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人間の体は酵素の工場:循環農法再読⑩ 色づき始めた野口農園の夏野菜の象徴の大玉トマト 季節は梅雨真っただ中の6月下旬。野口農園ではトマト、ナス、ピーマン、キュウリなど手塩にかけて育てた夏野菜が旬を迎え、梅雨の晴れ間から顔をのぞかせた太陽の光を浴びて、光り輝いている。この光景を見ているだけで、自然界から大きなエネルギーをいただいているように感じる。
中玉トマト(手前)とミニトマト(奥) 「ほんのりと赤い色をつけ始めたトマト、緑色のツヤを出し始めたピーマン、キュウリ、そして鮮やかな紫色のナス。野菜たちは太陽を求めて、ためらいもなく、まっすぐと天に向かっていき、太陽もまた、それに応えるかのように光を降り注いでいるようです。この、毎年繰り広げられる畑の野菜と太陽の“一夏の恋”が、私に自然界の陰陽の法則を教えてくれました。夏野菜は陰、太陽は陽、女性は陰、男性は陽。こんなふうに、自然界の、いえ、宇宙の生命体すべてが陰と陽に属している。それに気づいた時から、私は、私を取り囲む世界を見る目が変わってきました」(「『ニンジンから宇宙へ』 よみがえる母なる大地」)
今回は「陰陽の法則を一人一人が知っておくということは、私たちが生きていく上で、とても重要なことであり、また役立つことでもあるのです」という循環農法を確立した赤峰勝人さんの導きに従って、漢方・中医学の中核をなす、哲学ともいうべき概念「陰陽の法則」にアプローチした。
【陰陽】(いんよう、出典・平凡社百科事典マイペディア) 古代中国に成立した基本的な発想法。陰は山の日かげ,陽は山の日なたを表し,気象現象としての暗と明,寒と熱の対立概念を生み,戦国末までに万物生成原理となり,易(えき)の解釈学の用語となって,自然現象から人事を説明する思想となった。のち五行説と結合して陰陽五行説となった。現代中国では,伝統医学(中医学)の診断・治療に際し,陰陽相対・互根,陰陽消長・転化を原理とする全体観的方法を展開して,生理・病理を理解し,治療方針を策定している
循環農法では「夏野菜は陰で体を冷やす役割がある。冬に食べれば陰が陰を呼んで体を弱らせる。冬に体温が低くなる人間の体には、陽の気の入った根菜類が必要だが、夏に食べ過ぎると陽性過多になり、病気になってしまう。陰が多すぎても、陽が多すぎてもいけない。一番理想は中庸」と説いている。循環農法をじっくりと読み返すことで、旬の野菜を食べる意味を理解した。
旬の野菜を食べるという、本当の意味 (「『ニンジンから宇宙へ』 よみがえる母なる大地」)
「夏は光と高温、つまり陰陽の陽が強すぎて、陽の強い根の作物はできなくなり、代わって、地表より上に伸びていく野菜、ピーマン、トマト、ナス、キュウリなどの陰の強い作物が育ちます。春先から夏口にかけて盛んに伸びていく果菜類は、すべて陰性です。人間も同じように、太陽の強い陽の気を受ければ、自然に体温が上がります。ですから陰性の食べ物を体に入れて、陰の気に陽の気を吸い取ってもらって、体温を下げ、果実に含まれるビタミンの働きによって暑い夏に耐えていけるように私たちを守ってくれるのです」
「その逆が、冬の旬です。冬に体温が低くなる人間の体には、陽の気の入った根のものである」ニンジン、ゴボウ、大根などが必要です。しかも、夏できるものが水分を多く含み、生で食べられるものが多いのに対し、冬の作物を使った方が美味しいものばかりです。煮て炒めて、熱(陽)を加え、海の塩(極陽)を補給しながら、陽を一段と強くしたものを食べれば、体が温まり、寒い冬を元気に過ごすことが出来るのです」
「春の旬は葉物、ワラビ、筍と新芽を中心としたビタミンとカルシウムをたくさん含んだ作物で、冬場不足していたそれらを補給して、夏の暑さに立ち向かう元気な体になるのです」
「秋は陰陽が中立の季節です。暑い夏に太陽のエネルギーをたっぷりと蓄えて稲が米を作り、夏の終わりに蒔かれたダイコン、かぶ、サツマイモ、里芋、ゴボウなどの根っこにエネルギーを蓄えてくれて寒い冬に備えてくれるのです」
「人間の前にあるのは常に自然であり、その中で最も大切な働きをしているのが、『緑』です。緑(陰)と太陽(陽)が引き合って、炭酸同化作用の助けを借りて、光を野菜などの自然な食べ物のかたちにしてくれて、私たちに与えてくれています。だから私たちの体温があるのです。そう考えると、私たち人間の元気の素は、太陽の光ということになります」
「私たちの血、肉は作物でできているのですから、その時々の物、当然、旬のものを食べなければ元気にならないということです。自然会の仕組みの素晴らしさ、そして旬と人間の関係をわかっていただけたでしょうか。しかし、嘆かわしいことに、現代はだんだん旬が無くなり、陰陽のバランスが大きく壊れ始めているのが現状です。スーパーに行けば、一年中キュウリやナス、ピーマンなどが置いてあります。旬の作物は元気に育ちますが、旬以外の時に作るキュウリ、トマトなどの夏野菜は、ビニールハウスで育てるしかありません。これは当然、不自然なことであり、ハウスの中は高温多湿と化学肥料づけのため、土が病み、病気の巣になりますから、殺菌剤、殺虫剤、くんじょう剤を多量に使用することになります。これを使うと昆虫や微生物などの土の中の住人を殺して、死んだ土になってしまいます。死んだ土には、生きた元気な作物は育ちません。しかも、これらは暑い夏に私たちの体を冷やす役目を自然界から与えられているのに、冬に食べれば当然体を冷やし、陰が陰を呼んで、体を弱らせてしまいます。逆に夏に、陽の気の強いものばかりを食べていると、陽性過多となり病気になってしまうのは目に見えています」
by kitakamayunet
| 2021-06-20 18:21
| 里山・六国見山と生物多様性
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