J:COM 鎌倉が現場取材し放映5・7六国見山臨時手入れ

チェンソーの安全講義と実習5・3六国見山臨時手入れ（上）

北鎌倉湧水ネットワークは5月7日、六国見山森林公園の臨時手入れを実施し、夫婦桜下のスギ林の腐ったり、傾いたりしていたスギの間伐をした。参加者は8人。この日の臨時手入れの様子をJ:COM 鎌倉が取材し、翌日の午後5時からのデイリーニュースで放映した。

遠くから見えると立派に見えるスギも近づくとこのように腐っているケースが多い。放置すれば中折する恐れがあり極めて危険だ。間伐すれば危険を回避することができると同時に、林床に日が入り、様々な山野草が復活し、生物多様性が実現する。

間伐して生まれたスペースには鎌倉の木、ヤマザクラを植樹する予定だ。さくら功労者に選ばれたことで、日本さくらの会からヤマザクラの苗木を無償で提供してもらえることになっている。ヤマザクラの苗木は10ｍ間隔で植えるつもりだ。そのために巻き尺で距離を確認した。

間伐したスギはほとんどが腐ったり、シミが入った入りしているため有効活用できないが、稀にきれいなスギが間伐できることがある。この日はそれができたので、イベントのゴミ削減のため、リユース食器の貸出、和器の販売をする市民活動団体、「NPO法人 游風（ゆうふう）に30ｃｍの長さに丸切りにして引き渡した。

間伐材は和器となり、イベントで使われ、回収後に炭となる。それを北鎌倉湧水ネットワークは土壌改良を目的に植樹するヤマザクラの苗木の根元に撒く。ヤマザクラが成長し、それらの落ち葉がふかふかの腐葉土を作れば、森は豊かな水を貯えることになる。

水は六国見山の森→砂押川→柏尾川→境川→相模湾のルートで流れていく。そして、蒸発し、雨水となって六国見山の森に還ってくる。水の循環の世界がわずか10ｋｍの距離で成立する。環境を良くするキーは湧水を貯える森だと思う。その森の里山再生活動に北鎌倉湧水ネットワークは地道に取り組んでいる。