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東大社式年銚子大神幸祭、千年の真実が今明らかに 私の故郷(千葉県香取郡東庄町)の氏神様である東大社の「平成24年東大社桜井神幸祭」が4月14日、暴風雨をついて開催された。神幸のコースは東大社→御手洗盃の井→敷薦(すくも)塚→桜井御産宮→桜井浜で、桜井御産宮と桜井浜のある「桜井地区」の所在は現在、銚子市だ。桜井浜には東大社の神輿は、2年に一度神幸している。20年に一度、外川海岸に神幸する「式年銚子大神幸祭」を、「おおみゆき」「銚子みゆき」と呼ぶのに対し「桜井みゆき」と呼んでいる。 「『式年銚子大神幸祭』の天気は荒れる」というジンクスがあるが、2010 年4月に開催された「第54回東大社式年銚子大神幸祭」の最終日は、大荒れの天気となった。このジンクスは今回の「桜井みゆき」にもしっかりと生きていた。2年前の「式年銚子大神幸祭」の最終日も強い雨、強風に見舞われた。2年前は凍えるような寒さだったが、今回は幸い、寒くはなかった。 2年前の「式年銚子大神幸祭」、今回の「桜井みゆき」を見るのはいずれも初めてだった。おぼろげながら自らの「出自」を理解できたような気がする。とても貴重な体験ができた。今は安堵感のようなものを覚えている。 東大社(出御) 御手洗盃の井 桜井御産宮 桜井浜 東大社(還御) <「第54回東大社式年銚子大神幸祭」-総(ふさの)国の原風景-より> 【御手洗盃の井】金幣と神輿を井戸水でお清め 最初の神事は東庄七井の一つ、御手洗盃の井で開催された。大鳥居から出てすぐの左前方にある。神の霊が一時的に宿る金幣を井戸の傍らに安置し、榊の枝に紙垂(しで)を付けた大麻(おおぬさ)を井戸の水で濡らし、この水を金幣と道路に待機していた神輿に注いで清めた。これがオーソドックな禊ぎの方法という。 【敷薦塚】お祓いのみ、神輿立ち寄らず 敷薦塚は東大社の東、約500メートルの畑の中にある円墳。宮本古墳群の一つで、往古にはこの場所に二の鳥居があったことや、道に菰を敷き、神輿を迎えたことなどが伝えられている。現在は、神職がお祓いをし、ここに大麻を立てるのみで、神輿は立ち寄らない。 【御産宮】「第二の聖地」の浜鳥居は神秘的 桜井の浜は利根川の河岸に沿って広がる。隊列は金幣を奉げ持って御産宮に向かう飯田宮司一行と、浜鳥居を目指す神輿との二手に分かれた。御産宮は水田より一段高くなった方形の小さな林の中にポツンと鎮座している。神輿を担いで入れるほど、水田の畦道は広くないので二手に分かれた。御産宮は可愛らしい石づくりの祠(ほこら)で、祭神は東大社と同じ玉依姫命。鎮座地の階段状の地形は水位の低下によってもたらされ、この地域が利根川と霞ヶ浦等が一体となった「香取の海」の海底であったことを物語る。 桜井の浜は第4章で詳しく紹介しているが、東大社の祭神の上陸地、あるいは生誕地と伝えられている。玉依姫命の夫の鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)の生誕地との言い伝えもある。さらに、御産宮には子産石(こうみいし)が神宝として祀られていたが、江戸時代に襲来した台風で、社殿が破損されたため、近くの菅原道真公をお祀りする菅原大神に移したというという伝承も存在する。外川海岸を「第一の聖地」とするなら、桜井の浜は「第二の聖地」といっていい。 御産宮での祭典では伝統に従って、地元の崇敬者から蕗(ふき)の黄粉あえと「オモク」(蒸炊した玄米)が捧げられた。蕗の黄粉あえが捧げられる理由は「東庄の郷土史」によると「里伝では、海神の姫がお産のおりに、柔らかい蕗の葉を敷き、そこで座産が行われたとされ、又、蕗は、うがやふきあえずのみことの(名前)から二文字取ったとも伝えられる」 桜井の浜に「聖地」伝説が生まれたのは、地理的な条件にあるようだ。東庄町史には「地元の伝承では東大社の社地は元来、宮本ではなく、青馬にある代大神の社地に鎮座していたと伝える。その前方付近から東方に谷地が解析され、その下流がベキノ川(またはさわら川)となって東流し、諸持から宮原と桜井の境界を流れて利根川に合流する。江戸時代にはこの川の用水は『王子水』と呼ばれていた。御産宮はこの小河川の河口近くの右岸の段丘上に現存する」とある。 御産宮の祭典後、宮司一行は御産宮から500メートル離れた桜井町公園の東南端に建立されている浜鳥居に向かった。宮司の到着を待って神輿は、3度浜鳥居をくぐった。この日以前にも事前取材で何度か浜鳥居を訪れていたが、実に神秘的である。玉依姫命の実家である“竜宮城”への入口ではないかとの妄想に駆られる。利根川の水をたっぷり含んだ空気のせいなのだろうか。水中にいるような錯覚を覚える。この桜井の浜には2年に一度、東大社の神輿だけの神幸がある。式年銚子大神幸祭を「おおみゆき」「銚子みゆき」と呼ぶのに対し「桜井みゆき」と呼ぶ。
by kitakamayunet
| 2012-05-13 17:17
| 式年東大社銚子御神幸祭
