ここは北鎌倉の宝物！12・3「六国見山と切通しを歩く」

12・3「紅葉の北鎌倉、六国見山と切通しを歩く」
来春は夫婦桜のお花見の計画も浮上

長窪切通し

高野切通し

　好天に恵まれた12月3日（土）、「紅葉の北鎌倉、六国見山と切通しを歩く」（北鎌倉史跡研究会主催）が開催され、20人が参加した。よほどの“北鎌倉通”でなければ、訪れることのない長窪切通しと高野切通しの二つの切通しに参加者は「こんなに素晴らしい場所があったなんて」とまるで秘境を探検するかのごとく大喜び。

　出発地は北鎌倉駅

　高野切通しを通る前に熊野神社と多聞院で小休止。黄金色に輝く銀杏と青空が見事に調和していた。

　一行は６年間にわたる手入れによって里山としての風情を取り戻しつつある六国見山の明るくて心地よいふかふかの赤道を踏みしめながら展望台に向った。途中、巨大なペアのヤマザクラ（通称・夫婦桜）に「凄い桜だね。来春は花見をしたいね」と驚きの声を上げた。

　展望台では残念ながらスカイツリー、大島はかすんで見えなかったが、うっすら見えた富士山にいたく感動し、参加者の一人は「ここは北鎌倉の宝物だ」との感想を述べた。「北の方角には間伐や枝打をすれば日光の男体山も見える」と話すと、「まさか」と絶句した。

　展望台で昼食後、赤道をたどって明月谷へ下りた。今年の鎌倉の紅葉は秋に連続して台風が襲来したため、潮風に当たって、茶褐色（ちゃかっしょく）になってしまった場所もある。しかし、明月谷周辺は潮風をよけたため、鮮やかな紅葉が楽しめた。

　最後に訪れたのが東瓜ヶ谷緑地(野外写真展)。ここは人が集まりやすい雰囲気がある。将来、市民の憩いの場になる可能性が高い。