東日本大震災で１カ月近く遅れた実家の田植え（５・７）

故郷の水田は黄金色に美しく輝いていた！（８・２８～２９）
東大社の森のお陰で水田に満々と水が張っていた！

　５月７日、実家では姉の勝子と甥の新栄が田植えをしていた。東日本大震災の影響を受け、例年より１カ月近く遅れた。記憶に残っている田植えの風景は手植えだ。しかし、今は機械で行っている。



　感動したのは実家の水田に満々と水が張っていたこと。これは東大社の森のお陰である。森で育まれた涌水が、農業用水として氏子の水田を潤している。メディアなどよれば、東日本大震災で、利根川の水を農業用水として東総地域に運んでいる大利根用水も被害を受けた。幹線水路をはじめとするパイプラインや揚水機場などが損傷したという。東大社の森が育んだ湧水をいただいて水田耕作をしている氏子の農家が、東大社への感謝の気持ちを込めて、東大社式年銚子大神幸祭の時、水引絹を奉納する。その意味がよく分かった。
東大社の神苑「雲井岬」から見た実家も含めた氏子の水田

実家の水田から見た「雲井岬」

＊産経ニュース（2011.4.5 01:11）　
　東日本大震災は、千葉県最大の米どころである北東部の水田地帯にも大きな爪痕を残した。香取市では液状化による農業用水施設の損傷により、広範囲にわたる水田で今季の作付けを断念したほか、東総地域でも田植えが例年より１カ月ほど遅れる農家も出ている。津波被害を受けた九十九里浜の沿岸部では、田畑に海水が浸入して塩害の影響が懸念される。福島第１原発事故の放射能汚染により県産野菜にも影響が出ている中、生産者からは不安の声も上がっている。…また、利根川の水を農業用水として東総地域に運んでいる大利根用水（東庄町）は、震災により幹線水路をはじめとするパイプラインや揚水機場などが損傷。同用水を利用している旭市内でも用水施設などに約３９億円の被害が出た。同市によると、幹線水路は応急復旧工事が行われ、２０日から本格送水できる見込み。ただ、パイプは地中を通っているため、末端の漏水箇所を正確に把握するのは難しいという。実際に水を送ってみないと分からない部分もあるため、さらに復旧が遅れる地域が出る可能性もあるという。