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もはや限界点?大雪により六国見山で夥しい数のスギ倒木 理由は虫害、地表の薄さ、手入れ不足が複合 2月16日の定例手入れ日に新に発見された中折れしたスギと根こそぎ倒れた常緑樹 ![]() ![]() 六国見山森林公園では、台風や雪の度に、まったく手入れをしていない場所、下草刈りのみを実施した場所、下草刈りと同時にスギなどの針葉樹を間伐した場所のいずれにおいてもかなりの本数の樹木が根こそぎ倒れたり、あるいは途中で折れたり、斜めに傾いた。 六国見山の樹木はなぜ、かくも倒れ、折れるのか?これまでの手入れの経験を踏まえ、倒木の理由を検証してみたが、結論的に言えば、虫害、地表の薄さ、手入れ不足が複合したためと思われる。 こうしたことは六国見山森林公園だけでなく、鎌倉全体の里山についても言えると思う。特にスギは年々成長し、その成長スピードは速い。「よく成長した株は、高さ50メートル、直径2メートル以上になる」(シリーズ自然を読む 樹木の個性を知る)。防災上の観点から民家、公共や民間の施設、道路に近い里山のスギの早急な処理が必要であると考える。 *シリーズ自然を読む 樹木の個性を知る スギ http://elekitel.jp/elekitel/nature/2002/nt_12_sugi.htm 【虫害】 昨年6月の台風4号と1月の大雪で中折れしたスギを鎌倉市公園協会が1月下旬に処理してくれたが、その処理現場に理由の一つが残されていた。中折れしたスギの切り株の多くに虫に食われた跡が残されていた。 ![]() ![]() インターネットで調べたら、樹皮や幹にもぐる穿孔性害虫は、*オオゾウムシ、**スギノアカネトラカミキリ、***ヒメスギカミキリなど。「穿孔性害虫は、度々、樹木の枯損の原因となる。その加害だけで木を枯らすことは少ないが、幹にあけた孔から腐れが侵入し易く、そのため木をひどく衰弱させ、最後には枯損をひきおこす」(財団法人・日本緑化センター) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 処理前 ![]() ![]() ![]() 【薄い地表】 鎌倉の多くの里山は、急傾斜地が多いうえに、岩盤に堆積した1メートルほどの極めて薄い土砂に樹木が生えているため、樹木を保持する力が弱い。だから樹木は地中深く根を張れずに、大きく成長すると自らの重量を支えきれずに倒れてしまう。 ![]() ![]() ![]() 【虫害+薄い地表】 昨年の台風で根こそぎ倒れたスギの大木。場所は南口広場のすぐ上。虫害で木が枯れ、根を張れなくなり、自らの重みで倒れたと推定される。 ![]() ![]() ![]() 2013年2月25日撮影し追加。鎌倉市公園協会が倒れたスギを処理し、根っこを埋め戻したようだ。予想通り、虫に食われ、枯れてしまった。 ![]() このスギも上記のスギと同じ理由で倒れたのだろう。 ![]() 【参考】 *スギの害虫(「樹木を食べる昆虫、北海道 Insects that feed on trees in Hokkaido 」より転載) <スギの穿孔性害虫> *オオゾウムシ 丸太や伐根に円形の穴が開き、粗い木屑が出る。直径は5~10mm。穴は材内に続き、幼虫がいる。 幼虫に脚はない。 状 態 丸太や伐根に円形の穴が開き、粗い木屑が出る。直径は5~10mm。材内に断面が円形の坑道があり、幼虫がいる。 **スギノアカネトラカミキリ 枯れ枝の根元を切断すると断面に径3~4mmの穴がある。しばしば、枯れ枝の付け根がコブ状になり、ヤニがたれる。材内のところどころに腐れがある。 状 態 被害木は枯れ枝の付け根がコブ状になり、ヤニがでる場合もあるが、外観から被害木を判断するのは一般に困難である。枯れ枝を根元で切ると、その断面に粉の詰まった楕円形の穴(長径3~4mm)がある。また、基部から4㎝ほど離れたところに直径3~4㎜の円い穴が開く。材内に孔道が掘られ、その周囲が変色・腐朽する。 ***ヒメスギカミキリ 樹皮に楕円形(長径3~4mm)の穴が開く。樹皮下に脚のない黄白色の幼虫がいる。体長最大約11mm。枯れかかった木や丸太に寄生する。 状 態 太い枝や幹先端部、あるいは木全体が枯れる。10~30年生の衰弱木や損傷木が被害を受けやすい。樹皮下の材表面に不規則に曲がりくねった扁平な孔道があり、幼虫がみられる。材内の孔道の断面は楕円形。孔道には細かな木くずが充填する。樹皮に楕円形(長径5mm、短径2.5mm)の穴がある(加害終了後)。幹の表面に成虫がいる。 倒れ掛かっている理由は多分、虫害。 ![]() ![]()
by kitakamayunet
| 2013-02-19 12:22
| 鎌倉の美しい里山継承PJ
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