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道元の典座教訓に触れ、法堂で般若心経を奉納 ![]() 5月7日から7泊8日の日程で、マイカーを運転し北陸から東北地方への旅に出た。お目当ては曹洞宗本山・永平寺(福井県)と青森県と秋田県の境界に横たわる白神山地。地方はバスや電車の便が少ない。自分で元気に運転できる間に二つの場所を訪れておきたかった。 全行程の走行距離は3000キロメートル超。7日(北鎌倉→八ケ岳)と14日(奥日光→北鎌倉)は、走行距離が200キロメートル台だった。8日から13日の6日間は、1日だけで400~500キロメートル走った勘定になる。 腰痛を抱えている。時々、肩凝りもする。そこで1時間ごとの休憩を心がけた。パーキングに車を止めて、ストレッチングし、持参した重さ2キロの鉄アレイ2個を振り回した。お陰で肩凝りはなかったが、腰痛には苦しめられた。しかし、大事には至らず、元気かつ無事に帰宅できた。 いい旅だったと思う。まず、永平寺、続いて白神山地の思い出に触れてみたい。その後、宿泊した宿や周辺の地域の印象を書いてみるつもりだ。写真もほどほどに撮影した。ほどほどという意味は、あまり撮影すると画像処理が大変だ。 ![]() ![]() 曹洞宗は只管打坐(しかんたざ、ただひたすら座禅すること)を特徴とする。なお、わたしがお世話になっている北鎌倉の建長寺や円覚寺などの宗派は、臨済宗である。こちらは栄西が中国(宋の時代)に渡り学んだものを日本に伝えたのが始まりだ。 どちらも、その修行の方法は「禅」。だが、坐禅に対する心構えに根本的な違いがある。臨済宗は坐禅を悟りに達する手段を考え、その最中、公案を思索し工夫する「公案禅」なのに対し、曹洞宗は只管打座を修行とする。臨済宗の「看話禅(かんなぜん)」に対して、曹洞宗は「黙照禅(もくしょうぜん)」ともいう。 北陸道の福井北I.C.をおりると「禅の里 永平寺へようこそ」の案内が目に入った。永平寺は年間140万人近い観光客で賑わう、北陸有数の観光地となっている。永平寺が永平寺町にとっていかに重要な位置を占めているかが分かるというものだ。 臨済宗が時の中央の武家政権に支持され、政治・文化の場面で重んじられたのに対し、曹洞宗は地方武家、豪族、下級武士、一般民衆に広まったため、「臨済将軍曹洞土民」という言葉がある。しかし、約10万坪(33万平米)もある境内に、七堂伽藍を中心に70余棟の殿堂楼閣が建ち並ぶ偉容を目にすると、「臨済将軍曹洞土民」は、過去のことだったと思わざるを得ない。 曹洞宗は、お釈迦さまをご本尊とし、日本において曹洞宗の教えの礎を築いた道元禅師を法統(宗旨)の祖と仰ぎ、曹洞宗を全国に広めた四代目の瑩山禅師を地統(教団)の祖と敬っている。これを一仏両祖というが、曹洞宗の普及に関し瑩山禅師は、素晴らしい手腕を発揮したようだ。 ![]() ![]() 380畳敷の法堂で般若心経を奉納した。法堂は、説法の道場で、一般の寺院でいうと本堂にあたる。朝のお勤めなどの各種法要がこの建物で行われる。中央に本尊「聖観世音菩薩」をお祀りしてある。 ![]() 拝観の最後に吉祥閣の大講堂で、道元禅師が典座(てんぞ)の役割の重要さやその心構えを記した「典座教訓(てんぞきょうくん)」を解説した映像が流れていた。典座は,禅の修行道場で修行僧たちの食事を作りととのえることを司る役のことだ。 ![]() 道元禅師は「典座教訓」に「事を作し務を作すの時節は、喜心・老心・大心を保持すべき者なり」と書いた。喜心とは,随喜の心。他人のために事をなすことを喜ぶ心。老心は親が子を思う心。大心とは、大山のように,大海のように偏ったり固執しない心。 時々、自らが栽培した野菜を食材にして、料理を作っている。今後、「喜心・老心・大心」を心掛けながら料理を作れば、料理をすること自体が楽しくなり、料理の腕が上達するのではないか。結果としてそれを食べた人に喜んでもらえる。好循環が期待できそうだ。 承陽殿 道元禅師のお墓にあたる。日本曹洞宗の発祥の根源であり、曹洞宗の聖地。 ![]() ![]()
by kitakamayunet
| 2013-05-29 16:16
| 現代に生きる禅の精神
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