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【超凄腕の木こり三度龍隠庵へ】(2)自力と他力 超凄腕の木こり・平松譲さん、西力太さん、今井陽樹さんの3人の伐採のターゲットになった龍隠庵の裏山の崖に自生し、書院を脅かすように大きく成長したケヤキとエノキは切り株と根っ子だけを残し、人間の視界から消えた。果たしてケヤキとエノキは「無用の長物(あっても役に立たず、かえってじゃまになるもの)」としてのみ存在し、そのまま消滅してしまったのだろうか? 答えは「否」である。形の変化を伴い、「無用」から「有用」へと事態は一変する。 目に見えるのは切り株(上がエノキ、下がケヤキ)のみだが… 今井陽樹さんが輪切りにしてくれたケヤキは赤みがかってとてもきれいだった。NPO法人游風 の竹林昌代さんとLa Mugaの今西知宏今西さんに2月1日、「素晴らしいケヤキです。和器の材料になりそうです」と連絡した。お二人にはこれまで、六国見山森林公園で間伐したスギやヒノキを提供してきた。竹林さんには昨年12月に龍隠庵の裏山に生えていたクマシデを伐採した際、このクマシデの根元の部分を使い捨て和器にしてもらったことがある。 竹林さんは当日、二つ返事で飛んできた。今西さんは翌日、龍隠庵を訪れ、「箸を作ってみたい」と話した。今井さんが縦切りにした長いケヤキは「ベンチを作って欲しい」というのが当初の依頼者のリクエストだったが、最終的にはテーブルになりそうだ。 伐採されたケヤキの使途はこれだけにとどまらなかった。太目のものは椅子、細めの幹と枝葉は燃料用に貯蔵された。エノキも同様の運命をたどった。無駄は一切生じない。価値がゼロだったものが、経済的な価値を生み出したのだ。 龍隠庵の裏山の伐採したクマシデで作った使い捨て和器 椅子として再生 燃料として貯蔵 色即是空(しきそくぜくう)、空即是色(くうそくぜしき)…。ここで般若心経の一節を思い起こした。「般若心経の世界」(日本文芸社 金岡秀友監修、瓜生中、渋谷申博著)は「およそ世の中のあらゆる存在現象というものは、『縁起』の法則によって成り立っているからである。縁起というのは、ある原因に一定の条件が加わって結果を生み出すことである。たとえばまず種があり、それに水・光・空気などの条件が加わって発芽し、収穫されて米などとなる。水や光などの条件がなければ発芽することもないし、結実して人に食べられることもないのである。このようであるから、物質的現象はすなわち実体がないということなのである(色即是空)。つまり、色と空は本質的に異なるものではない」と般若心経の核心について解説している。 超凄腕の木こりたちの仕事ぶりはただ見ているだけでも飽きないが、仏教の教材になっていると思う。参考までに「般若心経の世界」に書かれている「縁起説」についてもう少し、引用しておく。 「般若心経の世界」(日本文芸社 金岡秀友監修、瓜生中、渋谷申博著) ◆縁起説 仏教では、あらゆる存在はつねに生滅変化するものであるとする、無常を説く。そしてその生滅変化は無秩序なものではなく、一定の法則に従って行われる。その法則が縁起なのである。世の中の様々な存在や現象は、それぞれある原因を持っており、それに一定の条件が加わって結果としての存在や現象が現れるというのが縁起説の内容である。 釈迦はこの永遠の真理である縁起の法則を発見して悟りを開き、仏陀になったといわれている。古い経典には「これあるが故にかれあり、かれ生ずるが故にかれ生ず、これなければかれなし、これ滅するが故にかれ滅す」と、縁起の法則が簡潔にまとめられている。また、縁起は釈迦の悟りの内容を示すものであるから、仏の教え(仏法)そのものであるとみなされた。そこで「縁起を見るものは法を見る、法を見るものは縁起を見る」などといわれる。すなわち、縁起を体得したものは仏法を体得して悟りの境地に達する、というほどの意味であろう。 ◆◆◆現代語訳『般若心経』 舎利子(しゃりし ) 色不異空(しきふいくう) 空不異色(くうふいしき) 色即是空(しきそくぜくう) 空即是色(くうそくぜしき)受想行識(じゅそうぎょうしき) 亦復如是(やくぶにょぜ) シャリープトラ(舎利子)よ、世の中のすべての物質的現象(色)には実体がない(空)のである。実体がないこと(空)だからこそ物質的現象(色)は存在し得るのである。それはどういうことかといえば、およそ世の中のあらゆる存在現象というものは、『縁起』の法則によって成り立っているからである。 縁起というのは、ある原因に一定の条件が加わって結果を生み出すことである。たとえばまず種があり、それに水・光・空気などの条件が加わって発芽し、収穫されて米などとなる。水や光などの条件がなければ発芽することもないし、結実して人に食べられることもないのである。このようであるから、物質的現象はすなわち実体がないということなのである(色即是空)。つまり、色と空は本質的に異なるものではない。 そして、存在の他の構成要素である受想行識についても色についてと同じことがいえる。受即是空・空即是受、想即是空・空即是想、行即是空・空即是行、識即是空、空即是識ということがいえる。物質的現象と同じく精神的現象についても実体がないということである。
by kitakamayunet
| 2017-02-23 17:43
| 鎌倉の美しい里山継承PJ
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Comments(0)
Tracked
from 北鎌倉湧水ネットワーク
at 2017-02-24 09:52
タイトル : 【超凄腕の木こり三度龍隠庵へ】(4)北鎌倉の恵みと自家製蒟蒻
【超凄腕の木こり三度龍隠庵へ】(3)伐採されたケヤキと般若心経 旨い!仕事を終え、まずは北鎌倉の恵みで乾杯 絶品!平松譲さんが持参した自家製こんにゃく 汗を流した後の昼飯、そして仕事終えて酒を酌み交わしながらの夕食は格別美味しい。超凄腕の木こり・平松譲さんはお土産に自宅の庭で奥さんが育てた自家製のこんにゃく、隠岐の島(島根県)産のカキ、群馬の地酒を持参してきてくれた。 わたしは自家製の有機無農薬のダイコン、ネギ、コマツナ、六国見山湧水仕込み地ビール「北鎌倉の恵み」を持ち...... more
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