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4・24と25に山崎・台峯緑地実施設計(素案)説明会開催 説明したとのアリバイづくり? 素案棒読み、配布資料は回収 里山であるという歴史認識に基づいた実施設計図を描いて着工などを要望 ![]() 4月25日午後7時から鎌倉市役所講堂(第3分庁舎)で開催された(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(素案)説明会に参加した。説明会には市民約30人が参加した。広報かまくら(4月15日号)には、素案は22日から鎌倉市のホームページに掲載するとあったので、さっそくホームページを覗いた。 ![]() ところが、文字が小さくて読みにくい。しかも、規定外のサイズなので印刷も上手く取れない。というわけで分かりやすい説明が聞けると期待して説明会に出かけた。ところが、担当者は、34ページの素案を棒読みし、わずか30分で切り上げてしまった。 ![]() 聴衆はほとんど理解することができなかったのではないか。その状態で、即座に質疑応答に入り、案内では説明会の終了時間は午後9時までのはずだったのに、予定の30分近く前の午後8時半過ぎに説明会は終わった。さらに念入りに、配布資料は「前日行われた説明会で回収したから不公平になる」との理由で、回収してしまった。 わたしは蓮田化した谷戸の池の問題をどうするのにか注目していた。驚いたことに、その資料は準備が間に合わなかったと配布がなかった。それなのに早々と意見提出の締め切りを5日後の30日に設定している。 ここで思い至った。鎌倉市の担当セクションは「結論ありき」で、説明会は市民への説明をしたとのアリバイづくりなのではないか? 仕事柄、こういうケースを何度も見てきた。 広報かまくら(4月15日号)の扱いも地味で見落としてしまい、台峯緑地保全会のメンバーからメールで教えてもらい、この日の説明会に参加した。 「由(よ)らしむべし知(し)らしむべからず」という言葉ある。「由る」は「頼る」の意味で、人々を治めるさいの姿勢を説いた文言だ。「愚かな民は、頼らせるべきで、わざわざ知らせるべきではない、混乱を招くだけだ」と曲解され、権力の情報統制の手段として使われてきた。 鎌倉市の担当者はきっといろいろな案件を抱えて忙しいに違いない。 「由(よ)らしむべし知(し)らしむべからず」というような意識はなかったのかも知れないが、なんとなくすっきりしない気持ちで説明会の会場を去った。 「由(よ)らしむべし知(し)らしむべからず」(デジタル大辞泉) 《「論語」泰伯から》人民を為政者の施政に従わせることはできるが、その道理を理解させることはむずかしい。転じて、為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない。 (仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案に対する意見書 2014・4・30 北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口 稔 (1)里山の概念、定義を明確にし、台峯は元々が里山であるという歴史認識に基づいた実施設計図を描いて着工してください。 (2)ため池(谷戸の池)の急速な環境悪化の原因究明と、改修方法の分かりやすい説明をお願いいたします。 (3)緑地の保全・管理に当たっては、市民ボランティアとの連携をお考えとのことですが、できるだけ多くの市民が意欲的に参加できるような連携の仕組みを作ってください。 【上記要望の理由と背景】 (1)について 実施設計素案には「里山」という言葉が何度も登場します。里山の一般的な定義は「田畑が広がり、小川が流れ、燃料になる木を伐り出す林、竹林、草刈場などがあり、人のくらしと自然が密接にかかわりあっているところ」(「森づくりワークブック 雑木林編」全国林業改良普及協会)だと思います。 ![]() しかし、実施設計素案のゾーン図は、一般的な里山の概念から離れてしまっているように思われます。例えば「源流の森」(ため池の集水域や湿地、常緑広葉樹の自然林を保全しながら台峯の谷戸の原流域を守るゾーン)の設定です。違和感を覚えます。先祖代々、台峯に住んでいる市民によれば「かつての台峯は尾根部や平坦地が畑、急斜面がカヤ場、谷戸の底が水田」とのことです。昭和30年代の燃料革命と農業革命、拡大造林政策により、常緑樹が生い茂り、アズマネザサに占拠された状態になりました。 常緑樹が繁茂していたのでは、日陰ができてしまい、畑の野菜、水田の稲は育ちません。