６－７分咲きの石戸蒲ザクラ（日本五大桜の一つ）見物４・１

富士の裾野で日本最古の山桜・狩宿の下馬桜に対面4・1０

　４月１日、埼玉県北本市の東光寺境内の石戸蒲ザクラ（いしとかばざくら）を見物した。石戸蒲ザクラは、日本五大桜の一つで、大正11年、国の天然記念物に指定された。名前の由来は、この地を訪れた源頼朝の弟「蒲冠者(かばのかじゃ) 源範頼(みなもとののりより)」にちなんでついたと伝えられている。ヤマザクラとエドヒガンの自然雑種とされ、世界で東光寺のこの1本しか存在しないという。樹高は14 m、根回りは7.41 m、幹周りは6.6 m。

　石戸蒲ザクラ以外の日本五大桜は根尾谷淡墨桜（岐阜県）、三春滝桜（福島県）、狩宿下馬桜（静岡県）、山高神代桜（山梨県）。昨年、六国見山森林公園のシンボルツリー・夫婦桜の周りの下草刈りと間伐をしている時、日本五大桜を訪ねることを思い立った。有名な日本五大桜はどのような姿をし、保全のためにどのような工夫がされているのか－などを知りたくなった。

　昨年は山高神代桜と狩宿下馬桜見物した。今年は石戸蒲ザクラの後は三春滝桜を見物することにしている。そして来年は根尾谷淡墨桜探訪を予定している。自宅を午前８時過ぎに車で出た。藤沢ICから新湘南バイパスに乗り、圏央道桶川北本ICで降りた。北鎌倉の自宅から石戸蒲ザクラまでの所要時間は約２時間。石戸蒲ザクラは６－７分咲きで、枝振りが見事だった。指定当時はかなりの巨木だったそうだが、樹勢の衰え目立ち、大きな幹には空洞が見られた。

　石戸蒲ザクラを見物した後、かねてから訪れたいと思っていた北本市の隣の「小江戸川越」として有名な川越市に向かった。所要時間は車で２０分。わたしの母校の佐原高校のある佐原（現香取市＝佐原市と香取 郡小見川町、山田町、栗源町が合併して成立）も「小江戸さわら」と呼ばれている。

　江戸時代、川越は入間川、佐原は利根川が物流の拠点として栄え、蔵造りの建物が建ち並ぶ街並みが残っている。川に近いので鰻の名店が多い。ということで、まずは川越氷川神社に参拝し、川越氷川神社の裏手に流れる新河岸川添いの満開の桜並木の桜「誉れ桜」を見物、その後鰻の老舗「小川菊」で鰻重を食べ、街並みを散策した。

川越氷川神社

満開の「誉れ桜」

蔵造りの建物が立ち並ぶ町並み

川越のシンボル「時の鐘」

本丸御殿

お土産に｢いも恋｣（さつまいもとつぶ餡を山芋ともち粉の生地で包んだまんじゅう）購入