循環資源活用型農業へＧＯ！1・20六国見山定例手入れ

1・20六国見山1月定例手入れ：剪定した枝葉チップ化と下刈

　北鎌倉湧水ネッ トワークは1月20日（土）、今年最初となる六国見山森林公園の定例手入れを実施した。参加者は17人。ちびっ子二人のお手伝いもあって、新年にふさわしい賑やかな手入れとなった。
　作業内容は①剪定した枝葉のチッパーを使ってのチップ化②夫婦桜のお花見（3月31日＝土曜日に予定）に向けた下草刈り。チッパーを使ってのチップ化は、北鎌倉湧水ネッ トワークの仲間と、間伐材の炭化で協力してもらっている鎌倉すざくのグループ（鎌倉すざく、echonica養蜂園、湘南石鹸、鎌倉fonte）が六国見山で借りている六国見山の畑で行なった。剪定対象は畑のウメ、クリ、スモモ、ツゲ、かんきつ類で、チップ化した枝葉は、畑の堆肥にする。





　チップは袋に入れて、畑の堆肥置き場に収納した。
　鎌倉すざくの鈴木弘明社長は、木こりの腕もプロ並みだった。チェンソー、ノコギリの使い方、体のこなしも実に見事だった。写真はスモモの枝打をする鈴木社長。また、他の参加者もそれぞれの持ち味を生かして作業してくれた。

　今後、六国見山の畑では、六国見山の落ち葉、剪定した枝葉のチップ、間伐材を原料とした炭、豚糞、米ぬかを使った循環資源活用型農業を展開してみたい。環境に負荷をかけずに美味しくて安全な野菜を栽培するつもりだ。北鎌倉湧水ネットワークは２０１６年度から「三方が山、一方が海」という鎌倉市の地域特性を生かした鎌倉版「地域循環圏」づくりに向けた本格的な取り組みを始めたが、循環資源活用型農業もこの取り組みの一環だ。


「循環資源」
＊循環型社会形成推進基本法は、法の対象となる物を価値のあるなしにかかわらず「廃棄物等」とし、このうち役に立つ物を「循環資源」と定義している。国内で発生する循環資源のうち最も量が多いのはバイオマス系の循環資源で、廃棄物等発生量全体の54％を占める。その内訳は、家畜排せつ物や下水汚泥、建設汚泥、家庭から出る生ゴミなどで、農業用の堆肥や家畜の飼料などに利用されている。

　枝葉だけでなく一部幹も剪定した。薪に利用できるものは薪を必要としている参加者に持ち帰ってもらった。これも「循環資源」の立派な活用だ。
　3月31日（土）に夫婦桜の花見を予定しているが、この日はそれに供えてヤマザクラの樹林地に植樹したヤマザクラとイロハモミジ周辺の周りを下刈りした。チッパーを使ってのチップ化に注力したので下刈りは限定的。2月、3月の定例手入れは下刈りを重点的に行いたい。