カボチャ、クラ作って種まき「循環農法」再読③

土づくりは草の観察から「循環農法」再読②

「循環農法」（赤峰勝人著）を理解するために、これからは土づくり、種まき、苗の植え付けの時には、必ず、この本に目を通して、作業に入ることにした。「循環農法」には「各野菜の育て方」が丁寧に掲載されている。最初の野菜は3月1日、種まきの時期になったカボチャから。

「カボチャは畑の診断（野菜を作れるかどうか知るための試作）」に使える素晴らしい作物だと思います。肥えている土であれば、いくらでも実をつけてくれるし、やせた土であれば、1個だけ実をつけて一生を終わらせます。ちなみに、以前、なずな農園の堆肥の中に自生したカボチャが1本で８０個以上実をつけたことがありますよ（「循環農法」）

「循環農法」では①-１から０点の土②粘土系の方が味の良いものが育つ―とし、苗作りをして定植する方法と、直播きする方法が紹介されている。連作に関しては「連作してもよいが、収量に違いが出るので、できれば3年が理想」としている。

野口農園は土に関しては、「循環農法」のいずれの条件に合致している。種を購入済みなので、直播きする方法を選択した。「種まき時期は、桃の花が咲く頃」とされているが、借りている畑近くの桃の花が咲きだしている。

直播きの場合に関しては「荒れ畑を畑に変えてくれるカボチャの作り方」が紹介されている。野口農園は荒れ畑ではないので、そのまま適用はできない。ただ、直径50㎝の高畝（クラ）を作るという方法が面白いので、取り入れた。

「クラの周りに完熟堆肥をコンテナ2杯分入れ、土をかける。（これが元肥となる）。…なぜクラの周りに堆肥を入れるのか？　苗が本葉5枚に育つまでは、窒素過多にならないようにしないと、発芽の分化が遅れ、ツルぼけになる場合があるので、くれぐれも窒素過多にならないよう気を付けること」とあるが、完熟堆肥が手元にない。

そこで、種まきに際し、鶏糞堆肥と炭を使った。鶏糞堆肥は「窒素、リン、カリウムが主。化成肥料の成分に似ている。ミネラルを補うために、鶏糞に対して4倍ほどの草と混ぜわせる」とあるので、ミネラルが含まれている炭を鶏糞堆肥の上に撒いてみた。結果が楽しみだ。

暴風・暴漢の対策歳種を撒いた後に「キャップをする」とあり、「苗作りをして定植する方法」では、トンネルをしネットをかけるとされている。なので、トンネルを作り、不織布で覆った。園芸店で苗も購入し、苗木を定植する方法も試しみたい。

いずれの方法でも早めに敷きワラ（または草）をすることを勧めている。理由は「草が生えるのを抑えるのと、実が土について腐るのを防ぐため、そして乾燥を防ぎ、地温を安定させ、微生物の活動を活発にしてくれる」。ワラではなくススキで試してみたい。

【注意事項】

＊親ヅルについた葉が25枚のところで、その先にできた芽をカマではねて芯止めをする。芯止めをすることで実どまりがよくなる。