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年明けにワークショップ「木と話そう」開催2019・1・13
間伐材の有効活用を模索している北鎌倉湧水ネットワークは1月13日(日)、関東・水と緑のネットワークの支援を受け、トライアルワークショップ「木と話そう- 北鎌倉の間伐ヒノキで丸太スツール作り - 」を開催した。開催場所はファブラボ鎌倉(https://www.fablabkamakura.com/)で協力はファブラボ鎌倉 とA (design studio)。参加者は6組(社会人の個人3人、幼稚園児1人と父親、小学生2人と両親、中学生、高校生各1人と父親)の12人。
午後1時から始まったワークショップは、予定の午後4時を約1時間もオーバーする午後5時になってしまった。ワークショップ開始前は、幼稚園児や小学生は飽きてしまうのではないかと心配していたが、まったくそういうことがなく、休憩時間も惜しみ、夢中でスツール(背もたれがない椅子)づくりに取り組んだ。
予想外の現象が起きた理由の一つは素材の持つ大いなる「力」なのかもしれないと思った。素材のヒノキの丸太は北鎌倉湧水ネットワークの仲間と講師二人が協力して六国見山の森から、間伐し、輪切りにした丸太の状態で運び出した。大きな丸太は30キロを超えてしまうため、講師の保有する設備では加工できず、本来なら六国見山の森で朽ち果てる運命にあった。
丸太の皮剥き、座面のヤスリがけ、持ち手の作成は大人でもしんどい肉体作業だ。それなのに小学生までもが目を輝かせて、創意工夫しながら取り組んだ。ヒノキの発する芳香は参加者にヒノキの故郷の六国見山の森を想起させたかもしれない。室内での作業が多かったが、参加者は六国見山の森での野外作業の心地良い感覚を味わったようだ。
丸太の皮剥き
座面のヤスリがけ
持ち手の作成
ヒノキの丸太と話しながら、家族が力を合わせて作ったスツールはその家族にとっては、世界にたった一つしかない「宝物」だ。一連の作業を通じて家族の絆が深まったと思う。個人にとっても人生の「宝物」になるはずだ。間伐されたヒノキは、これからも参加者とともに朽ち果てずに生きていく。
以下、参加者の感想である。トライアルワークショップは本来の目的を達し、成功裏に終わったといえるだろう。 「楽しかった」 「これまでは店頭の商品しか知らなかった。自分で作るとこんななにも時間がかかるものなのかと驚いた」 「このようなワークショップが開催されればぜひとも参加したい」 「六国見山の里山再生活動に興味を持った。機会があれば参加したい」
「木と話そう」主催者挨拶 2019年1月13日 北鎌倉湧水ネットワーク代表 野口稔 本日のトライアルワークショップ「木と話そう- 北鎌倉の間伐ヒノキで丸太スツール作り - 」の主催者である北鎌倉湧水ネットワーク代表の野口稔です。このトライアルワークショップは、六国見山森林が公益財団法人日本生態系協会の「『関東・水と緑のネットワーク』~将来に残したい美しい自然・風景・人のつながり~」の新拠点に選定されたことに伴い、同協会の支援を受けて実施されます。
北鎌倉湧水ネットワークは2011年から手入れ放棄によって荒廃してしまった円覚寺の裏山の六国見山を人と自然が交流できる明るい里山として再生させるために関係方面と協議しながら、下刈り、間伐、植樹を続けて参りました。この活動が日本生態系協会に評価されて、六国見山森林が新拠点に選定されました。約60年前までは六国見山は段々畑と雑木林、一部針葉樹で構成された典型的な里山でした。
地道な再生活動の結果、暗かった森は明るくなり、景観も向上し、散策者の数が増えています。夫婦桜に代表される山桜、展望台から望める富士山、大島、丹沢や伊豆半島の山並み、スカイツリーは訪れる人たちに大きな感動を与えています。エビネ、キンランといった希少な山野草が次々に復活、飛来する野鳥の数と種類も増加、生物の多様性も実現に向かいつつあります。
8年目に突入した里山再生活動はこのように一定の成果を収めていますが、一つ、大きな課題を抱えています。それは間伐材の有効活用です。六国見山のスギやヒノキは戦後の住宅不足を解消するために国の拡大造林政策によって段々畑に植樹されました。しかし、木材の自由化で、国産材は輸入材に価格競争に敗れ、森は荒れ放題になってしまいました。
造園業者に聞きましたら、約60年前に六国見山に植樹したスギ、ヒノキを伐採して運び出すには7~10万円もするそうです。一方、市場での購入価格は1万円台です。間伐しても放置せざるを得ない現実があります。間伐材の多くは虫に食われたりして使い物になりません。しかし、中には放置するにはもったいないくらい立派な間伐材があります。本日のトライアルワークショップが、間伐材の有効活用発見につながることを願って、挨拶とさせていただきます。
講師プロフィール 鎌倉のクリエイター 木村麻人(きむらあさと) 2018年 ファブラボ鎌倉 プロジェクトラボ 参加
加工アドバイザー 今西 知宏 (いまにし ともひろ) 2013年 ファブラボ鎌倉主催のイベント FUJIMOCK FES*に参加。 作品製作の過程で割れのない輪切り板の製法を発見、特許出願中。 FUJIMOCK FES : https://www.fujimockfes.org/
by kitakamayunet
| 2019-01-14 12:33
| 鎌倉の美しい里山継承PJ
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