11月9日、「鎌倉すざく」提供の竹炭を「野口農園」にまいた

ネギにしっかり土寄せ、青くびダイコンが形になってきた
11月9日、鎌倉の里山の竹林整備の結果、生まれた竹炭を野口農園にまいた。この竹炭は、竹炭専門店「鎌倉すざく」を経営する有限会社ベルウッドの鈴木弘明社長から提供していただいた。

　現在、農園の土壌を中和するために、石灰を使用している。しかし、石灰は土壌を固くするという話を聞いたので、できれば「灰」を使いたかった。しかし、園芸店で「灰」の値段表を見るとかなり高価だ。営農規模を拡大したのでちょっと手が出ない。

　今年の8月12日、鈴木社長にお話を伺ったが、このとき、「竹炭は商品化する一方で一部は里山に戻している」と話していたのを思い出した。そこで11月８日、鈴木社長に電話をし、相談してみた。その結果、ついでの時に、自宅に届けてもらえることになった。


　竹炭が届くのはちょっと先になるかと思ったら、電話の直後に、鈴木社長自らが段ボール箱に入った竹炭をドーンと届けてくれた。行動が早い！この日は午後からの出社日だったので、畑にいけなかったが、翌日の9日、六国見山の臨時手入れを終えた後、この竹炭を車で野口農園に運んだ。志を持った竹炭だ。きっと、野菜がさらに元気に育ってくれるだろう。


【鈴木社長の話】
　「当社では鎌倉の里山の現状を変えるため、ボランティアで竹林整備を行っている。竹炭の原材料はこの竹林整備の結果、生まれたものだ。竹炭は商品化する一方で一部は里山に戻している。現在の土壌は酸性に偏っている。アルカリ性の竹炭を戻すと土が元気になる。その昔、鎌倉の漁師は、漁を終えたあと、船を陸にあげて、その足で山に行き、山の手入れをして、一日の仕事を終えたと聞いた。山の手入れをすることは、森に風を通して、肥沃な土壌を育てることにつながる。肥沃な土壌で培われたミネラルが雨によって沢から川へ、川から海へと流れ、＊豊かな漁場を作る」（鈴木社長）