カテゴリ
全体 花の里山六国見山(設立25周年企画) プロフィール 会則 里山再生は究極のSDGs 速報 講演・寄稿・メディア シリーズ・団塊世代 春夏秋冬 レヴィン文化財プロジェクト 無名人からの伝言 式年東大社銚子御神幸祭 シリーズ「里山ってなんだ!」 鎌倉の美しい里山継承PJ 東庄と鎌倉 鎌倉の世界遺産登録 ガイドブック・プロジェクト 東日本大震災 鎌倉団塊プロジェクト 団塊探偵団(神奈川新聞) 唯我独尊(コラム) 現代に生きる禅の精神 野口農園 交遊録 台峯&マンション問題 インターネット新聞JANJAN Yahoo!セカンドライフ 大船観音前マンション建設 洞門山宅地開発問題 北鎌倉テニスコート築造問題 北鎌倉の恵みプロジェクト 個性派ショップの優れもの BOOK mixi入口 イベント案内 北鎌倉匠の市・展 イベント月別一覧 リンク 北鎌倉グルメ散策 北鎌倉でお買い物 男の料理教室 璃史写真館(非公開) 発見!体験!もう一つの鎌倉 六国見山日照権伐採 「元治苑」にマンション建設 璃史&七緒(非公開) 里山・六国見山と生物多様性 未分類 タグ
六国見山
里山再生
有機無農薬栽培
循環資源
循環農法
円覚寺裏山
北鎌倉
円覚寺
まちむら交流きこう
鎌倉アジサイ同好会
里山
森林・山村多面的機能発揮対策交付金
間伐材
新型コロナウイルス
地ビール
夫婦桜
ヤマザクラ
日本さくらの会
台風15号と19号
ヒノキの器
以前の記事
お気に入りブログ
最新のコメント
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
臨済宗円覚寺派管長の横田南嶺老師から「二度とない人生だから、このほど、今日一日は笑顔でいよう 生きるための禅の心」(横田南嶺著 PHP研究所 1,200円+税)を送って頂いた。いつも思うのだが、横田南嶺老師の文章は深みと分かりやすさ、優しさが同居しており、一言一言が心に染みる。 横田南嶺老師は本書の出版の目的を「(詩人)坂村(真民)先生の詩を通して、生きるとは何か、愛するとは何か、家族とは、平和とは、などさまざまな問いにお答えしたつもりです」と本書の「はじめに」で記されている。坂村真民は「念ずれば花ひらく」「二度とない人生だから」の言葉で有名だ。 【念ずれば花ひらく】 念ずれば 花ひらく 苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを わたしもいつのころからか となえるようになった そうしてそのたび わたしの花がふしぎと ひとつひとつ ひらいていった 【二度とない人生だから 】 二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛を そそいでゆこう 一羽の鳥の声にも 無心の耳を かたむけてゆこう 二度とない人生だから 一匹のこおろぎでも ふみころさないように こころしてゆこう どんなにか よろこぶことだろう 二度とない人生だから 一ぺんでも多く 便りをしよう 返事は必ず 書くことにしよう 二度とない人生だから まず一番身近な者たちに できるだけのことをしよう 貧しいけれど こころ豊かに接してゆこう 二度とない人生だから つゆくさのつゆにも めぐりあいのふしぎを思い 足をとどめてみつめてゆこう 二度とない人生だから のぼる日 しずむ日 まるい月 かけてゆく月 四季それぞれの 星々の光にふれて わがこころを あらいきよめてゆこう 二度とない人生だから 戦争のない世の 実現に努力し そういう詩を 一遍でも多く 作ってゆこう わたしが死んだら あとをついでくれる 若い人たちのために この大願を 書きつづけてゆこう 横田南嶺老師は「第五章 ただ自然のままに~大宇宙大和楽」で「リレーのようにいのちと善い縁のバトンをつないでいく。それが今、この一代という区間を走っているわたしたちの役目です。<自分の命は一代だけではありません。駅伝のように与えられた自分の区間をしっかり走り、善き縁を次につないでいかなければなりません。>」と書かれている。 「わが意を得たり」と思った。実は2008年に出版した「無名人からの伝言―大利根用水に賭けた野口初太郎不屈の人生―」 の「おわりに」に次のよう書いた。 日は東の空を真っ赤に焼き、利根川河口の銚子方面からゆっくりと昇ってきた。冬の「利根の川風」は、身を切るように冷たい。大利根用水の笹川揚水機場の近くに佇み、小波を立てて上流に向け、ひたひたと逆流する川面を、体をすくめて見つめながら、はたと気付いた。 大水上山の雪渓から始まり日本最大級の大河と化した利根川の旅は、わが故郷に近い河口で終わるのではない。太平洋に注がれた利根川の水は再び天に昇り、雨水となって大水上山の頂上に還る。終わりは始まりである。自然の営みは、この正確で果てしない動作の繰り返しなのだ。 わたしは光、風、森、川、海などが織り成す下総台地で、父と母から生を受け、伴侶と結ばれ、二人の息子を授かった。息子たちは既に結婚している。近い将来、新しい命を授かるはずだ。人生は命のバトンタッチリレーである。自然のサイクルと同じく、人の営みも同様である。 本来、自分は何者で、一体どこから来て、何をしたくて、どこへ行くのか?「無名人への伝言」の執筆によってわたしは父、初太郎、レヴィンと同じ「下総台地の子」なのだという確かな自覚を持った。還暦、定年という人生の大きな節目を迎えた今年、しかも父新の命日の9月1日に、本書を出版できたことは大きな喜びである。 初太郎は「大利根用水事業史(下)」の見開きに「先祖の御霊前元 初太郎 昭和三十八年八月」と書いている。初太郎同様に、ご先祖様への感謝の気持ちを込めて、わたしも本書を実家のお仏壇に捧げよう。同時に故郷の発展という志で結ばれた「下総台地」、そして利根川流域に住むすべての人々のために。 2008年9月1日 「第54回東大社式年銚子大神幸祭-総(ふさの)国の原風景- 」は100年後の故郷の人たちのために、現在取り組んでいる「鎌倉の美しい里山プロジェクト」は孫の代をにらんでいる。横田南嶺老師の著書を読ませていただき、大いに意を強くした。
by kitakamayunet
| 2016-06-11 17:21
| BOOK
|
Trackback
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||