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里山ってなんだ!第51回生物の多様性40 マツヨイグサ *この項目は「修正版:里山ってなんだ!第52回生物の多様性41オトコエシ」に修正しました(2012・10・17) 幻の山野草復活、環境省は準絶滅危惧(NT)に指定 花に群がる昆虫、生物の多様性の世界が目の前で展開 9月半ば、アズマネザサが刈られた鎌倉の里山に白い花が咲いているのを見つけ、デジタルカメラで撮影した。北鎌倉湧水ネットワークの里山インストラクターの川上克己さんにデジカメの液晶モニターに表示された白い花の画像を見せたら「多分、ヒヨドリバナではないでしょうか。ただ、(野外のため)画像が光ってよく見えないので、後で画像をメールで送ってください」とのことだった。 さっそく、画像処理して川上さんに送ったら「先日カメラのモニターで見せてもらった時にははっきり判りませんでした。今この時期に白く咲いているのはヒヨドリバナくらいと思っていましたから、ヒヨドリバナでしょうとお答えしましたが、メールの添付写真をみて驚きました、フジバカマが写っています、先日もお話ししましたが、私は20数年まえにこの里山に数株咲いているのを見つけたのですが、それも数年で絶えてしまいました。今この写真だけでは断定できませんが、現地に行って確認したいと思います」と返信が来た。 川上さんは行動が早い。すかさず「フジバカマ??見てきました。見てきたフジバカマも上部の葉は3裂ではなく中ほどより下部の葉が3裂になっていました(ヒヨドリバナの葉は3裂しない)。すこし疑問に思える点は、花の色が白いことです。以前この里山で見たフジバカマは、花の色に薄紅がかっていたことです。疑問が残りますが、いずれにしてもこの里山から絶えてしまったフジバカマが笹を刈って手入れをしたところに再生したのだと…。あれだけまとまった株があるなんて!!…。私はフジバカマとして写真を撮ってきました。 写真を添付します」と現地で確認した結果がメールで送られてきた。 わたしもフジバカマとヒヨドリバナの違いについて、ネットで詳しく調べてみた。結果は「フジバカマは葉が3裂。茎は無毛。頭花は5~6個の小花なのに対し、ヒヨドリバナは葉が対生。茎は短毛」とあった。さらに花の色も赤と白の2種類あることも分かった。この情報を参考にして、再度、白い花を撮影し、この写真をメールに添付し、川上さんに送った。 わたしが再度撮影した写真にあるように、白い花は背丈の中間からやや上のあたりの葉が見事に三つに裂け、茎はつるんとしていた。「写真は良く特徴をとらえて撮れていますね、葉の形も、茎にザラツキがなくツルンとしているとなれば、これはフジバカマで間違いないです。それにしても絶滅危惧種と言われているのに、これほどまとまった株で再生したのは驚きと共に興奮しています」と川上さんは写真を見て白い花がフジバカマであることを確認してくれた。 ◇10月16日加筆 フジバカマではなくオトコエシの可能性も 10月15日、川上克己さんが白い花を詳しく再チェックした。その結果「茎に短毛があるので、ひょっとするとオトコエシの可能性もある。オトコエシにしても鎌倉では極めて珍しい」とのことだった。ネットで調べてみたら確かに良く似ている。オトコエシは「名の由来は、オミナエシ科オミナエシ属オミナエシを女性にたとえて、全草に毛があり、茎も太く壮大なことから、男に見立てて、オトコエシの名になった。別名には、白い粟粒状の小花をご飯に見立てたオトコメシ、小花を泡に見立てたシロアワバナ、白い花からシロオミナエシなどの別名があるという。また、敗醤(はいしょう)の名は、根茎を乾燥したものが醤油の腐ったような臭いがすることからつき、オトコエシの漢名は白花敗醤となった」(イー薬草・ドット・コム、http://www.e-yakusou.com/sou02/soumm288.htm)。さらに調査を進めたい。 フジバカマは秋の七草の一つ。河川やため池ののり面、田の畦などの草地に生える植物で、かつては身近な植物だったが、生育に適した草地が減っているため激減している。NPO法人 野生生物調査協会 と NPO法人 Envision環境保全事務所 が作成、運営している日本のレッドデータ検索システム(http://www.jpnrdb.com/index.html)によれば「環境省RDB(レッドデータブック)は、準絶滅危惧(NT)に指定。埼玉県・東京都・神奈川県では、季節や地域により指定カテゴリが異なりますが、本システムでは埼玉県では全県のカテゴリ、東京都・神奈川県では最も危惧度の高いカテゴリを表示しています」 里山の手入れをすることで、絶滅の危機に瀕しているフジバカマが蘇った。復活のチャンスを何十年も待っていたのだ。川上さんが興奮状態はわたしにも乗り移った。さらに、花に近づいていたく感動した。遠目では分からなかったが、蜂やバッタ、蝶などの昆虫が必死になって花の蜜を吸っていた。 生物の多様性、まさにその世界が目の前にあった。「命」と「共生」ということ、深く考えさせられた。凄いことだ。体の動く限り、里山の手入れを続け、子供と孫に里山とは何かを伝えていきたい。 【ご参考】 花図鑑-かぎけん(http://www.kagiken.co.jp/new/db_hanapicture.shtml)より転載 フジバカマ(藤袴) フジバカマはキク科ヒヨドリバナ属の多年草です。 別名:蘭草(ランソウ) フジバカマ(藤袴)は、夏~秋、散房状に薄紅色の花を咲かせるキク目キク科ヒヨドリバナ属の多年草です。秋の七草の一つともなっており、河原などの湿った場所を好みます。似た花に、 ヒヨドリバナ(鵯花) や、ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)、サワヒヨドリ(澤鵯) などがありますが、どれもよく似ています。見分けるには、フジバカマの葉は、上部で深く3裂し短い葉柄があり、互生することが他の花と異なります。 