六国見山森林公園の展望台の眺望回復で現地協議：1・19

　　　　　　　　　　　　撮影：石川正毅・かまくら緑のレンジャー顧問
　北鎌倉湧水ネットワーク、かまくら緑のレンジャー、㈶鎌倉市公園協会 は１月１９日、六国見山森林公園の展望台の眺望回復を図るため、現地で３者協議を行った。この協議は２０１１年１２月１９日に鎌倉市役所で行った鎌倉市、北鎌倉湧水ネットワーク、かまくら緑のレンジャーによる「六国見山森林公園・眺望復元計画に関する打合せ」に基づくもので、参加者は北鎌倉湧水ネットワークは5人、かまくら緑のレンジャーは3人、倉市公園協会は2人。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　撮影：野口　稔
＊以下の写真の撮影はすべて島村国治さん

　協議の内容は展望台北側山林地形、手入れの対象となる樹木、作業日程、作業方法、北鎌倉湧水ネットワークとかまくら緑のレンジャー両グループ協働の在り方など。冷たい北風が吹く中で行われたこの日の協議では、まず、展望台北側に位置している横浜ＭＭ２１と東京スカイツリーがほぼ同一線上にあることを確認した。




　また、北側の斜面はかなりの急勾配であることが分かり、作業の安全を期するために、北鎌倉湧水ネットワークとかまくら緑のレンジャーの第一回目の協働作業日となる３月７日は、作業開始前にプロの講師を招いて講習会を開き、その後作業に入ることにした。

　円覚寺の裏山の六国見山（標高147m）の名前は、旧国名で相模、武蔵、安房、上総、下総、伊豆の六国が見えたことに由来している。しかし、手入れの放置で、南の方角の相模と伊豆の一部は見えるが、北と東と西の方角の武蔵、安房、上総、下総はまったく見えないか、ほとんど見ることができない。

　こうした現状を憂慮したかまくら緑のレンジャーから、北鎌倉湧水ネットワークに展望台の眺望回復に向けた協働手入れの呼びかけがあり、北鎌倉湧水ネットワークも活動の趣旨に沿っているので、原則的に協働手入れを了承した。

　手入れの具体的な内容については、さまざまなクリアすべき問題が横たわっているので、作業を進めながら考えていくことになる。ただ、平成24年度中には何としても北の方角にあるランドマークタワーとその延長線上にあるスカイツリーが見えるようにしたい。

　なお、協議終了後、鎌倉市公園協会に対し、高野台自治会4班と5班の会員のお宅に近い場所に植えられ、日照を遮り倒木の危険性があるスギの伐採をあらためて要望した。この要望に対して、鎌倉市公園協会は「今年度は予算がないが、来年度考慮する」と回答した。