土地や墓地の高値売却が狙い？：緑の洞門通行禁止

「安全」はトンネル開削・破壊の方便？：緑の洞門通行禁止

　７月１１日、緑の洞門ニュース５号（北鎌倉緑の洞門を守る会（北鎌倉史跡研究会発行）が自宅の郵便受けに入っていた。今回の緑の洞門ニュースは、情報公開請求で入手した資料（「北鎌倉素掘りトンネル対策　面談の概要メモ」（第1回は平成22年6月1日、第2回は8月6日）および「JR北鎌倉駅沿いのトンネルに係わる×××××氏、辻（北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会）会長との協議記録」（コンテンツ「2010，11年（平成22，23年）の開発談合について」）の解説がメーン。

　資料に基づき①拙速になぜ破壊を急ぐのか？②なぜ、行政がメンバーとして入っている北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会が、前例のない議会への陳情を行ったのか③なぜ通行止めにしたのか－などの疑問を分かりやすく説明している。

　そして最後に「７．黒塗りの文字から透けて見えてくる意図」の項で「…これらの筋書きは５年前に大枠が決められ粛々と実行されてきたことが分かりました。この３名は本当に地域の事を考えて市に提言をしていたのでしょうか？都市開発を進め地価を上げ、山を切り開き土地や墓地を高値で売りさばく事業のためなのかと疑ってしまいます。北鎌倉の第一の価値は今残されている風情ではないでしょうか？」と結んでいる。

　　「土地や墓地を高値で売りさばく事業のためなのかと疑ってしまいます」との疑問を裏付ける証言もある。この問題が表面化してしばらく経ってから、北鎌倉駅近くの喫茶店兼酒房「侘助」の常連さんから「この前、『侘助』で飲んでいたら、トンネル破壊賛成派と思われる人たちが『これで周辺の地価が上がる』と人目もはばからずに大きな声で話していた。密談なら小声で話せばいいのに。ガードの甘い人たちだね」という話を聞いた。トンネル破壊賛成派と見られる人たちは計画が粛々と実行されているので、間違いなく目的が達成されると思っていたのだろう。