学生ボランティア初参加②石田泰尚・山本裕康リサイタル

超絶的な演奏技巧に陶然①石田泰尚・山本裕康リサイタル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　撮影：島村国治

　１１月９日、北鎌倉・建長寺で開催した石田泰尚・山本裕康デュオ・リサイタルｉｎ建長寺Ⅲの運営に新戦力が加わった。リサイタルは如水会鎌倉支部（一橋大学のＯＢ・ＯＧ組織）と、北鎌倉湧水ネットワークが共同主催しており、双方のメンバーがボランティアで運営している。この運営に一橋大学の学生と留学生の合計６人がボランティアで参加してくれたのだ。

　石田泰尚・山本裕康デュオ・リサイタルｉｎ建長寺は今年で３回目となるが、そもそものスタートは、２０１１年１０月１６日に開催した「石田泰尚無伴奏ヴァイオリンリサイタルｉｎ建長寺」。このコンサートの収益は一橋大学への寄付、留学生招待、地域文化振興に使われた。

　留学生招待は２０１２年、２０１３年も実施された。今年も１１月に実施予定だったが、日程調整の結果、来年の２月に延期された。こうした流れを受けて大学側から「留学生だけでなく日本の学生にも“鎌倉体験”させて欲しい」との要請があり、６人がボランティアで参加してくれた。

　学生ボランティアの皆さんには、会場設営と片付け、客席誘導、整理券配布と回収、入場者整列、総門での案内のお手伝いをお願いした。皆さん若くて優秀、かつ礼儀正しかった。昨年は整理券配布と回収、入場者整列で混乱があったが、学生ボランティアの参加で、場の雰囲気が和み、入場者をスムーズに受け付けまで誘導できた。

　来年は如水会鎌倉支部が設立２０周年、北鎌倉湧水ネットワークが設立１５周年を迎える。両団体とも節目の年を迎えるので、これを記念して東京・国立の一橋大学兼松講堂（収容能力１０８０人）でピアニストも加えた石田泰尚さんと山本裕康さんのコンサート開催を企画している。一橋大学も共催してくれることになっている。今年の建長寺コンサートへの学生ボランティアの参加は、来年の兼松講堂コンサート成功に向け、間違いなく追い風になるはずだ。