カマクラキコリスのお箸でけんちん汁：禅カフェ点心庵

北鎌倉産ヒノキの器「カマクラキコリス」と命名、ロゴも決定

　禅の街・北鎌倉に３月１日、「地産地消」にこだわり、禅文化をたっぷりと堪能できる新しいスタイルの和カフェ「点心庵」がオープンした。場所は鎌倉五山第一位の臨済宗建長寺派大本山・建長寺門前。看板メニューが建長寺直伝のレシピに基づいた「伝承　建長汁（けんちん汁）　塩むすび（２個）付　８００円」。「けんちん汁」という名は、建長寺の開山蘭渓道隆が、野菜の皮やヘタを無駄にしないようにと発案した「建長汁」が訛って呼ばれるようになったのだといわれている。

【点心庵】
住　　所：鎌倉市山ノ内７
電　　話：０４６７－５５－９３５０
ＯＰＥＮ：１１：００～１６：００Ｌ.０.
定休日　：火曜日

　何とも嬉しいことに建長汁を食べる際に使うお箸が北鎌倉湧水ネットワーク間伐したヒノキが原料の「カマクラキコリス」なのだ。お椀は禅とかかわりが深い鎌倉市特産の彫刻漆器「鎌倉彫」。鎌倉在住の三橋鎌幽（鎌倉彫二陽堂）さんが制作した。「カマクラキコリス」のお箸は「軽くて使いやすい」「持ち帰りたい」と、お客さんに好評とのことで、三橋鎌幽さんの作品ともども店頭でも販売されている。販売価格は２０００円。


　「点心庵」は和食、中華、イタリアン料理のお店を展開している「株式会社　千里」と建長寺の共同経営で設立された。このため「点心庵」の看板は建長寺管長の吉田 正道老師が揮毫し、鎌倉彫「西蘭会」会長を母に持つ仏像・神像の彫刻家の奥西希生さんが制作した。

　「地産地消」というくくりで目に付いたメニューが北鎌倉産の蜂蜜を使った「鎌倉はちみつプリン」（７００円）、「鎌倉はちみつジェラート」（５００円）、「鎌倉はちみつシフォンケーキ」（７５０円）。器は北大路魯山人の登り窯で作品を作り続けている北鎌倉在住の陶芸作家・河村喜史さんが制作した。

カフェ

カフェに隣接した「坐禅堂」。無料で坐禅が可能だ。

茶室もある。近い将来、お茶会などに使われる予定という。