チェンソーの安全講義と実習5・3六国見山臨時手入れ（上）

さくら功労者で表彰を神奈川新聞が連日報道4・19、20

新品のチェンソーで形状不良のスギを間伐！　

ゴールデンウイーク真っただ中の5月3日、北鎌倉湧水ネットワークは六国見山森林公園の臨時手入れを実施した。参加者は8人。この日の主要テーマはチェンソーの安全講義と実習。一般財団法人セブン-イレブン記念財団の北鎌倉湧水ネットワークへの「2019年度市民活動助成」（「山の森・海の森づくり助成」）（http://www.7midori.org/josei/）決定に伴い、助成金が振り込まれたので、チェンソーと刈払い機を発注した。それらが5月2日届いた。

　チェンソーの安全講義と実習を行ったのには理由がある。2年近く前、右手薬指を丸太に挟まれて骨折した。当時、チェンソーの使い方を学んでいた。骨折以後、チェンソーを使わないまま、ここまできてしまった。しかし、間伐のスピードアップをしなければならない状況が生まれた。

　

　北鎌倉湧水ネットワークは、公益財団法人日本さくらの会（会長・大島理森衆議院議長）の平成31年度「さくら功労者」に選ばれたことで、鎌倉の木であるヤマザクラの苗木を同会から無償で提供してもらえることになった。

日本さくらの会には70本の苗木の提供をお願いするつもりでいる。植樹予定日は12月1日。植樹をする場所は⓵形状不良のスギを間伐した後②古木化が目立つヤマザクラの樹林地。間伐対象の形状不良のスギは多数存在する。一人でも多くのチェンソーの使い手が必要となった。

　高速で回転し、切れ味抜群のチェンソーの使用は危険が伴う。危険を回避するには繰り返し、安全講習が必要だ。この日の講師には神奈川県森林インストラクターの大先輩の伏尾真守さんにお願いした。伏尾さんは理論と実技の双方を兼ね備えた理想的な講師で、わたしは「伏尾コーチ」と畏敬の念を込めてお呼びしている。

　講義を受けた後、「伏尾コーチ」の的確な指導を受けながら、新品のチェンソーで形状不良のスギを実際に間伐した。参加者が知恵を絞りあって間伐対象のスギにロープをかけてくれたので、予定していた方向に一発で倒すことができた。

　スギを間伐する前に、跳ね返りを防止するためにこれまで間伐したものの片付けられなかったスギを片付けた。このことでヤマザクラの苗木を植える場所を確保できた。ヤマザクラの苗木は10メートル間隔で植えたい。しっかりと育てれば、将来、六国見山はさくら功労使者表彰に恥じない、神奈川県きってのヤマザクラの名所になるだろう。