山上憶良が万葉集で秋の七草を詠んだ短歌がありますが、花名を覚えるのに重宝するので掲載します。 「萩の花 尾花(ススキ) 葛花 なでしこが花 をみなへし(オミナエシ、女郎花) また フジバカマ(藤袴) 朝顔が花(今の桔梗)」 一般名:フジバカマ(藤袴) 学名:Eupatorium japonicum 別名:蘭草(ランソウ) 科属名:キク科ヒヨドリバナ属 原産地:日本、朝鮮半島、中国、北アメリカ 草丈:100~150cm 開花期:8~9月 花色:桃 秋の七草 ・ハギ(萩)、・オバナ尾花[=ススキ(薄)の花穂]、・クズ(葛)、・ナデシコ[カワラナデシコ(河原撫子)]、・オミナエシ(女郎花)、・フジバカマ(藤袴)、・アサガオ[今の キキョウ(桔梗)] ヒヨドリバナ(鵯花) ヒヨドリバナ(鵯花)は、キク目キク科フジバカマ属の多年草です。 別名:サンラン(山蘭) ヒヨドリバナ(鵯花)は、淡紫色または白色の小さな筒状花が多数集まって、散房状に咲かせるキク目キク科フジバカマ属の多年草です。 ヒヨドリバナ(鵯花)の茎は、紫色の斑点や短毛があります。葉はざらざらしており、短い葉柄があります。葉は、対生して付きます。 藤袴(フジバカマ) や ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 、サワヒヨドリ(澤鵯) に似ており、見分け難いです。見分け方は、フジバカマの葉は深く3裂しますが、ヒヨドリバナ(鵯花)やヨツバヒヨドリ(四葉鵯)の葉には切り込みはありません。また、ヒヨドリバナ(鵯花)の葉が対生するに対して、ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)の葉は3~4枚輪生(茎の節に数枚の葉が集まって付くこと)します。さらに、ヒヨドリバナは道端などに生えるに対し、フジバカマは河原に生えます。 一般名:ヒヨドリバナ(鵯花) 学名:Eupatorium chinense L.(エウパトリウム) 別名:サンラン(山蘭) 科属名:植物界被子植物門双子葉植物綱キク目キク科フジバカマ属 原産地:中国 草丈:100~200cm 開花期:8~10月 花色:白・淡紫色 筒状花長さ:0.5~0.6cm 散房花径:15~20cm 葉の形:楕円形で葉縁に鋸歯 【環境省(1997)のRDBカテゴリ】 (日本のレッドデータ検索システム(http://www.jpnrdb.com/index.html)より転載) RDB(レッドデータブック)カテゴリは、絶滅のおそれのある野生生物の危機状態に対するランク付けを行うために設けられています。国際自然保護連合(IUCN)では、カテゴリの改訂を加えて、1994年に減少率などの数値による客観的な評価を含めた新基準を公表しています。 わが国の環境省が定めているカテゴリも、これにほぼ準拠した形で定めています。 絶滅(EX):我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 野生絶滅(EW):飼育・栽培下でのみ存続している種 絶滅危惧I類(CR+EN):絶滅の危機に瀕している種 絶滅危惧IA類(CR):ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種 絶滅危惧IB類(EN):IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種 絶滅危惧II類(VU):絶滅の危険が増大している種 準絶滅危惧(NT):現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種 情報不足(DD):評価するだけの情報が不足している種 付属資料「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」:地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの
by kitakamayunet
| 2012-09-19 12:19
| シリーズ「里山ってなんだ!」
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Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2012-10-12 08:59
タイトル : 里山ってなんだ!第53回生物の多様性42 ツルニンジン
里山ってなんだ!第52回生物の多様性41 フジバカマ 10月10日に六国見山森林公園の臨時手入れを実施したが、このとき北鎌倉湧水ネットワーク里山インストラクターの坂齋明さんから「ちょっと見て、珍しい花が咲いているよ」と声をかけられた。それが、ツルニンジンだった。しかし、ニンジンのイメージとは程遠い。自宅に帰ってネットで調べてみたら、塊根がチョウセンニンジンに似ているからとのことだった。チョウセンニンジンと同じく薬効があるらしい。 こちらは蕾 ツルニンジンツルニンジン(つるにんじん) ...... more
Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2012-10-17 08:40
タイトル : 修正版:里山ってなんだ!第52回生物の多様性41オトコエシ
里山ってなんだ!第52回生物の多様性41 フジバカマ? 2012年9月19日掲載の「里山ってなんだ!第52回生物の多様性41 フジバカマ?」は「修正版:里山ってなんだ!第52回生物の多様性41 オトコエシ」に修正します。 北鎌倉里山インストラクターの川上克己さんから10月16日、「10月15日、フジバカマの咲いている場所に入りました。花の色が気になり再度確認したところ、フジバカマは早とちりでした。(六国見山森林公園の)柵外の道路からの目視で葉の違いのみで判断してしまいまいたが、改めて柵内に入り...... more
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