横浜地裁に開削工事中止の仮処分申請：緑の洞門通行禁止

横浜地裁の司法記者室で記者会見：緑の洞門通行禁止

　４月８日付神奈川新聞朝刊と読売新聞朝刊が、鎌倉市が着手した緑の洞門開削工事によって土地の所有権が侵害されるとして市と請け負い業者に工事の中止を求める仮処分を横浜地裁に申し立てたと報道している。

　また、タウンニュース（2016年4月8日号）が「北鎌倉駅裏トンネル　市、開削工事に着手　反対住民座り込みで抵抗」の見出しで、工事着手しようとする市職員と工事事業者と、これを阻止しようとする北鎌倉緑の洞門を守る会（北鎌倉史跡研究会）のやり取りを報道している。

　緑の洞門をめぐっては２万人を超える開削工事反対署名が集まっている。市民は緑の洞門問題について情報が欲しいはずだ。工事着工は間違いなく地域にとって大きなニュースだ。新聞記者なら現場に駆けつけるべきだ。しかし、情報発信があってしかるべき鎌倉市広報メディアセンター（旧記者クラブ）に常駐している大手6社（朝日新聞・毎日新聞・読売新聞・神奈川新聞・東京新聞・NHK）にその動きはなかった。

　鎌倉市広報メディアセンター登録されているメディアは上記６社を含めて25社。継続的に緑の洞門問題を掲載しているのはタウンニュースのみで、それ以外の社はひたすら沈黙を守っている。神奈川新聞がタイムリーな記事を掲載しているが、これは常駐記者ではなく本社の記者だ。鎌倉市広報メディアセンターの沈黙の理由を検証する必要がありそうだ。