オオシマザクラの葉の縮れはアブラムシの食害

有意義だった山桜栽培管理講習会：12・10六国見山手入れ

切り取り前

　5月22日、六国見山森林公園に植樹したオオシマザクラの苗木の縮れた葉をハサミで切り取ったこの苗木は2年前、日本さくらの会から寄贈を受けて植樹したうちの1本で、最近葉が縮れているのに気付いた。

切り取り後

切り取った葉はまとめて穴を掘り、その中に埋めた

　そこで昨年、ヤマザクラの苗木の栽培管理の講習会の講師をお願いした公益財団法人日本花の会特任研究員の和田博幸さんに葉の縮れの原因と対応についてメールでお尋ねした。和田さんによれば縮れは「アブラムシの食害の症状」で、「被害にあった葉を摘み取ってください」とのことだった。

和田博幸さんの返信

こんばんは いつぞやはお世話になりました。お尋ねのありました葉の症状はアブラムシの食害の症状です。 日頃から農薬を使っているのでしたら、アブラムシ防除の適用のあるものをお使いください。 農薬を使っておられない場合は、被害にあった葉を摘み取ってください。これくらいの食害は樹勢等には影響ありません。 また、何かご不明なことがありましたらご連絡ください。

こちらは縮れた葉を切り取ったオオシマザクラの苗木近くのオオシマザクラの苗木。虫に食われた根元が折れてしまったが、根付いていたのでひこばえが出て、それが成長した。人間もそうだが、生き物が一人前になるには様々なことがある。