北鎌倉湧水ネットワークをさくら功労者として表彰

桜吹雪舞い、その美しさに絶句！ 3・31六国見山花見（上）

六国見山のシンボルツリー「夫婦桜」（撮影：島村国治）

　このほど超党派の国会議員有志により設立された公益財団法人日本さくらの会（http://www.sakuranokai.or.jp/）から「北鎌湧水ネットワークを『さくら功労者』として表彰させていただきます」との案内が届いた。公益財団法人かながわトラストみどり財団に推薦していただいた結果である。

　案内によれば、『さくら功労者』とは「さくらの植栽、愛護、研究、その他さくらの振興事業に関し、顕著な功績があった団体・個人を表彰させていただくものです」とのこと。表彰式は4月10日、「憲政記念館」（東京・国会議事堂前）で開催される。

　北鎌倉湧水ネットワークは２０１１年１月２２日から、鎌倉の里山を再生し、人と自然が交流できる明るく美しい里山として次世代に継承するための「鎌倉の美しい里山継承プロジェクト」をスタートさせた。

以後、下刈、間伐、ヤマザクラなど広葉樹を中心とした植樹を行ってきた。現時点での累計植樹本数は330本。この間、同時並行して里山再生の必要性を訴えるための出版、座談会、コンサート、シンポジウム、ワークショップなど様々なイベントを開催してきた。来る3月30日には六国見山でお花見会の開催を予定している。

　さくらに関しては活動の過程で幹回り４ｍと2,5ｍの巨大ヤマザクラのペア「夫婦桜」の存在を確認すると同時に、六国見山が神奈川県有数のヤマザクラの名所であることをことあるごとに広報してきた。

六国見山のシンボルツリー「夫婦桜」は樹齢100年以上と推定される。「ヤマザクラ」（オオシマザクラを含む）は1975年（昭和50）年10月25日に鎌倉市の木に制定された。鎌倉の木、シンボルである。「夫婦桜」を確認した時の感動は今でも忘れられない。「夫婦桜」の素晴らしさの客観的な位置づけを知り、かつ保護育成の方法を学ぶために日本の五大ザクラを訪ね、今後の活動の参考にした。結果は効果的に手入れをすれば、「夫婦桜」はその魅力をさらに増すということが分かった。

＊日本さくらの会とは（日本さくらの会公式HP http://www.sakuranokai.or.jp/より転載）

「さくら」は日本の花。万葉の昔から人々に親しまれ、愛されてきました。その観賞、愛育の歴史は、わが国の文化と歩みをともにしています。

公益財団法人日本さくらの会は、昭和39年(1964年）東京オリンピック開催の年に日本の花「さくら」の愛護、保存、育成、普及等を目的に、初代会長船田 中 衆議院議長を中心として超党派の国会議員有志により設立されました。

設立当時の日本の「さくら」は、東京オリンピック開催や国土整備事業により道路拡幅改修や河川改修などによる急激な開発や公害により、また保護、手入れがなされない等、全国的に「さくら」が衰退し、悲惨な状況にあり、その復興が急務となっていました。

日本さくらの会は、設立以来、「さくら」の植樹や愛護、「さくら」名所の保全、名木・巨木保存、また、「さくら」を通じた国際親善活動を行っています。「さくらの日」の制定、「さくら功労者」の表彰、「さくら祭り中央大会」の開催ほか、「さくら」に関する相談、情報の提供を行なっています。

この財団法人日本さくらの会は、平成25年4月1日より、公益財団法人日本さくらの会として活動しています。