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from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2012-06-08 10:50
タイトル : 飯田篤永東大社宮司のお宅の庭の実に見事なヒバに感嘆
2年に一度の東大社桜井神幸祭、嵐ついて挙行:12・4・14 6月4日、ネギの苗をいただきに飯田篤永東大社宮司のお宅に伺った際、 ヒバ(http://www.niceliving.net/kinitsuite/hiba.htmlより転載) 針葉樹 ヒノキ科 北海道南部から四国、九州にかけて分布。天然林は青森ヒバが有名。造林産地は能登など一部。ヒノキアスナロ、アテ、アスナロの総称。常緑高木で、樹高は20~30m。鱗状の葉の形がヒノキに似ているが、大型なので見分けやすい。灰褐色の樹皮が、薄く長く...... more
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from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2014-02-04 15:18
タイトル : 「平成26年東大社桜井神幸祭」の開催日は4月12日に決定
2年に一度の東大社桜井神幸祭、嵐ついて挙行:12・4・14 境内に東庄町の無形文化財に指定の案内板 「平成24年東大社桜井神幸祭」(2012・4・14) 2月3日、日帰りで千葉県香取郡東庄町に帰省した。間もなく91歳の誕生日を迎える母のご機嫌伺いと、大利根用水の父、野口初太郎頌徳碑・建立地である大利根用水旧笹川揚水機場跡地に植えた河津桜と玉縄桜に肥料を与えるためだった。 北鎌倉の自宅に帰る前、いつものように参拝のために東大社に立ち寄った。節分祭が開催されるというこ...... more
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from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2014-03-14 08:28
タイトル : 4・12東大社桜井神幸祭、桜井浜へのお浜降りは13時半過ぎ
2年に一度の東大社桜井神幸祭、嵐ついて挙行:12・4・14 「東大社桜井神幸祭~桜井浜のお浜降り~」は、2年に一度、私の故郷(千葉県香取郡東庄町)の氏神様である東大社の神輿が利根川へお浜降りをする祭事だ。20年に一度、外川海岸に神幸する「式年銚子大神幸祭」を、「おおみゆき」「銚子みゆき」と呼ぶのに対し「桜井みゆき」とも呼ばれている。 「東大社桜井神幸祭~桜井浜のお浜降り~」 日時:2014年4月12日※雨天決行 東大社神事 9:00~9:30 桜井浜のお浜降り 13:0...... more
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from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2014-04-16 07:34
タイトル : 勇壮、華麗に利根川に御輿がお浜降り①東大社桜井神幸祭
2年に一度の東大社桜井神幸祭、嵐ついて挙行:12・4・14 4月12日、2年に一度、私の故郷(千葉県香取郡東庄町)の氏神様である東大社の神輿が利根川へお浜降りをする「東大社桜井神幸祭~桜井浜のお浜降り~」に参加した。神幸のコースは東大社→御手洗盃の井→敷薦(すくも)塚→桜井御産宮→桜井浜。20年に一度、外川海岸に神幸する「式年銚子大神幸祭」http://kitakamayu.exblog.jp/14383453を、「おおみゆき」「銚子みゆき」と呼ぶのに対し、桜井神幸祭は「桜井みゆき」とも呼ばれ...... more
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from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2020-03-30 10:33
タイトル : 4・11東大社桜井神幸祭中止、新型コロナウイルスで
2年に一度の東大社桜井神幸祭、嵐ついて挙行:12・4・14 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月11日(土)に開催が予定されていたわたしの故郷の氏神様「東大社」(香取郡東庄町宮本)の桜井神幸祭が中止になった。利根川下流の桜井浜に東大社の神輿は、2年に一度神幸している。20年に一度、外川海岸に神幸する「式年銚子大神幸祭」を、「おおみゆき」「銚子みゆき」と呼ぶのに対し「桜井みゆき」と呼んでいる金幣2年に一度開催される。 母の命日が3月30日だ。お墓参りを兼ねて桜井神幸祭を見学するつもりでいた。東大...... more
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