カテゴリ
全体 花の里山六国見山(設立25周年企画) プロフィール 会則 里山再生は究極のSDGs 速報 講演・寄稿・メディア シリーズ・団塊世代 春夏秋冬 レヴィン文化財プロジェクト 無名人からの伝言 式年東大社銚子御神幸祭 シリーズ「里山ってなんだ!」 鎌倉の美しい里山継承PJ 東庄と鎌倉 鎌倉の世界遺産登録 ガイドブック・プロジェクト 東日本大震災 鎌倉団塊プロジェクト 団塊探偵団(神奈川新聞) 唯我独尊(コラム) 現代に生きる禅の精神 野口農園 交遊録 台峯&マンション問題 インターネット新聞JANJAN Yahoo!セカンドライフ 大船観音前マンション建設 洞門山宅地開発問題 北鎌倉テニスコート築造問題 北鎌倉の恵みプロジェクト 個性派ショップの優れもの BOOK mixi入口 イベント案内 北鎌倉匠の市・展 イベント月別一覧 リンク 北鎌倉グルメ散策 北鎌倉でお買い物 男の料理教室 璃史写真館(非公開) 発見!体験!もう一つの鎌倉 六国見山日照権伐採 「元治苑」にマンション建設 璃史&七緒(非公開) 里山・六国見山と生物多様性 未分類 タグ
六国見山
里山再生
有機無農薬栽培
循環資源
循環農法
円覚寺裏山
北鎌倉
円覚寺
まちむら交流きこう
鎌倉アジサイ同好会
里山
森林・山村多面的機能発揮対策交付金
間伐材
新型コロナウイルス
夫婦桜
地ビール
ヤマザクラ
日本さくらの会
台風15号と19号
ヒノキの器
以前の記事
お気に入りブログ
最新のコメント
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
植物は地球の主役「循環農法」再読⑦ 土になりつつある台風被害木 ![]() 普段、何気なく見ている土とはなんだろうか。「循環農法」では「土のほとんどが草の化けたもの」としている。土への理解を深めるために少々長めの引用をしたい。
「コンクリートやアスファルトで覆われた地面の、細い割れ目から、小さな草が顔をのぞかせている姿を見かけたことがあるでしょう。その草をずっと見ていると、面白いことに気がつきます。その草が堅いアスファルトの下から初めて顔をのぞかせた時には、確かに、そこには草だけしかありませんでした。そこにあったのはアスファルトの割れ目と、そこからスッと伸びている草だけです。けれど、数か月後に通りかかった時には、もう違っています。あなたは、草の根元に土があることを発見するはずです。誰も土を運んでいないのに、土が現れているのです。その土がどこからやってきたのか、考えたことがあるでしょうか。誰も土を運んでいない以上、そこに生えていた草が土になった、と考えるのが自然でしょう。そう、土のほとんどが草の化けたものなのです…ずっとずっと昔、地球が生まれ、やがて水ができ、長い時間のあとにコケが生まれ、コケの死骸を食べて草が生まれ、草の死骸を食べて木が生まれました。草や木の葉の緑が炭酸同化作用をして、酸素を大気中に送り出し、同時に大気中の炭酸ガスを取り入れてカルシウムに転換していきました。その草や木の死骸が土に帰って、今度はカルシウムを土に返していったのです。こうやって、長い時間をかけて、作物が育つ生きた土が作られました。地球を包む土の表面十センチが表土で、その中に、昆虫や微生物の九十パーセント以上が生活しています。昆虫がせっせと草木の死骸を食べて糞を出し、その糞を微生物が食べて完全な土を作ってくれているのです」(「ニンジンから宇宙へ」 よみがえる母なる大地)
デジタル大辞泉の説明は「1 岩石が分解して粗い粉末になったもの。2 地球の陸地の表面。地面。大地」と素っ気ない。「1」は誤解を招くかもしれないし、「2」は説明不足だ。「ニンジンから宇宙へ」には「私たちのほとんどは、土について、石や岩石が長い間かかって風化してできた粉ぐらいしか考えていません…石の粉だけでは、人間はもちろん、あらゆる生き物は生きていくことができません…表土は石の粉ではなく、植物の化けたものなのです」と書かれている。
「学研キッズネット」は「土は何からどうやってできるの」の項目で「砂」と「土」の違いを下記の通り分かりやすく説明している。
「岩石から削られた砂は、純粋に鉱物から構成されています。そこにバクテリア、地衣類、コケ類などが定住します。次に死んだ生物の分解によって、有機物と腐植物がたまってきます。その後、水や空気などの働きによって、鉱物質と有機物の複雑な混合物ができます。これが土壌、つまり土なのです」
「違いが分かる辞典」では「砂は砕けた岩石の粒。砂は保水力に乏しく、栄養もないため、砂地では植物が育ちにくい。土は、砕けた岩石が荒い粉状になったもの、生物の死骸、落ち葉や倒木などの腐植物、微生物などを含んでいう。土は砂に比べて保水力があり、有機物が含まれているため、植物が育ちやすい」と「砂」と「土」の違いを明確に定義している。
【ご参考】 いまなぜ土が「アツい」のか 土壌学者が語る「土・貧困・未来」の深い関係(朝日新聞GLOBE+ https://globe.asahi.com/article/12344562)
植生の遷移(せんい)森林・林業学習館(https://www.shinrin-ringyou.com/shinrin_seitai/seni.php)
2019年9月、記録的な暴風を伴って台風15号が上陸し、六国見山でも予想をはるかに超えた倒木が発生した。北鎌倉湧水ネットワークは急遽、仲間に声掛けして、農園に至る赤道を塞いでしまったコナラの倒木を玉切りし、一輪車、バイク、軽自動車が通れるようにした。 ![]() ![]() ![]() ![]() コナラの倒木を片付けてから1年半以上過ぎたが、赤道脇に積み重ねた玉切りした丸太が土になりつつあることが確認できた。「ニンジンから宇宙へ」では「昆虫がせっせと草木の死骸を食べて糞を出し、その糞を微生物が食べて完全な土を作ってくれている」と指摘しているが、その通りのことが進行している。
こちらは土になりつつある六国見山森林公園の石段にたまった落ち葉 ![]() ![]()
by kitakamayunet
| 2021-05-11 06:46
| 里山・六国見山と生物多様性
|
Trackback
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||