瞑想と祈りの「マル秘」スポット

　北鎌倉の自宅から、畑までのルートの途中にあるこの場所からは、富士山、大船観音、丹沢が望める。ただし、「冬季限定」だ。林の中にあるので、木々が芽吹き、葉が茂りだすと視界をさえぎってしまうからだ。それに空気が澄んでいないと富士山はかすんでしまって見えない。
　この場所には南無仙元大菩薩（なむせんげんだいぼさつ）の石碑が、富士山と大船観音に向かって、たっている。すごく落ち着くから、これまで、何回もこの場所で瞑想し、祈った。今まで、ここで人に出会ったことはない。まさに私の瞑想と祈りの「マル秘」スポットだ。



▽富士山信仰・浅間信仰の祭神
　仙元大菩薩については、知らない菩薩なので、ネットで検索してみた。弥勒講――ミトラ教の日本的展開――によれば、中国から伝来した弥勒教と富士・山岳信仰が結びついて生まれた宗教である弥勒講に登場する菩薩で、日本の国土を守護する米の神、富士山信仰・浅間信仰の祭神である。石碑が富士山に向かって建てられている意味がよく分った。