六国見山の間伐材が鎌倉中央公園の稲干し竿に有効活用

今、必要なのは木を伐ること：里山継承企画第２部基調講演

　六国見山森林公園の手入れをしていていつも思っていることは間伐材の有効活用だ。伐った間伐材を運び出すには多大な労力と資金が必要だ。やむなく、六国見山森林公園の中に積み重ねてある。このままでも時間が経てば土に還り、森の土壌を豊かにし、次の「命」の栄養になる。

　これでもいいかなと思っていたが、やはりもったいない。嬉しいことに今春、北鎌倉湧水ネットワーク里山インストラクターの坂斎明さんが一つの提案をしてくれた。「鎌倉中央公園を部隊に活動している特定非営利活動法人「山崎・谷戸の会」の田んぼ班が稲干し竿を必要としている。それに使ってはどうか」


　坂斎さんは「山崎・谷戸の会」のメンバーでもある。坂斎さんは中央公園を管理して鎌倉市公園協会の了承も取ってくれた。そこで六国見山森林公園の手入れの時に、稲干し竿に使えそうな細いスギを約４０本間伐し、散策路の脇に積み重ねておいた。



　間伐した細いスギは鎌倉市公園協会の全面協力を得て、トラックで中央公園の水田に運ばれた。１０月２６日、中央公園を訪れたら、六国見山森林公園の間伐材が稲干し竿に使われているのをこの眼で見ることができ、とても嬉しかった。