「北鎌倉の恵み」プロジェクト終了のお知らせ

「北鎌倉の恵み」の売上の一部、洞門山を守る会に寄付！
ご協力、ご支援ありがとうございました！
3月5日、山ノ内公会堂でお別れ会
　六国見山湧水仕込み地ビール「北鎌倉の恵み」プロジェクトが2011年度をもって、約10年間の歴史にピリオドを打つ。来る3月5日午後6時から、北鎌倉の山ノ内公会堂で「北鎌倉の恵み」プロジェクトに協力していただいたお店、市民団体、個人をお招きして「北鎌倉の恵み」のお別れ会を開催する。

　「北鎌倉の恵み」は、2000年12月20日、売上の一部をナショナル・トラスト運動や、街づくり運動に取り組んでいる市民団体に寄付するという目的を持って、市民団体・北鎌倉湧水ネットワークと株式会社・横浜ビールの異例の協働プロジェクトによって誕生した。協働プロジェクトの中身だが、北鎌倉湧水ネットワークは、北鎌倉での湧水の調達、企画、広報、取扱店の紹介などを担当し、横浜ビールが製造と販売を受け持った。

市民団体への寄付、100万円を突破
　協働プロジェクトの目的に沿った市民団体への寄付総額は、地ビール業界を取り巻く厳しい経営環境の中で、100万円を突破した。2001年からスタートした北鎌倉匠の市へは「北鎌倉の恵み」シリーズを連続出展し、好評を博した。2003年7月には「北鎌倉の恵み」は全国地ビール鑑評会で銀賞を受賞した。さらに2005年6月には、意義あるＮＰＯと企業の協働プロジェクトに贈られる「第3回パートナーシップ大賞」に入賞した。

　「北鎌倉の恵み」プロジェクトの終了は、横浜ビールからの申し入れによる。横浜ビールによると、北鎌倉の恵みの製造・販売中止の理由は①横浜ビールの組織替えがあり、北鎌倉の恵みの生みの親である元オーナーの栗田守敏さんが経営の一線から退いた②北鎌倉の恵みに関わった醸造長も交代し、新醸造長は新しいコンセプトの地ビールの製造を望んでいる③湧水を横浜から北鎌倉まで汲みに行くのが労力コストを含めて大変厳しい④横浜の企業としてより、横浜という地域と深く関わりたい―だった。

　正直のところ、定着した北鎌ブランドの消滅は残念な気もするが、この申し出に快く応じることにした。その理由だが「北鎌倉の恵みプロジェクト」を始めたことで、北鎌倉湧水ネットワークは様々な新しいプロジェクトを展開することができた。そもそもが、北鎌倉湧水ネットワークは2000年10月1日、「北鎌倉の恵み」を世に送り出すために設立された。それと同時に、横浜ビールの方も企業としての拡大・発展ができた。このプロジェクトに関わることにより双方が利益を獲得する「Ｗｉｎ　Ｗｉｎ」の関係を築くことができたのだ。清々しい気がする。

【市民団体への寄付の足跡】
2001年　　
（財）鎌倉風致保存会　67,035円
北鎌倉まちづくり協議会　36,000円
（社）日本ナショナル・トラスト協会　119,385円

2002年
鎌倉市市民活動センター運営会議　37,000円（ＮＰＯ支援かまくらファンド） 　
鎌倉市民同窓会　25,000円（５月）
鎌倉市民同窓会 130,825円（７月）

2003年
鎌倉市市民活動センター運営会議　　81,099円　　
北鎌倉まちづくり協議会　　20,000円

2004年　
北鎌倉まちづくり協議会　　94,479円　　　 　　

2006年
北鎌倉まちづくり協議会　　20,000円　　　　　　　　　　　　　　　
八雲神社の例大祭　　　　　10,500円
鎌倉市市民活動センター運営会議　20,000円
団塊サミットの開催サポート費用　32,271円

2007年
北鎌倉まちづくり協議会　43,814円
八雲神社例大祭　　　　　10,500円

2008年
北鎌倉・洞門山を守る会　22,071円

【団体別寄付概要】
◇（財）鎌倉風致保存会
2001年　67,035円

◇北鎌倉まちづくり協議会
2001年　36,000円
2003年　20,000円
2004年　94,479円
2006年　20,000円
2007年　43,814円

◇八雲神社例大祭
2007年　10,500円

◇（社）日本ナショナル・トラスト協会
2001年　　119,385円

◇鎌倉市民同窓会（湧水公園づくり支援）
2002年5月　　25,000円
2002年7月　130,825円
湧水公園で寄付金を鎌倉市民同窓会に手渡す栗田横浜ビール元オーナー

完成した湧水公園は市民の憩いの場に。

◇鎌倉市市民活動センター運営会議（ＮＰＯ支援かまくらファンド）
2002年　37,000円
2003年　81,099円　
2006年　20,000円
かまくらファンドの公開審査の様子

