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無門関 第九則 大通智勝:第77回円覚寺夏期講座第一日 新たな試み、延命十句観音経と延命十句観音和賛を読む 立腰(りつよう)と出汁の大事さを学ぶ ![]() ![]() ![]() 河野太通老師の講演は別項で紹介したい。辰巳さんは出汁の大切さを強調した。前から思っているのだが、美味しい味噌汁を作ってみたい。具はネギと油揚げ。畑のネギが収穫できるようになったら挑戦したい。辰巳さんは1924年生まれだから89歳だ。それにしても元気だ。 吉岡幸雄さんのお話では上杉謙信を初めとした戦国武将たちが色鮮やかな衣装をまとっていたという。殺伐とした時代から、地味な衣装を連想していたので意外な感じがした。吉岡さんの「古の時代に比べて、現代の染色の技術は果たして進歩したか」という問いかけは、辰巳さんの出汁の話しにも通じる。興味深い話しを聞かせてもらった。 例年通り、横田管長の説法は合掌から始まった。「まず合掌しましょう。両手を胸の前で合わせ、顎を引いて、目を閉じ、腰を突き出し、背筋は伸ばしてください」。「生まれたことの不思議に感謝しましょう」。「次にこれまで生きてことの不思議に感謝しましょう」「最後に今ここで巡り合えたことのご縁の不思議に感謝しましょう」。流されて生きている日常だ。根源的な問題をしばし噛み締める時間はとても貴重だと思う。 横田管長の説法で今回から新たな試みがスタートした。冒頭、延命十句観音経を読み、最後に延命十句観音和賛を読むようになった。これは横田管長の東日本大震災での体験がベースになっている。延命十句観音和賛は横田管長が作られた。 さて、横田管長が演題に取り上げた無門関は、禅宗(臨済宗)の公案集(公案とは修行者が悟りを開くため、研究課題として与えられる問題)で、『碧巌録』(へきがんろく)とならんで臨済宗で重要視されてきた。前にも書いたが、禅の素養がないので、悲しいことに意味が良く分からない。横田管長によれば、この日の「無門関第十三則・徳山托鉢」は「分からない中でも代表的な公案」という。 無門関第十三則・徳山托鉢 徳山、一日托鉢して堂に下る。雪峰(せっぽう)に「者(こ)の老漢、鐘も未だ鳴らず鼓(く)も未だ響かざるに、托鉢して甚(いずれ)の処に向かって去る」と問われて、山、便ち方丈に回(かえ)る。峰、巌頭に挙似す。頭云く、「大小の徳山、未だ末後(まつご)の句を会ず。山、聞いて侍者(じしゃ)をして巌頭を喚び来らしめて、問うて曰く、「汝、老僧を肯(うけが)わざるか」。巌頭、密に其の意を啓(もら)す。山、乃ち休し去る。明日(みょうにち)陞座(しんぞ)、果して尋常(よのつね)と同じからず。巌頭、僧堂前に至り、掌(たなごころ)を拊(ふ)し大笑して云く、「且く喜び得たり老漢末後の句を会せしことを。他後、天下の人、伊(かれ)を奈何(いかん)ともせず」。 無門曰く、若し是れ末後の句ならば、巌頭、徳山、倶(とも)に未だ夢にも見ざる在り。検点し将(も)ち来たれば、好(はな)はだ一棚(いっぽう)の傀儡(かいらい)に似たり。 頌に曰く 最初の句を識得すれば、便ち末後の句を会ず 末後と最初と、是れ者の一句にあらず。 登場人物を簡単に解説しておこう。徳山は徳山宣鑑(とくざん せんがん、780年 - 865年)で、中国唐代の禅僧。人を見たら棒で叩くというように厳しい指導者だった。雪峰は雪峰義存(せっぽう ぎぞん、822年 - 908年)は、中国の唐末五代の禅僧。諡号は真覚(眞覺)大師。徳山宣鑑に師事し、徳山宣鑑の法嗣(師から仏法の奥義を受け継いだ者。禅宗では「はっす」という)となる。生真面目、努力型で有名だった。巌頭は巌頭全豁(がんとう ぜんかつ, 828年 - 887年)で、中国唐代の禅僧で雪峰と同じく、徳山宣鑑に師事した。雪峰と対照的に天才肌で有名。 「徳山、一日托鉢して堂に下る」は「徳山がある日、お昼でもないのに器を持って食事にしにきた」の意味だそうだ。横田管長によれば、無門関第十三則・徳山托鉢を読み解くヒントは「雪峰(せっぽう)に「者(こ)の老漢、鐘も未だ鳴らず鼓(く)も未だ響かざるに、托鉢して甚(いずれ)の処に向かって去る」と問われて、山、便ち方丈に回(かえ)る」だという。 やはり分かったようでいて分からない。「知ることではなく何となく感じること。腰を立てお腹に力を入れて頭の中を空っぽにする」と横田管長。おいおい考えることにしよう。この日の説法でまた新しい言葉を教えてもらった。 それは哲学者・教育者である森信三(もりしんぞう)氏が提唱した立腰(りつよう)という言葉だ。腰骨をいつも立てて曲げないようにすることにより、自己の主体性の確立をはじめとした人間形成を実現する、極めて実践的な方法という。やりかたは①お尻を思いっきり後ろに突き出す ②反対に腰骨をウンと前へ突き出す③下腹部に力を入れ、肩の力を抜く―で、坐禅とよく似ている。というか坐禅をベースにしているのかもしれない。 立腰を実践すると①やる気がおこる②集中力がつく③持続力がつく④行動が俊敏になる⑤内臓の働きがよくなり、健康的になる⑥精神や身体のバランス感覚が鋭くなる⑦身のこなしや振る舞いが美しくなる―などの効果があるという。 坐禅、呼吸法は順式腹式呼吸それとも逆式腹式呼吸? http://kitakamayu.exblog.jp/18162692/
by kitakamayunet
| 2013-07-25 11:56
| 現代に生きる禅の精神
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タイトル : 無門関第十五則 洞山三頓:第78回円覚寺夏期講座第三日
無門関第十三則・徳山托鉢:第78回円覚寺夏期講座初日 第78回円覚寺夏期講座3日目、7月21日の横田南嶺円覚寺派管長の無門関提唱は「第十五則 洞山三頓」。横田管長は説法の達人である。この横田管長が話すときの心構えとして「早口にならないことだ」とその極意の一端を教えてくれた。「ゆったりとした呼吸、ゆっくりと話す」。いろいろと教えられることが多い。 さて本題。登場人物の雲門は雲門文偃 (うんもんぶんえん)で、中国、唐・五代の禅僧。雪峰義存の法を嗣(つ)ぎ、広東省の雲門山に住み、雲門宗を開いた。...... more
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