下草に覆われたヤマザクラの苗木救出：7・24六国見山臨時（上）

ヤマザクラの苗木、下草に呑み込まれピンチ7・19

生存率は7割以下に、さらなるケアの必要性痛感

救出後

救出前　7月24日、北鎌倉湧水ネットワークは急遽、六国見山森林公園の臨時手入れを実施した。理由は①昨年12月に植樹した夫婦桜下のスギ林に植樹したヤマザクラの苗木が下草に呑み込まれて、このままでは生育がおぼつかない危機的な状況になっている②台風被害木の処理も急ぐ必要がある―ためだ。今月は長雨続きで予定していた手入れが2回、中止に追い込まれた。参加者は8人で、刈り払機を使った下刈チーム（4人）と、チェンソーを使った台風被害木の処理チーム（4人）に分かれて、作業した。わたしは下刈チームに参加すると同時に、両チームの作業記録の作成を担当した。下刈チームから作業報告をする。

　この日はヤマザクラの苗木30本の周辺の下刈りをし、苗木に絡みついたつるを切り離した。その結果、10本の苗木が枯れてしまっていた。生存率は66％。約2カ月前に調査した時は90%だったので、大きく低下した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のための活動の自粛要請と記録的な長雨によって、活動に大きな制約があったことが影響しているのかもしれない。　　弱肉強食の自然界の中で、苗木をしっかりと育てるためには、さらなるケアが求められていることを痛感した。日差しはなかったが湿度が高く、蒸し暑かった。大汗をかいた。参加者一同、作業終了後は「久しぶりの作業で疲れたね」と口をそろえた。

枯れてしまったヤマザクラの苗木

下刈り後

下刈り前