◇北鎌倉の景観を後世に伝える基金（北鎌倉台峯トラスト）
チャリティコンサートチケット購入、機関誌「北鎌倉の風」購入などで間接的に寄付

◇団塊サミットの開催サポート費用
2006年　32,271円

◇北鎌倉・洞門山を守る会
2008年　22,071円



北鎌倉湧水ネットワーク＆北鎌倉の恵み10年の軌跡
2000年10月　1日　北鎌倉湧水ネットワーク設立
2000年12月20日　「北鎌倉の恵み」発売
発表会（横浜ビール）

試飲会には竹内謙元鎌倉市長の姿も（山ノ内公会堂）

2001・3　初開催の北鎌倉匠の市へ「北鎌倉の恵み」シリーズを出展
この年、初開催となった北鎌倉匠の市は初日の3月31日は時ならぬ雪に見舞われ、屋外会場での催しは中止になった。二日目の4月1日は好天に恵まれ、東慶寺参道に出展した「北鎌倉の恵み」は好評を博し、匠の市終了時間前に、販売用に用意していたビンビール150本を完売した。



2003・7　「北鎌倉の恵み」全国地ビール鑑評会で銀賞を受賞

2004・12　第１回団塊サミット開催（北鎌倉・建長寺）
2005・6　北鎌倉の恵み「第3回パートナーシップ大賞」入賞
名古屋国際会議場・レセプションホールでのプレゼンの様子


2005・11　鎌倉団塊プロジェクト参加
　　　　　＊鎌倉団塊プロジェクト：神奈川新聞「団塊探偵団」（７・１５）
　　　　　　http://kitakamayu.exblog.jp/6503915/
2006・5　「レヴィン追悼コンサートｉｎ東庄」後援　
2006・6　「レヴィン追悼コンサートｉｎ建長寺」開催
2007・7　ぶらっと賞（ＳＮＳ日刊ブログ新聞「ぶらっと！」制定）入賞
　　　　＊「ぶらっと賞」受賞スピーチ（07・7・3　日本プレスセンター）
　　　　　　http://kitakamayu.exblog.jp/6439232/
2008・4　「ガイドブックに載らない北鎌倉の神々」発刊
2008・11　北鎌倉・洞門山保全の署名活動に協力
　　　　　＊鎌倉市議会に洞門山の保全求める２万７５６人の署名提出！
　　　　　http://kitakamayu.exblog.jp/10241390
　　　　
◇2009年の主な活動
▽春の北鎌倉内匠の市に出展＆北鎌倉ウォッチング―探訪！幻の大蛇ザクラ―企画・実行▽「第13回カジュ祭」に出展▽「鎌人いち場」に出展▽秋の北鎌倉内匠の市に出展＆北鎌倉ウォッチング―探訪！路地裏の神々―企画・実行▽洞門山を守る会の活動支援▽「ガイドブックに載らない北鎌倉の神々」臨時販売所開設（円覚寺前）▽かまくら市民活動の日フェステバル参加

◇2010年の主な活動
3・7　「クール百音&寺沢希美チャリティコンサート」（設立１０周年記念特別企画）
4・3　　春の北鎌倉内匠の市に出展＆「北鎌倉ウォッチング」―探訪！幻の大蛇ザクラ―企画・実施
5・21～23「第12回かまくら市民活動の日フェスティバル」に参加
　　　　　＊北鎌倉湧水ネットワークが展示パネルのコンテストで金賞！
　　　　　http://kitakamayu.exblog.jp/14441282/
5・30　第３回鎌人いち場出展
　　　＊疾風怒涛の5月は30日の鎌人いち場への出店で終了！
　　　　http://kitakamayu.exblog.jp/14497751/
6・23　テレビ朝日の「スーパーＪチャンネル」で北鎌倉の宝物を紹介
　　　　＊テレ朝、北鎌倉の丸秘紫陽花スポットガイドを放映（６・２３）
　　　　　http://kitakamayu.exblog.jp/14649291/
12・5　「鎌倉の美しい里山継承プロジェクト」を総会決定


六国見山展望台（2000年当時）

「北鎌倉の恵み」を作った横浜ビールのブルーワー（初代醸造長）の榊弘太さん

「北鎌倉の恵み」の揮毫は、故・井上禅定元東慶寺住職。ラベル、リーフレット、短冊はアーチストの協力で誕生した。すべて、ボランティアだった。本当に有難うございました。

ラベル（制作：進士絵里子さん）

リーフレット＆短冊（制作：岸本庄八郎氏、協力：野口玲氏）
リーフレット表（外側）

リーフレット裏（内側）

短冊

北鎌倉の恵みシリーズに張るシールは田吾作煎餅が担当してくれた。統一ブランド「北鎌倉の恵み」にするために六国見山湧水仕込み地ビールをカットしてある。