ピロリ菌の除菌で7日間の断酒生活（2012・1・17～）

試練は初日にやってきた！
　テレビ東京の番組（２月５日夕方放映予定の特番）収録協力に集まった侘助の常連
　昨年、会社が実施した健康診断で、胃の粘膜に生息し、胃に炎症を起こすとされているピロリ菌を保菌していることが分かり、産業医から内視鏡検査を勧められた。そこで昨年末、指定された病院で、内視鏡検査を受けた。年が明けた1月16日、その病院を訪れて、結果説明を受けた。

　医師によれば「胃がんなどの予防の観点から、除菌がのぞましい。そのために除菌療法が確立されている」とのこと。除菌療法の内容は２種類の「抗菌薬」と「胃酸の分泌を抑える薬」の３剤を同時に１日２回、７日間服用する。除菌成功率は６０～７０％。除菌の判定は２ヵ月後に行う。

　除菌療法を行っている７日間は、除菌効果が薄れ、耐性菌が発生する恐れがあるので、アルコール厳禁とのことだった。４年間に４０度前後の高熱を伴うインフルエンザに罹った。このときはアルコールを体が受け付けなかった。それ以来、休肝日を設けていなかった。ピロリ菌の保菌はわたしのような＊団塊世代には特異なことではないようだし、しばらく酒を断つことは、悪くはないなと考え、医師の指示に従い、１７日から除菌療法を実施することにした。

　＊「我が国のピロリ菌感染率は、上下水道が十分完備されていなかった時代に生まれた団塊の世代以前の人では約８０％と高いのですが、若い世代の感染率は年々低くなり、１０代、２０代では欧米とほとんど変わらなくなってきました。衛生環境が整った現代では、ピロリ菌の感染率は著しく低下しており、あまり神経質になる必要はないでしょう」（「ピロリ菌　除菌療法を受ける患者さんのためのＱ＆Ａ」　監修：北海道大学大学院医学研究科　がん予防内科学口座　特任教授　浅香正博）

　病院から帰る途中、北鎌倉の行きつけの飲み屋の侘助の店主から、メールがあり、「１７日の夕方、店に来てほしい」とのことだった。依頼の中身は、北鎌倉を紹介するテレビ東京の番組（２月５日夕方放映予定の特番）への収録協力だった。

　要は仲間と一緒に飲みながら、北鎌倉の“自慢話”をすることだ。やばいなと思った。１７日は除菌療法のスタート日だ。そこで店主にはその旨話し、酒ではなく、ウーロン茶で対応することにした。酒なしで、雰囲気にのれるか、若干心配になったが、それは杞憂に終わった。一緒に出演した仲間が「飲まなくてもこれだけしゃべるのだから」と呆れていた。