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横田円覚寺管長に書いていただいた里山ってなんだ!腰帯 4月5日(土)~6日(日)まで開催される北鎌倉「匠の市」で、「里山ってなんだ!『やま』の手入れはなぜ必要なの? 鎌倉の美しい里山継承プロジェクト3年間の足跡」(企画・編集 北鎌倉湧水ネットワーク 発行・夢工房定価・本体価格500円+税)を臨時販売する。販売場所は浄智寺参道の「臨時本屋」と東慶寺参道の六国見山湧水仕込み地ビール「北鎌倉の恵み」の販売コーナー。 なお、「里山ってなんだ!」は、鎌倉駅西口近くのたらば書房(℡0467-22-2492) で販売中で、4月20日開催の「団塊世代よ、帰りなんいざ地域、故郷へ―あれから10年、これから10年―」の参加者全員に無料配布する。出版社の夢工房(TEL 0463-82-7652 FAX 0463-83-7355)から直接送ってもらうことも可能だ。 「匠の市」にお目見えする島村国治さん作成の「里山ってなんだ!」のPR用ポスター 里山ってなんだ! 「やま」の手入れはなぜ必要なの? 鎌倉の美しい里山継承プロジェクト3年間の足跡 目次 はじめに 第1章 経緯―手入れの必要性を10年前から痛感― ・六国見山の杉林の間伐と山の手入れについての鎌倉市への再要望 ・鎌倉市からの再要望回答 第2章 継承プロジェクト3年間の足跡と成果 【歴史の確認】六国見山は里山、段々畑と雑木林で構成 【生物の多様性】山野草が復活し、野鳥も飛来 【景観向上】夫婦桜出現、展望台からはスカイツリー 【防災】夥しい倒木、手入れ放置は人災 【日照回復】窓障子に日差し、道路には陽だまりが 【防犯】女性が一人でも安心して散策可能に 第3章 広報活動の一環として里山企画を実施 ・里山継承プロジェクト1st企画―今、必要なのは木を伐ること― ・里山継承プロジェクト2nd企画―歴史遺産を守るためにも手入れが必要― ・里山継承プロジェクト3rd企画-「ガキ大将」、古き良き台峯の思い出を語る― 講演「山の手入れはなぜ必要なの?」 ・中学3年生が卒業前に山の手入れを体験 ・鎌倉とアマゾンの自然を混同 ・人家と緑地が急接近、15年間に6回も損害賠償 ・昔は山の木は15年から20年サイクルで伐採 ・手入れ放棄が史跡破壊と人的被害もたらす可能性 ・鎌倉の自然は人間との営みの中で成立 ・風致保存会のメーンの取り組みは緑地を残すこと ・年間120回の公式・非公式行事 ・最大公約数的な作業内容を目指す ・手入れに関してベストはない、ベターなかかわり方を 対談「台峯の歴史・現状・将来」 ・いまだに「のりちゃん」「かっちゃん」と呼び合う仲 ・台峯はかつて子どもたちが楽しんだ場所 ・悔しい、谷戸の池が壊されてしまった! ・貴重なマツカサガイ死滅 ・台峯は2017年度に風致公園としてオープンへ ・明月荘の保全と有効利用で神奈川県と協定締結 ・「昔の楽しい台峯にしたい、それがわたしの夢」(川上) ・谷戸の池はまるで蓮田、「ひどすぎる」参加者から怒りの声 第4章 保水力の維持、景観の向上目指し毎年植樹 ・六国見山湧水仕込み地ビール「北鎌倉の恵み」復活 ・サンクトガーレン社長 岩本伸久挨拶 ・北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口稔挨拶 ・初回分として29,864円を寄付 おわりに はじめに チャッ、チャッ、チャッ。 源頼朝像のある源氏山公園近くの笹藪から野鳥の鳴き声が聞こえてきた。今から20年近く前、自然観察会に参加したときのことである。「これが春を告げるウグイスの笹鳴きです。鎌倉はウグイスの面積当たりの生息密度が日本一と言われています」。ガイド役が誇らしげに教えてくれた。当時、横浜から北鎌倉に転居したばかりだった。鎌倉は自然が豊かだ。ウグイスの笹鳴きもこのことの象徴なんだ。いたく感動したことを今でも鮮明に覚えている。 しかし、里山と関わるうちにウグイスの笹鳴きは、鎌倉の自然の豊かさの証明ではないことが分かってきた。里山は「田畑が広がり、小川が流れ、燃料になる木を伐り出す林、竹林、草刈場などがあり、人のくらしと自然が密接にかかわりあっているところ」(「森づくりワークブック 雑木林編」全国林業改良普及協会)。昭和30年代の燃料革命と農業革命によって、人のくらしと自然のかかわりがスパッと断ち切られてしまった。 加えて、戦後復興による木材需要の増大に対応した政府の拡大造林政策が里山の荒廃に拍車を掛けた。拡大造林政策により、里山はスギ・ヒノキの人工林に変貌した。しかし、木材の輸入自由化がスタートし、国産材は低価格な輸入材に太刀打ちできず、人工林は放置されたままになってしまった。ウグイスが好む笹藪の増加は、鎌倉の自然の豊かさの象徴ではなく、鎌倉の里山の荒廃の象徴なのだ。 北鎌倉湧水ネットワークは2011年1月から、六国見山を最初の舞台に、鎌倉の荒廃した里山を再生し、人と自然が交流できる明るく美しい里山として次世代に継承するための「鎌倉の美しい里山継承プロジェクト」を本格的にスタートさせた。