愛和機械の中島代表招き台峯チェンソー講習会12・10

林災防主催のチェンソー講習会に参加9・26～27

燃料フィルターの汚れに驚きの声

　12月10日、台峯緑地保全会が愛和機械の中島俊代表を講師に招いてチェンソーの講習会を開催した。台峯緑地保全会のメンバーの中にチェンソーを使ってみたいとの要望があり、この日の開催となったという。会場は台峯のふもとの川上克己さんのお宅。

中島代表は「チェンソーでエンジンがなかなかかからなくてイライラすることがある。それは燃料フィルター、オイルフィルター、エアフィルターの汚れが原因であることが多い。きちんと手入れをすれば長く使うことができるし、安全性の確保にもつながる」と、こまめな点検・整備の必要性を強調した。

今年9月に林業・木材製造業労働災害防止協会（林災防）主催のチェンソーの講習会に参加したが、中島代表の説明は、実践的で極めて明快で、林災防の講習会の補完になり、とても有意義だった。以下、写真付きでポイントを紹介する。

▽エンジンがかからない！フィルターの汚れが原因かも

　燃料フィルターが汚れていると燃料を吸い上げない。オイルフィルターにも細かいゴミが入り、トラブルの原因となる。エアフィルターが汚れると空気が通らず、エンジンの回転が上がらなくなったり、始動が困難になったりする。自らのチェンソーを持参した参加者は、それぞれのチェンソーの三つのフィルターがあまりにも汚れていることに驚きの声を上げた。

【エアフィルター】

【プラグ】

　プラグはモーターの一部品で、点火プラグのこと。シリンダーヘッドに取り付けられており、マグネトのイグニッションコイルで発生した高電圧を放電させて、圧縮された混合気に点火する。汚れるとエンジンかからないことがある。

▽プライムポンプはゴムが劣化しやすい

　プライムポンプ（エンジン始動前にキャブレターまでの燃料の吸い込みを補助するのが目的の部品）はゴムが劣化しやすい 。刈り払い機もそう。

▽ガソリンとオイルの混合比は50：1

　ガソリンとオイルの混合比は50：1。25：1に比べて、燃焼効果高まり、排気ガスが綺麗でエンジン内部やマフラーの汚れが少ない。25：1では、スス、カーボン多い。ガソリンとオイルが分離するので使う前に振る。
　

▽初爆したらチョークを戻す

初爆（キーを回して、キュルキュルキュル音がしているときに、エンジンがかかりそうで、かからないような音のこと）したら、チョーク（空気の量を絞ることによって燃料であるガソリンの割合を高めエンジンを始動しやすくする措置）を戻す。そうしないと空気入らず燃料のみとなってしまう。

▽作業用の防護衣を着用する

　チェンソーを使う作業には危険が伴う。安全の第一歩は服装から始まる。保護帽、防振手袋、作業用防護ズボン、安全靴の着用が必要。

▽その他の注意事項

・イグニッションモジュール（点火装置）は静電気で発火する。錆びたりするとエンジンかからない。パーツクリーナーかエアコンプレッサーで汚れを取る

・ガイドバーの先端にグリースを。

・スプロケット（軸の回転をチェーンに伝達したり、チェーンの回転を軸に伝達するための歯車）が減るとソーチェーンが外れる原因となる。

・スターターは強く引きすぎない 。まっすぐ引くことが大切。

・オイルがないとエンジン焼きついてしまう。

・オイルとガソリン間違えない。同時にタンクに入れる。

・ソーチェーンをバンバンに張ってはだめ。下の刃が外れない程度に張る。

・チェンソーは重みで切る。

・目立て完了はやすりがすっと入る感覚。