また、鎌倉の地表は薄いので大きな樹木は深く根を張ることができず倒木の恐れがあります。特に斜面地は危険です。このままでは市民の憩いの場であるはずの公園が、人の立ち入ることのできない危険な場所になってしまう恐れがあります。 常緑広葉樹が繁茂していれば「保水力を確保できる」というのは、ある種の幻想ではないでしょうか。昭和30年代から40年代までは、台峯の周辺の住民は、台峯に生えている木を燃料用の薪や炭に使っていたので、山にこまめに入って、15年から20年サイクルで伐っていました。それでも谷戸の水系は、現在よりも豊かな水量を保っていたとのことです。ちなみに奥利根水源の森の600haの緑豊かなブナ林は、下草が刈られ、ブナとブナの樹の間も十分なスペースが取られています。 奥利根水源の森の手入れされたブナ林 ![]() ![]() 【ご参考】 「…今から約一万年~八千年前になると氷河期が過ぎ気温も上昇し、海面の高さも上がって内陸部に海水が入り込みはじめ、海進現象がはじまっている。海進が最も進んだのが今から六千~五千年前の縄文海進期。海抜約二十メートルのあたりまで海岸が入り込んで、大船入江が形づくられた時代で、丘陵山裾まで海岸線が迫っていた。…弥生時代(約二千年前)になると海面が下降して海退現象が始まり、海水が引いたあとは湿地帯となっていた。弥生中期頃になると中国大陸で発達した水稲耕作と金属を持つ新しい文化が鎌倉地方にも伝わり、土器が使用されるようになった。やがて湿地帯が陸に変わり、水稲耕作に適した谷や低地のある日当たりの良い丘陵が新しい生活の場として選ばれたものと思われ、粟船山・台・鎌倉山などお丘陵地に遺跡が多く発見されている」(「大船の歴史」北鎌倉台土地区画整理組合) (2)について 約3年前から始まった台峯緑地のシンボルともいうべき谷戸の池への大量の土砂流入、堆積、結果としての蓮田化という環境の悪化の原因については、2011年3月2日付で「定期的に実施されていた谷戸ノ池の水抜き作業が、耕作放棄とともに、行われなくなり、徐々に堆積し、現在に至ったものと考えています」との回答をいただいております。 確かにこうした理由もあると思いますが、主因は谷戸の池の上のハンノキ林(かつては水田)に水路を作り、谷戸の池に水を引き込んだことと、池の水の落ち口を下げてしまったからだと考えます。きちんとした原因究明をされた上で改修工事を行ってください。 4月25日の説明会に参加しましたが、改修方法としてオープンカット工法、地盤改良方法、グラウト工法の三つの工法が提示されました。しかし、説明が不十分で優劣がよく理解できませんでした。予算の見通しも含めた分かりやすい説明をお願いいたします。 【ご参考】 谷戸の池への土砂流入・堆積問題について鎌倉市に質問状(2011年1月29日) http://kitakamayu.exblog.jp/15837276/ 谷戸の池への土砂流入・堆積問題についての鎌倉市回答(2011年3月 2日) http://kitakamayu.exblog.jp/15999155 谷戸の池はまるで蓮田、「ひどすぎる」と参加者から怒りの声(2013年11月 2日) http://kitakamayu.exblog.jp/20933216/ (3)について 3年以上にわたって鎌倉市、鎌倉市公園協会のご了解をいただき、六国見山森林公園の手入れしております。その結果、分かったことは緑地の保全・管理には大変なコストがかかるということです。これまで保全活動していた市民団体以外へも広くボランティアの呼びかけをお願いいたします。
by kitakamayunet
| 2014-04-30 12:19
| 台峯&マンション問題
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タイトル : 「源流の森」への違和感の正体:台峯実施設計案説明会①
由らしむべし 知らしむべからず台峯実施設計素案説明会 スダジイの優先する自然林は水源かん養機能が低い! 7月25日午後7時から鎌倉市役所講堂(第3分庁舎)で開催された(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)説明会に参加した。台峯の将来に関心を持ちながらも説明会に参加できなかった方々のために、この説明会のポイントを3回(①「源流の森」への違和感の正体②谷戸の池の堤体改修に疑問符③市、指定管理者、市民協働で維持管理)に分けて掲載する。 3か月前に公開された(仮称)山崎・台峯緑地 実施設計素案...... more
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