやはり困る。相手にとってもそれは同じことだ。この問題はメールが解決してくれた。ニュースは相対的である。いくら重要な地域活動であってもより重要なニュースが出現するとマスメディアで報道されることはない。その点、ホームページ、ブログ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は、地域活動の内容を継続的に伝えることができる。情報技術(IT)の積極活用をお勧めしたい。 ⑦楽しく、無理せず 地域活動の基本は「楽しく、無理せず」ということに尽きる。やっていることが楽しければ継続できるし、人が集まってくる。無理すれば続かないし、人が離れる。北鎌倉湧水ネットワークは、今年で設立8周年を迎えることができた。皆さんも心得七カ条を頭の片隅に入れ、とりあえず地域に一歩踏み出してみてはどうか。新しい環境、新しい人との出逢いは刺激的であり、新しい自分の発見にもつながっていく。
by kitakamayunet
| 2009-06-30 09:42
| 講演・寄稿・メディア
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