空洞化し倒木恐れのあるスギ間伐①六国見山6月定例手入れ

危険木伐採、枝打ち、チップ化実施5・19六国見山5月定例手入れ

　6月17日（日）、北鎌倉湧水ネットワークは六国見山の赤道周辺で6月定例手入れを実施した。参加者は14人。本来なら第3土曜日である前日の16日が定例手入れ日なのだが、17日に順延した。順延の理由は、前日降った雨で、足場が悪く作業に危険が伴うのと濡れたままの剪定した枝葉をチッパーにかけるのは好ましくないためだ。

　この日のメーン作業は先月に続き、虫食いなどで倒木の危険があるスギの間伐、スギの枝打ち、枝葉のチップ化。作業を通じて、中身が空洞化してしまっていたスギの多さに驚かされた。一般論として中身の空洞化してしまった木は自分自身を支える力が弱くなり、強風などによって幹が折れたり、倒れたりする可能性が強まる。適切な手入れがなされなかった付が回ってきているといえるだろう。

【ご参考】
樹齢２千年の屋久杉倒れる　空洞化、重さ耐えられず （日本経済新聞　2010/9/13付）
　世界自然遺産の鹿児島県・屋久島に自生する推定樹齢２千年の屋久杉「翁杉」（高さ23.7メートル、幹回り12.6メートル）が、地面から約３メートルの部分で幹が折れて倒れていたことが分かった。九州森林管理局は13日、幹の内部の約90％が腐朽して空洞化しており、自重と着生木の重さで折れたとみられると発表した。

　枯死していない屋久杉の中では、縄文杉（幹回り16.4メートル）に次ぐ太さの巨木だった。　環境省屋久島自然保護官事務所によると、10日午前、地元ガイドらが、翁杉が倒れているのを見つけた。　翁杉は縄文杉に向かう登山道沿いの標高約１千メートルの地点に立っていた。登山道の反対側に倒れたため、通行は可能だが、翁杉周辺は11日から立ち入り禁止となっている。
　間伐と同時進行で枝打ちも行った。

　間伐と枝打ちで生まれた枝葉はチッパーでチップにした。