クール百音Ｓｐｅｃｉａｌコンサートｉｎ東庄大成功！⑥東庄と鎌倉

クール百音Ｓｐｅｃｉａｌコンサートｉｎ東庄大成功！①一報

　東庄町と鎌倉市は深い縁がある。鎌倉幕府成立に功績がった東胤頼がかつての東庄町の領主だった。この事実を多くの人に知ってもらい、今回のコンサートが二つの地域の交流を推進できればと考え、タイトルを「クール百音Ｓｐｅｃｉａｌコンサートｉｎ東庄－歴史で結ばれた東庄と鎌倉の人と文化の交流－」とした。コンサート開始に先立ち、東庄と鎌倉の歴史的な関係を要約したビデオが上映された。

　二つの地域の関係を知ったのは１６年前に鎌倉に転居してからだ。このことを昨年３月７日に円覚寺で開催した「クール百音&寺沢希美チャリティコンサート」の挨拶の中で話した。聴衆の１人が、ＮＰＯ法人鎌倉てらこや福理事長の池田季美子さんだった。挨拶を聞いて池田さんは１２月４日、クール百音と一緒にマイクロバスに乗って、東庄町にやってきた。
＊雨の中、クール百音&寺沢希美チャリティコンサートに３百人
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【武家の古都・鎌倉と東庄】　
平安時代、地方豪族による荘園(しょうえん)統治が盛んだった頃、この地は東の庄（荘）と呼ばれ、鎌倉時代の初期には、千葉(ちばの)介(すけ)常(つね)胤(たね)の六男東胤頼(とうのたねより)が東庄三十三郷を治め、栄えた古事にこの町の名は由来しています。

　胤頼が若くして京の都で天皇警護の任にあたっていた頃、平家打倒を志す高尾山神護寺の文(もん)覚(がく)上人に師事し、源頼朝の旗揚げに際しても係わり、石橋山の合戦に破れて安房に逃れてきた時には、父常胤を説得していち早く頼朝のもとに馳せ参じて関東武者の魁となったことが、鎌倉幕府成立の大きな原動力でありました。

　その後胤頼は、海上三崎の庄五十五郷をも併領し、その子孫たちは幕府の重鎮となっていた本家の千葉氏(うじ)を支えると共に、歴代将軍にも文武両道をもって仕えました。ちなみに東氏は後年に、歌道の「古今(こきん)伝授(でんじゅ)」を起したほどの家系であります。

　斯様に、武家の古都・鎌倉と東庄には古(いにしえ)より浅からぬご縁があります。この度、鎌倉の皆様を下総東庄の地にお迎えすることを喜び、大いに歓迎します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東庄郷土史研究会