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里山ってなんだ!第50回生物の多様性39 ヤブラン 7月24日、六国見山森林公園の臨時手入れに向かう途中、道路際のフェンスから下草刈りをした斜面に沿って、ポツリポツリと黄色い山野草が咲いているのに気付いた。すらっと伸びた茎の先端に咲いた花は、レモンのように淡く澄んでいた。あまりの美しさにしばし、足を止めて見とれていた。 北鎌倉湧水ネットワークの里山インストラクターの川上克己さんによれば「花の名前は月見草、宵待ち草と、かつては呼ばれていましたが、現在の標準和名ではマツヨイグサと呼ばれています。夕暮れの薄闇にポッ・ポッと咲いているのでこの名がついたのでしょう。昔の呼び名の方が情感があっていいですね。 私達の年代の人は今でも昔の名前のほうで呼ぶ人が多いと思います。私はこの花を見ると、竹久夢二の儚げな女姓を連想します」 これがかの有名な宵待ち草だったのか! この道は出勤ルートではないので早朝に利用することはない。通常、日中、買い物をするために車でさっと通り過ぎてしまう。宵待ち草は夕方から花を開いて昼になるとしぼんでしまうので、その存在に気付かなかった。手入れをスタートさせてから多くの山野草にめぐり合うことができるようになった。ますます、今後の手入れが楽しみになってきた。 マツヨイグサ(まつよいぐさ) ◇日本大百科全書(小学館) 【待宵草】 [学名:Oenothera stricta Ledeb.] アカバナ科の越年草。茎は直立し、高さ50~90センチメートル。根出葉、茎葉ともに披針(ひしん)形で、中央脈が目だつ。7~8月の夕方、葉腋(ようえき)に鮮黄色花を1個開き、翌朝しぼんで黄赤色となる。花冠は径4~5ミリメートル、花弁は倒卵形で、先端はへこむ。萼片(がくへん)4枚は披針形で2枚ずつ癒合し、開花時は強く反り返る。雄しべは8本。雌しべは1本で先端は4裂し、子房は円柱形で毛がある。果(さくか)は熟すと4裂し、種子を放つ。種子は粘り気があり、他物について散布する。南アメリカ原産の帰化植物で、日本には江戸時代に渡来した。川原などに野生化し、観賞用に栽培される。名は、夕方に開花するのでいう。 マツヨイグサ属はすべてアメリカ原産で約80種あり、日本に約14種帰化する。おもなものは、全体が大形で花も大形、しぼんでも変色しないオオマツヨイグサ、北アメリカ原産で道端や荒れ地に生え、草丈は高いが花は小さく、葉脈は紅色を帯びるメマツヨイグサO. biennis L.、同じく北アメリカ原産で砂地に生え、草丈も花も小形のコマツヨイグサO. laciniata Hill.などがあり、一般にツキミソウ、ヨイマチグサと総称される。日本でよく繁殖し、形態の変異が大きい。 ◇野の散歩(http://www.geocities.jp/mc7045/index.html) 「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな」・・・・竹下夢二(宵待ち草の歌) 竹下夢二が詠んだ 「宵待ち草」 の詩に曲が付けられ広く歌われた為、すっかり宵待ち草(ヨイマチグサ)の名が定着してしまったが、正式名はマツヨイグサで待宵草と書き、夕方から花を開いて朝になるとしぼんでしまうのでこの名がある。 「マツヨイグサ」 より 「ヨイマチグサ」 の方が語呂も響きも良いので竹下夢二が意識して書き換えたのか、単純に間違えたのかは現代では知る由もない。 世間一般の通り名は月見草であるが、これも間違いで、実際の月見草は白花の別の花で日本ではほとんど見られないにもかかわらず、太宰治が 「富嶽百景」 の中でオオマツヨイグサを 「富士には月見草が良く似合う」 と書いた為、黄色のオオマツヨイグサが月見草として定着してしまった。 しかし、あまり硬い事を言わないでマツヨイグサ類は総て 「宵待ち草」 や 「月見草」 と呼んでも差し支えないと思われ、夕方に咲き、月を眺め、朝日を浴びて萎んでしまう姿は日本人の心を打つ花であり、ロマンチックな名前の方が良い。 「月見草 花のしおれし原行けば 日のなきがらを 踏む心地す」 と与謝野晶子が詠っている。 マツヨイグサはアメリカ大陸原産で、幕末から明治にかけて帰化し、日本の野原では、マツヨイグサ、オオマツヨイグサ、コマツヨイグサ、メマツヨイグサの4種類が見られる。
by kitakamayunet
| 2012-07-27 08:27
| シリーズ「里山ってなんだ!」
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Comments(0)
Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2012-09-19 12:19
タイトル : 里山ってなんだ!第52回生物の多様性41 フジバカマ
里山ってなんだ!第51回生物の多様性40 マツヨイグサ 幻の山野草復活、環境省は準絶滅危惧(NT)に指定 花に群がる昆虫、生物の多様性の世界が目の前で展開 9月半ば、アズマネザサが刈られた鎌倉の里山に白い花が咲いているのを見つけ、デジタルカメラで撮影した。北鎌倉湧水ネットワークの里山インストラクターの川上克己さんにデジカメの液晶モニターに表示された白い花の画像を見せたら「多分、ヒヨドリバナではないでしょうか。ただ、(野外のため)画像を光ってよく見えないので、後で画像をメールで送ってください」と...... more
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