荒れ果てた里山を放置しておくことは、倒木や土石流災害発生の危険性、日照、積雪時の道路の凍結、節電への妨げ、花粉症の発症などさまざまな問題をはらんでいる。同時に本来の「里山」でない姿を「里山」だと誤って子供や孫に伝えることになる。 「『緑』はある種『宗教』だ」とわたしは考えている。赤坂信・千葉大学園芸学部教授は「『緑』はイデオロギー」と言う。「自然はそのままがいい」「六国見山に人が立ち入るのは好ましくない」「ウグイスが棲めなくなってしまう。アズマネザサを刈らないで」「アオキは保水力維持に役立ち、実はヒヨドリの餌になる。だからアオキは伐らないでほしい」「間伐するとプライバシーの侵害になる」。里山の手入れに関してはさまざまな意見が寄せられた。地道な活動を通じて、こうした意見に適切な答を出していきたい。 北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔 おわりに 目の前に何とかしなければいけない問題が発生していても、地域への滞在時間が限られている現役サラリーマンが、地域活動にかかわることは物理的に非常に難しい。また、市民運動は、考え方が異なる市民の集まりなので、普通の主婦などがすんなりと参加しにくい面がある。ならば、どうやったら様々な立場の市民が、“普段着姿”で、地域の活動にかかわることができるのか。こうした状況の中で思い浮かんだのが、ネットワークを重視した「分散型市民運動」という新しい市民運動のスタイルだった。わたしは10年以上前の台峯保全運動で地域デビューしたが、この時は現役のサラリーマンだった。 当時はインターネットの普及前夜で「インターネットのコンセプトは、核戦争の脅威が背景にあって生まれた。情報を集中管理している大型コンピューターが核攻撃を受けても、ネットワークで結ばれたサーバーを複数配置すれば、どこかのサーバーが生き残り、本来の機能を発揮できる」という識者の話を聞いた。市民運動に置き換えてみた。大型コンピューターの時代は、一つの組織が何もかも自分で抱え込み、かつその中の一握りのグループが大勢の人々を集中管理していた。これからのネットワーク時代は、それではあまりにも息苦しい。志を共有した自立した個人が参加する自立した市民組織が、それぞれの特徴、得意技を生かして、ネットワークを組み、目標を達成する。大きな組織でなくてもいい、小回りのきく小さな組織で十分だ―。 こうした「分散型市民運動」の考え方をベースに置きながら、日々活動を続けている。鎌倉市、鎌倉市公園協会、鎌倉風致保存会、かまくら緑のレンジャー、近隣住民、里山インストラクターと協働しながら進めている「鎌倉の美しい里山継承プロジェクト」は、「分散型市民運動」の実践例である。「森を守り」「森を育てること」は、わたしたちの世代で完結する話しではない。子供の世代や孫の世代までの未来を見据え、できることを一歩一歩、着実に進めていくことが大切だと考えている。 北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔 写真提供 川上克己、島村国治、野口稔 企画・編集 北鎌倉湧水ネットワーク 発行・夢工房 定価・本体価格500円+税 発行日・2014年3月2日
by kitakamayunet
| 2014-04-04 07:44
| 鎌倉の美しい里山継承PJ
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Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2014-04-09 08:20
タイトル : 14年春の北鎌倉匠の市で「里山ってなんだ!」を14冊販売
「里山ってなんだ!」4月5~6日の北鎌倉匠の市で臨時販売 北鎌倉湧水ネットワークは、4月5日から6日にかけて開催された北鎌倉匠の市で「里山ってなんだ!『やま』の手入れはなぜ必要なの? 鎌倉の美しい里山継承プロジェクト3年間の足跡」(発行・夢工房定価・本体価格500円+税)を臨時販売し、14冊売り上げた。販売場所は浄智寺参道の「臨時本屋」と東慶寺参道の北鎌倉匠の市実行委員会本部と、六国見山湧水仕込み地ビール「北鎌倉の恵み」の販売コーナー。 「里山ってなんだ!は北鎌倉湧水ネットワーク...... more
Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2014-12-01 15:35
タイトル : 「里山ってなんだ!」を「鎌倉春秋12」が紹介
「里山ってなんだ!」4月5~6日の北鎌倉匠の市で臨時販売 「里山ってなんだ!『やま』の手入れはなぜ必要なの? 鎌倉の美しい里山継承プロジェクト3年間の足跡」(企画・編集 北鎌倉湧水ネットワーク 発行・夢工房定価・本体価格500円+税)を「鎌倉春秋12」が紹介してくれている。多謝! ... more
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