アズマネザサの “厚い壁”貫通：５・１８六国見山定例手入れ

予想遙かに上回る倒木、枯れ木：2・16六国見山定例手入れ
涼しげな淡いブルー、オカタツナミソウが満開
作業完了、お疲れ様。こんなに森が明るくなった！

手入れスタート時（２月１６日六国見山森林公園２月定例手入れ）。上記の写真と同じ場所とは思えない。

オカタツナミソウが複数の場所で咲いていた

　５月１８日の午前中、８人が参加して六国見山森林公園の定例手入れを行った。この日の作業エリアは南口広場に近いヤマザクラの樹林地。作業の中心はアズマネザサの刈り取りと、この作業に伴い姿を現した枯れ木の伐採で、危険回避のために二手に分かれて作業した。枯れ木は伐採した時、予想外の方向に倒れてくることがある。





　この日の定例手入れは大きな達成感があった。悪戦苦闘の末に、ヤマザクラの樹林地の林床を覆いつくしていたアズマネザサの “厚い壁”を遂にぶち抜いた。林床は日当たりのよい段々畑だったと推測される。耕作していた当時は、きっと美味しい野菜が収穫できたことだろう。



　元々は段々畑と推定

　アズマネザサはこんなにも太く育っていた。しかも密生していたので他の植物の進入を阻んでいた。それにしても刈ったササの量の多いこと！



　ヤマザクラの樹林地のアズマネザサを刈ったことでその先の杉林の様子が分かってきた。そこには見慣れた風景があった。　


　アズマネザサを刈ったことで六国見山森林公園が、ヤマザクラの宝庫であることをあらためて確認できた。来春はこの場所でも花見が楽しめるだろう。ただ、問題なのはすべてのヤマザクラが、幹と枝が横方向ではなく、空に向かって高く伸びてしまっていること。見上げないと花を見ることはできない。
　
　大げさな言い方をすると首が痛くなる。もう少し、低い視線で花見を楽しみたい。そのためには、ヤマザクラの苗木を植樹したらいいと思う。近く、鎌倉市、鎌倉市公園協会に相談したい。

　複数の場所でオカタツナミソウが群れを成して咲いていた。淡いブルーの花の色はとても涼しげだ。北鎌倉湧水ネットワーク里山インストラクターの川上克巳さんは「鎌倉でこれほどまとまって咲いている場所はここ以外ないのでは」と話していた。