植樹から9年、六国見山のイロハモミジ色付く：撮影12・15

六国見山にイロハモミジとエゴノキの苗木を植樹：12・21

　約9年前に北鎌倉湧水ネットワークが里山再生活動の一環として六国見山森林公園の北側登山道入り口（石段横）横に植樹したイロハモミジが鮮やかに色付き、散策に訪れた人たちを喜ばせている。

台風15号と19号による倒木や土砂崩れによって鎌倉市及び周辺のハイキングコースは軒並み通行禁止になっている。しかし、六国見山森林公園は、北鎌倉湧水ネットワークと六国見山森林公園の指定管理者の公益財団法人の鎌倉市公園協会の協働作業で、いち早く倒木処理が終わり、散策路の通行が可能になっている。

このため、ハイキングコースに立ち入れない散策者が予定を変更して六国見山森林公園を訪れているようだ。散策者はモミジをスマホで撮影したり、富士山、丹沢、伊豆半島、大島、男体山、日光白根山、上州武尊山、赤城山、東京スカイツリー、ベイブリッジなどの眺望を楽しんでいる。

【植樹の経緯】
　北鎌倉湧水ネットワークは2011年９月から、里山の手入れの一環として六国見山森林公園所有者の鎌倉市と公園の指定管理者の鎌倉市公園協会の了解を得て、六国見山森林公園の北側登山道入り口（石段横）のヒノキ林のヒノキ約５０本の伐採に着手した。ヒノキ伐採の理由は、ヒノキが雪で頭部が被害を受けており、今後、順調な成育が期待できないため。また、密集して生えているために森を暗くしていた。

　ヒノキ伐採跡地には鎌倉市と協議した結果、保水力の維持、景観の向上、生物多様性確保などの観点から、イロハモミジとエゴノキの苗木を植樹することになった。苗木は（財団法人）かながわトラストみどり財団と鎌倉市から提供を受けた。