強剪定した常緑樹が円覚寺僧堂の燃料に5・11

強剪定で畑の日照回復に手ごたえ2・16六国見山2月定例

　5月11日、借りている六国見山の段々畑で小玉スイカと黄金マクワの親づるの摘芯作業をしていると、軽トラックを運転してきた顔見知りの円覚寺の信者が私に近づいてきた。そして、「野口さん、強剪定した常緑樹、円覚寺の僧堂にお届けし、修行僧の炊事の時の燃料として使わせていただきます」と言った。

　常緑樹は段々畑に並行して走る赤道にオーバーハングして生えていた。北鎌倉湧水ネットワークは、赤道の通行の安全確保と畑の日照回復を目的に、鎌倉市と円覚寺の了解を得て、この常緑樹を強剪定した。

　所期の目的は達成したが、一つ、問題が残されていた。それは強剪定した常緑樹の有効活用だ。枝葉はチッパーでチップ化し、堆肥代わりに畑にまいた。そして、一部を燃料として使っている。

しかし、大多数は赤道端に置かれたままで、ただ、朽ち果てる運命にあった。なんとも喜ばしいことだ。常緑樹もきっと、所有者の円覚寺の僧堂で使ってもらえるなら本望であろう。それにしても、この信者、年齢は80歳というのだが、とんでもない怪力の持ち主だ。どんな修行をしてきたのだろうか。