まちむら交流きこうの里山林整備交付金の採択内定6・14

緑の募金だより2017Ｎo.２が六国見山里山再生ＰＪ紹介
　　　　　　　六国見山森林公園でモニタリング調査（初回）など実施7・3
　6月14日、まちむら交流きこう（一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構）から、北鎌倉湧水ネットワークが申請していた六国見山森林公園（面積6・9ヘクタール）が対象の「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」について採択が内定したとの連絡があった。この連絡を受けて、同月29日に東京・神田のまちむら交流きこう会議室で開催された事務手続きの説明会に出席した。

　この交付金は地域住民、森林所有者、NPO法人、民間団体等による「里山林の整備と利用」を支援する、林野庁の事業。申請から採用内定に至るきっかけは、北鎌倉湧水ネットワークが行った神奈川県所有の六国見山の竹林整備だ。北鎌倉湧水ネットワークのブログ記事を見たまちむら交流機構の担当者が、この竹林の管理責任者の横須賀三浦地域神奈川県政総合センターを通じて交付金の存在を教えてくれた。


　ただ、事務処理は大の苦手だ。交付金の申請は事務的にものすごく大変なので、最初はしり込みしたが、ご縁を感じて、申請することにした。なお、交付金の採用正式決定は、六国見山森林公園の所有者である鎌倉市との協定書締結後の７月中旬になる見通しだ。

　申請書の「月別スケジュール」の項目には、７月からモニタリング調査（初回）やチェンソー、刈り払い機の安全講習などを行うと書き込み了承を得ている。これに基づき８月からの作業開始に向けて7月3日、北鎌倉湧水ネットワークの活動参加者（私を含めて４人）は午前８時過ぎに、六国見山森林公園の北口近くに集合した。
　まず、わたしの方から6月29日に開催された事務手続き説明会の報告をした。その後、この日に予定している作業（モニタリング調査、平成30年度に行うエリア１の境界への目印設置、下刈り作業量チェック）の内容・目的・手順を説明し、実際の作業に入った。そして、昼食を挟み、最後に今後の活動方針を検討するための会議を開いた。

　
【7・3に行った作業】
（１）モニタリング調査（見通し調査）４箇所
　見通し調査はまちむら交流きこうから配布された交付金モニタリング調査のガイドラインに従い、赤白ポールと巻尺を使って下記の要領で行った。

①対象エリアの林縁部に定点調査地を４箇所設置。
②１人（ポールマン）が赤白ポールと巻尺を持って定点から森林中央部に侵入。
③他の１人が定点からポールマンを観察し、ポールマンが視認困難な地点まで到達した時点でポールマンを停止させ、巻尺の目盛りから定点とポールマンの距離を計測する。
④この様子を写真に撮る。

◇公園北口（石段の登山道横）
視認困難距離　16ｍ　
目標　復活したアズマネザサなどを下刈し、石段から植樹したツツジが見えるようにする。◇シンボルツリー・夫婦桜上の赤道（＝園路）　
視認困難距離　9ｍ　
目標　赤道からシンボルツリーが観賞できるようにする。
◇エリア１とエリア２の境界線
視認困難距離　24・5ｍ　
目標　エリア１とエリア２（平成31年作業実施予定）の境界の明確化。
◇2011年に活動を開始した時の作業路入口
視認困難距離　5ｍ　
目標　作業路として復活させる。　　　　

（２）エリア１の境界への目印設置
　境界線に樹木がある場合はピンクのテープを巻いた。樹木のない場合は園路の端っこに境界杭を打ち込んだ。

（３）下刈り作業量チェック
　　５月に交付金の申請を行った。申請書の「月別スケジュール」には実際の作業は８月からとしていたので、例年この時期に行っていた下刈り、除伐などはできないでいた。このため、アズマネザサ、雑木、ツル類が復活し、作業路を塞いだり、植樹した苗木を取り囲んでいた。

作業前

作業中

　４人で刈り払い機を使って作業した場合、１日当たり、どれ位の面積を処理できるかの見当をつけるため、実際に作業してみた。その結果、想定して以上に時間が必要なことがわかった。理由は苗木につるが絡み付いているのを外すのに手間取ったのと斜面地が多いためだ。

作業後
　昼食は六国見山で借りている畑で取った。